《イベントレポート》富士ソフト・モバオク共同事業戦略説明会

富士ソフトグループ入りしたモバオク、新たな成長モデル「Community to Business」と「推し×コミュニティ×リユース」でさらなる事業の飛躍を目指す

富士ソフト株式会社

2025年6月12日 18時58分

　富士ソフト株式会社と株式会社モバオクは、「富士ソフト・モバオク共同事業戦略説明会」を2025年6月12日（木）にアキバプラザにて開催しました。当日は富士ソフトの事業方針とモバオクがグループ入りした背景・狙いについて説明したほか、モバオクの新体制と経営戦略、サービスアップデートについて発表しました。

富士ソフトが見据える事業方針とモバオクが富士ソフトグループ入りした背景とは大迫専務「当社のもつノウハウを活用することで、モバオクの事業成長につながる」

　本発表会の冒頭では、富士ソフト株式会社　取締役　専務執行役員の大迫館行より、挨拶と富士ソフトの事業方針について説明を行いました。「モバオクは2025年5月30日に富士ソフトグループにジョインしました。当社は創業以来、積極的なM&Aを通じて成長を遂げております。中期経営計画の達成に向けて、富士ソフトグループ全体のシナジーを強化し、グループ全体でのダイナミックな運営を目指して進めております。今後もM&Aを含めた新規事業、新たなサービスづくりに取り組んでいきます」と語りました。

　また、モバオクが富士ソフトグループ入りした背景・狙いについては、「当社が提供する各ソリューションの中でも、ECなどのネットサービスは成長市場であり、今後も拡大が期待されます。当社の500を超えるECサイトの構築実績と1,000名を超えるネットソリューションのエンジニアの力により、モバオクのビジネススピード、サービス向上に寄与すると信じています。また、モバオクで培ったナレッジを富士ソフトのお客様へ新たな付加価値として提供することも見据え、ネットサービス事業を飛躍的に成長させていきます」と述べました。

モバオク新CEOの小一原宏樹より「モバオク」の新体制と今後の経営戦略を発表小一原CEO「CtoBを新たな成長モデルに加え、新スローガン『みんなの熱量が世界を変える』に向けて取り組んでいきたい」

　次に、株式会社モバオク　代表取締役社長CEOの小一原宏樹が登壇し、モバオクの新体制と事業戦略について発表しました。「CtoC-EC市場は年々規模が拡大しており、リユース業界の市場規模は2030年には4兆円に達すると予測されています。これは、 SDGsへの関心の高まりによるエシカル消費や推し活に代表されるエモ消費やといった従来の消費行動からの変容が要因としてあげられます。これらの消費行動は今後さらに拡大していくことが見込まれます」と説明しました。

　モバオクの事業戦略について、こうした背景を踏まえ、「私たちが直面する物価高、地球環境問題、コミュニティづくりといった社会課題を解決するべく、推し×コミュニティ×リユースを応援するモバオク・エンゲージメント・プラットフォームの構築を目指しています。さらに、従来のCtoC、BtoCへの投資とともに、ユーザー／コミュニティの購買行動や傾向などの情報を企業へ提供するCtoB（Community to Business）を新たな成長モデルに加えて推進、モバオクとして企業のマーケティング活動の支援にも貢献していきたいです。新しく掲げたスローガン『みんなの熱量が世界を変える』に向けて取り組んでいきたい」と意気込みを語りました。

モバオクが目指すサービスアップデートとは
小田切COO「モバオクはコミュニティECを目指していきます」

　続いて、株式会社モバオク　取締役COOの小田切航平が登壇し、モバオクの事業戦略とサービスアップデートについて説明を行いました。

　「成長中のCtoCマーケットの中でも熱量の高いマイクロコミュニティが多数存在しており、そういった方々への支援をしていきたいと考えています。プラットフォームに人を集めてモノでマッチングする一般的な個人間取引サービスとは異なり、モバオクでは『コミュニティやヒト』でマッチングするコミュニティECを目指します。イベント・オークションやコミュニティECを通じて、ユーザーに参加してもらい、ファンやコミュニティ同士での交流や拡散、それらコミュニティデータを新たな企業活動の源泉へとつなげていきます。これらを通じて熱狂の循環を作り出すことに貢献していきます」