「妊娠中だから仕方ない」睡眠の悩みを受け流した女性は約8割 妊娠中に「いびき 」を経験した人は約5人に1人
出産経験のある女性157名に調査 いびきのあった人では「むくみ」や「血圧が高め」を気にした割合が高い傾向も
妊娠中は、夜中に何度も目が覚める、おなかが大きくなって仰向けで寝られないなど、睡眠にさまざまな変化が起こりやすい時期です。なかには、それまで縁のなかった「いびき」を家族に指摘され、戸惑った経験を持つ方もいるのではないでしょうか。一般社団法人 いびき無呼吸改善協会は、直近5年以内に出産を経験した女性157名を対象に、「妊娠といびき」に関する実態調査を実施しました。その結果、約5人に1人が妊娠中にいびきを経験していたことが判明。一方で、睡眠の悩みについては約8割が「妊娠中だから仕方ない」「出産すれば治るから」と、がまんして過ごしている実態が見えてきました。妊娠中の眠りの悩みを「がまんするもの」から「相談してよいもの」へ変えていくためのヒントが見えてきます。
調査背景
妊娠中は、ホルモンの影響で鼻の粘膜がむくみやすくなり、体重も増えていくため、いびきが出やすくなるとされています。妊娠中のいびきと血圧などとの関連を指摘する報告もあります。しかし妊娠中は、頻尿や寝苦しさなど眠りを妨げる変化が重なる時期です。いびきもその一つとして「妊娠中だから仕方ない」と受け流されやすく、妊婦健診などで相談される機会は多くないといわれます。
こうした背景から、「妊娠中にどのような睡眠や体調の変化を経験しているのか」「睡眠の悩みをどう捉え、誰に相談しているのか」「妊娠中のいびきについてどの程度知られているのか」を明らかにするため、本調査を実施しました。
調査サマリー
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妊娠中の睡眠の変化は「夜間にトイレで起きることが増えた」17.1%、「寝苦しくて仰向けで寝られなかった」16.9%が上位
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回答者の約5人に1人(21.7%)が、妊娠中にいびきを指摘された、または自分のいびきで目が覚めた経験あり
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妊娠中に気になった体調の変化は「手足や顔のむくみ」19.6%が最多
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睡眠の悩みの相談相手は「パートナー」23.6%が最多で、「産婦人科の医師」19.9%が続く
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睡眠の悩みは「妊娠中だから仕方ない」59.2%、「出産すれば治るから我慢するしかない」20.4%と、約8割が受け流していた
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「妊娠中はいびきをかきやすくなるとされる」ことを知っていたのは6.6%にとどまる
詳細データ
Q1:妊娠中に経験した睡眠の変化を教えてください

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夜間にトイレで起きることが増えた:17.1%
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寝苦しくて仰向けで寝られなかった:16.9%
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夜中に何度も目が覚めた:14.4%
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寝つきが悪くなった:13.8%
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日中に強い眠気があった:13.6%
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その他:24.2%(足がつって目が覚めた:11.3%、いびきをかいていると言われた:5.1%、自分のいびきで目が覚めた:3.5% など)
→ 夜間のトイレや寝苦しさ、中途覚醒など、おなかの大きさや体の変化に伴う睡眠の乱れが上位に並びました。「その他」には「いびきをかいていると言われた」5.1%、「自分のいびきで目が覚めた」3.5%が含まれます。回答者単位で見ると、157名中34名(21.7%)がいずれかを経験しており、妊娠中のいびきは決して珍しいものではないことがうかがえます。
Q2:妊娠中に気になった体調の変化を教えてください

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手足や顔のむくみ:19.6%
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朝起きても疲れが取れない:16.9%
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体重が想定以上に増えた:16.7%
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集中力の低下:14.0%
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息苦しさ:10.6%
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その他:22.2%(足がつって目が覚めた:11.3%、いびきをかいていると言われた:5.1%、自分のいびきで目が覚めた:3.5% など)
→ むくみや体重増加といった妊娠に伴う変化に加え、「朝起きても疲れが取れない」が上位に入りました。睡眠の質の低下が、日中のコンディションにも影響している様子がうかがえます。いびきを経験した34名とそれ以外の123名で比べると、いびきを経験した人では「手足や顔のむくみ」(58.8%と43.9%)、「息苦しさ」(38.2%と22.0%)、「血圧が高めと言われた」(20.6%と9.8%)を挙げた割合が高い傾向が見られました。
Q3:妊娠中の睡眠の悩みを相談した相手を教えてください

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パートナー:23.6%
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産婦人科の医師:19.9%
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親やきょうだい:15.2%
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助産師・看護師:11.1%
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友人:9.4%
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その他:20.8%(誰にも相談しなかった:7.4%、妊娠・育児アプリ:5.1%、SNSやネットの掲示板:4.0% など)
→ 最も多い相談相手は、身近なパートナーでした。産婦人科の医師(19.9%)と助産師・看護師(11.1%)を合わせると、医療職への相談も3割を超えます。一方、「その他」には「誰にも相談しなかった」7.4%も含まれており、悩みを一人で抱えていた人も一定数いることがわかります。
Q4:妊娠中の睡眠の悩みについて、当時どのように考えていましたか?

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妊娠中だから仕方ないと思っていた:59.2%
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出産すれば治るから我慢するしかないと思っていた:20.4%
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気になっていたが、相談するほどではないと思った:9.6%
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特に悩みはなかった:6.4%
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相談して対処した:2.5%
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相談したかったが、誰に聞けばよいかわからなかった:1.9%
→ 「仕方ない」「我慢するしかない」を合わせると79.6%にのぼり、約8割が睡眠の悩みを受け流していました。「相談して対処した」は2.5%にとどまります。いびきを経験した34名に限ると、「相談して対処した」と答えた人はいませんでした。妊娠中の睡眠の悩みは「相談するもの」として認識されにくい実態が浮かび上がります。
Q5:妊娠中の睡眠やいびきについて、知っていることを教えてください

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妊娠中期以降は横向きで寝ると楽とされる:26.6%
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いびきが続くと眠りが浅くなる:17.8%
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体重の増加がいびきに影響する:13.2%
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睡眠時無呼吸症候群は女性にも起こる:10.2%
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知っているものはない:8.9%
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その他:23.3%(気になる場合は妊婦健診で相談できる:7.6%、妊娠中は鼻の粘膜がむくみ、鼻づまりが起きやすい:7.2%、妊娠中はいびきをかきやすくなるとされる:6.6% など)
→ 「横向きで寝ると楽」という寝姿勢の知識は比較的広く知られていました。一方、「気になる場合は妊婦健診で相談できる」は7.6%、「妊娠中はいびきをかきやすくなるとされる」は6.6%、「妊娠中のいびきと血圧の関連を指摘する報告がある」は2.0%でした。妊娠中のいびきそのものや、相談先に関する知識は、まだ十分に広まっていないようです。
調査結果のまとめ
今回の調査では、多くの女性が妊娠中に夜間のトイレや寝苦しさなど複数の睡眠の変化を経験しており、約5人に1人はいびきも経験していたことがわかりました。いびきを経験した人では、むくみや血圧を気にした割合が高い傾向も見られました。一方で、睡眠の悩みは約8割が「仕方ない」「我慢するしかない」と受け流しており、実際に相談して対処した人はわずかでした。「妊娠中はいびきをかきやすい」「気になる場合は妊婦健診で相談できる」といった知識も、まだ十分に知られていません。妊娠中の睡眠の変化は、決して「我慢するしかないもの」ではありません。いびきを含めた睡眠の悩みを、気軽に相談してよいこととして捉える意識が広がることが期待されます。
一般社団法人 いびき無呼吸改善協会のコメント

妊娠中はホルモンの影響による鼻づまりや体重の増加など、いびきが出やすくなる変化が重なる時期です。今回の調査でも、約5人に1人がいびきを経験していました。それ自体は珍しいことではなく、必要以上に不安に思う必要はありません。ただ、今回の調査では、睡眠の悩みを「仕方ない」と受け流し、誰にも相談していない方が多いことも見えてきました。いびきが毎晩のように続く、寝ている間に呼吸が止まっていると言われた、日中の眠気が強い、むくみや血圧が気になる、といったときは、遠慮せず妊婦健診で医師や助産師に伝えてみてください。
あわせて、横向きで寝る、寝室の乾燥を防ぐなど、日々の眠りを少しでも楽にする工夫も取り入れてみましょう。妊娠中の眠りの悩みは、我慢するものではなく相談してよいものです。ご本人だけでなく、パートナーやご家族も「いびき」に気づいたら、気軽に声をかけてあげてください。
調査背景
調査主体:一般社団法人 いびき無呼吸改善協会
調査期間:2026年10月5日~2026年10月15日
調査対象:直近5年以内に出産を経験した全国の20〜40代女性
調査方法:インターネットによるアンケート調査
有効回答数:157名
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