2020年 サントリースピリッツ(株)事業方針

2019年のサントリースピリッツ(株)は、前年を上回る売上となりました。ウイスキーでは「角瓶」「ジムビーム」「トリス〈クラシック〉」「メーカーズマーク」が、RTDでは「-196℃ ストロングゼロ」「ほろよい」「こだわり酒場のレモンサワー」、ハイボール缶などが好調に推移しました。

2020年も引き続き、主要ブランドを中心にさらなるブランド育成・強化を図り、事業拡大を目指します。また、お客様により一層おいしいお酒をお楽しみいただくため、商品開発から飲用時まで品質にこだわった活動に取り組むとともに、新たな価値を提供する新商品を発売するなど積極的なマーケティング活動を展開します。

ウイスキー

●2019年 振り返り
ウイスキー市場は、ハイボール人気がますます高まり、引き続き拡大しました。そうした中、当社は「角瓶」「ジムビーム」「トリス〈クラシック〉」「メーカーズマーク」などの主要ブランドを中心に、ハイボール訴求活動を実施しました。また家庭用のハイボール缶は、「角ハイボール缶」や「トリスハイボール缶」「ジムビーム ハイボール缶」がご好評いただき、2,081万ケース※1(対前年117%)と大きく伸長しました。

ブランド別の販売数量は、「角瓶」ブランド計※2が対前年104%、「ジムビーム」ブランド計※2が対前年118%、「トリス」ブランド計※2が対前年112%、「メーカーズマーク」が対前年127%と大きく伸長。特に「ジムビーム」ブランドは、ブランド計※2で、輸入ウイスキーブランドでは国内で初となる 106万
※3ケースを達成しました。また「山崎」「白州」などプレミアムウイスキーでは蒸溜所を起点とした価値訴求活動を実施しました。

こうした活動により、当社のウイスキー事業の売上は対前年105%となりました。

●2020年 方針
ウイスキーのリーディングカンパニーとして、「角瓶」「ジムビーム」「トリス〈クラシック〉」「メーカーズマーク」などの戦略ブランドを中心に、飲用時品質にこだわったハイボール訴求活動に引き続き取り組みます。また、SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」を昨年に続き今年も発売し、新たな需要の獲得を図ります。

▼「角瓶」
料飲店での高品質なハイボール提供を提案する「頂店ハイボール」活動を通じて、料飲店での飲用時品質向上の活動を強化するとともに、家庭用では「角ハイボール缶」も含めた「角瓶」ブランド全体でのマーケティング活動を実施し、ブランド価値のさらなる向上を図ります。「角瓶」ブランド計※2で574万ケース※3(対前年102%)を目指します。

▼「ジムビーム」
ローラさんを起用したTV-CMや“ジムビームハイボール”の飲み方提案活動を通じて、同ブランドならではの美味しさや世界観を積極的に訴求し、さらなるファン拡大を図ります。「ジムビーム」ブランド計※2で、113万ケース※3(対前年107%)を目指します。

▼「トリス」
吉高由里子さん出演の新TV-CMを投入するなど、日常の食卓で楽しむお酒としてのイメージを積極的に訴求します。また、「トリス〈クラシック〉」と「トリスハイボール缶」の連動した活動を通じてさらなるファン拡大を図ります。「トリス」ブランド計※2で294万ケース※3(対前年106%)を目指します。

▼ハイボール缶
「角瓶」「ジムビーム」「トリス」の3ブランドすべてで、中味とパッケージをリニューアルします。TV-CMも投入し、さらなるハイボール缶市場の活性化を図り、販売数量は対前年107%を目指します。
「角ハイボール缶」リニューアル新発売:(ニュースリリースNo.13619参照)
「ジムビーム ハイボール缶」リニューアル新発売:(ニュースリリースNo.13621参照)
「トリスハイボール缶」リニューアル新発売:(ニュースリリースNo.13620参照)

▼「メーカーズマーク」
お客様に「メーカーズマーク」の上質な価値を訴求するため積極的なマーケティング活動を行います。
小栗旬さんを起用したTV-CMを継続投入する他、銅製タンブラーで提供する“メーカーズクラフトハイボール”を料飲店に提案し、優良接点を拡大します。プレミアムクラフトウイスキーとしての独自ポジションを確立し 13万ケース※4(対前年118%)を目指します。

▼「碧Ao」
2020年は、商品認知を拡大するためにコミュニケーションを展開し、店頭・飲食店でのブランド露出を強化することで、「世界5大ウイスキーをブレンドした」という新しい価値の訴求を図り、5.5万ケース※3(対前年168%)を目指します。
(ニュースリリースNo.13627参照)

▼「ティーチャーズ」
ブランドの拡大を目指し、大泉洋さんを起用したブランド初のTV-CM『こっちのスコッチ、スモーキー』篇を投入、店頭でも“スコッチスモーキー”訴求を最大化し、ブランドの認知向上を図ります。15.6万ケース※3(対前年122%)を目指します。

RTD

●2019年 振り返り
RTD市場は、食中酒としての需要拡大などにより、11年連続で市場が拡大しました。そうした中、当社の販売数量は9,275万ケース※1(対前年117%)と大きく伸長し、15年連続で過去最高を更新しました。

「-196℃ ストロングゼロ」は、引き続き食中酒としての魅力を積極的に訴求し、4,100万ケース(対前年107%)と好調に推移しました。「ほろよい」は、その味わいとコミュニケーション活動にご好評いただき、1,740万ケース(対前年108%)と伸長しました。新商品の「こだわり酒場のレモンサワー」は、料飲店で飲むようなレモンサワーの味わいにご好評いただき、978万ケース(計画比466%)と当初販売計画を大きく上回りました。

●2020年 方針
RTD市場は引き続き伸長すると見込まれます。当社は、「-196℃ ストロングゼロ」やハイボール缶でのさらなる食中酒需要獲得、「こだわり酒場のレモンサワー」によるレモンサワー市場への取り組み強化、「ほろよい」など各ブランド独自の価値訴求により、市場のさらなる活性化を図ります。当社RTD計で10,354万ケース(対前年112%)を目指します。

▼「-196℃ ストロングゼロ」
〈ダブルレモン〉〈ドライ〉は“食事に合う缶チューハイ”としての訴求活動を継続して行うとともに、〈ダブルレモン〉はブランドの根幹価値である“レモンまるごと”の魅力を訴求、〈ドライ〉は大幅にリニューアルし“キリッとしたうまさ”を訴求し、ブランド計で4,390万ケース(対前年107%)を目指します。

▼「ほろよい」
2019年に新発売しその後一時休売している〈ハピクルサワー〉を2月に、〈ミックスフルーツ〉を3月に再発売します。また魅力的なフレーバーの期間限定商品を投入し、ブランド計で1,770万ケース(対前年102%)を目指します。

▼「こだわり酒場のレモンサワー」
昨年ご好評いただいた「こだわり酒場のレモンサワー」をリニューアルし、さらに「同〈キリッと男前〉」を新発売します。引き続き梅沢富美男さんを起用したコミュニケーション活動を「こだわり酒場のレモンサワーの素」と連動して展開し、1,430万ケースを目指します。
(ニュースリリースNo.13628参照)

▼「のんある気分」
拡大する“レモンRTD市場”を背景に、レモンを中心にリニューアルを実施するなど“既存定番強化”し、ノンアルRTD新規ユーザーの獲得により、304万ケース(対前年101%)を目指します。

ホワイトスピリッツ・リキュール・焼酎

●2019年 振り返り
2018年の発売以来ご好評いただいている「こだわり酒場のレモンサワーの素」が引き続き好調な販売となりました。また、4月に発売したジャパニーズクラフトウオツカ「HAKU」、6月に発売したジャパニーズクラフトリキュール「奏」はバーを中心に広く展開し、ジャパニーズクラフトジン「ROKU」とともに、ジャパニーズクラフトカクテル文化の浸透に寄与しました。また13年ぶりに新発売した本格焼酎「大隅 OSUMI〈芋〉」もそのすっきりとした香りと後口にご好評をいただきました。

●2020年 方針
「こだわり酒場のレモンサワーの素」を料飲店、家庭用ともに接点の拡大に取り組んでいくとともに、ジャパニーズクラフト製品や、ジン「ビーフィーター」、リキュール「イエガーマイスター」なども含め、幅広いポートフォリオを活かした新価値提案に引き続き取り組みます。焼酎では、「大隅 OSUMI〈麦〉」を2月に新発売し、焼酎市場の活性化を図ります。
「大隅 OSUMI〈麦〉」新発売:(ニュースリリースNo.13614参照)

▼ジャパニーズクラフト
ジャパニーズクラフトリキュール「奏」から1月に〈桜〉を新発売し、ジャパニーズクラフトジン「ROKU」、ジャパニーズクラフトウオツカ「HAKU」と合わせて、バーや免税店を中心に広く展開し、ジャパニーズクラフトカクテルを引き続き訴求します。また訪日観光客の方への飲用体験の獲得を図ります。

▼「こだわり酒場のレモンサワーの素」
1月下旬から順次、パッケージリニューアルを実施し、料飲店で提供されるタンブラー付きの限定商品などを発売します。引き続き梅沢富美男さんを起用したコミュニケーション活動をRTD缶「こだわり酒場のレモンサワー」と連動して展開し、70万ケース(対前年110%)を目指します。

※1 1ケース=6L
※2 瓶・缶・樽計。缶・樽はスタンダード瓶に含まれるアルコール量を標準単位として換算。
※3 1ケース=8.4L
※4 1ケース=9L

以  上

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会社概要

URL
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業種
製造業
本社所在地
大阪府大阪市北区堂島浜2-1-40
電話番号
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代表者名
新浪 剛史
上場
未上場
資本金
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設立
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