アドバンテック、Intel® Core™ Ultraプロセッサ(シリーズ2)Sシリーズに対応した産業用マザーボードを発表
Mini-ITX規格「AIMB-2710」とMicro-ATX規格「AIMB-589」が登場
アドバンテック株式会社(東京都台東区、社長 吉永和良)は、最新のIntel® Core™ Ultra プロセッサ(シリーズ2)Sシリーズに対応した産業用マザーボード「AIMB-2710」と「AIMB-589」のリリースについて発表します。
なお日本市場への投入は、「AIMB-2710」は2025年6月、「AIMB-589」は2025年9月を予定しています。
▶ Advantech Co., Ltd – 発表資料
※以下、本プレスリリースの翻訳となります。
Intel® Core™ Ultraプロセッサ(シリーズ2)SシリーズでAIとハイブリッドコンピューティングを強化 |
Advantech Co., Ltd (台湾、TWSE: 2395、以下 アドバンテック)は、産業用マザーボード Mini-ITX規格「AIMB-2710」と、Micro-ATX規格「AIMB-589」を発表しました。これらのプラットフォームは、Intel® Core™ Ultra プロセッサ(シリーズ2)Sシリーズに対応しています。NPU(ニューラル プロセッシング ユニット)搭載した初のデスクトッププロセッサは、最大36TOPSの優れたAIアクセラレーション性能を実現します。
データの可視化や画像解析のアプリケーションでの利用を目的とした両製品は、PCIe Gen5を備え、高性能GPUカードを増設できるほか、6400MHzDDR5メモリ、USB4 Type-C、複数のUSB 3.2 Gen2ポート、2.5GbE LANポートを搭載しており、リアルタイムでの高速かつ正確なデータ伝送を実現します。さらに高速処理とAI処理のパフォーマンスに優れており、医療画像処理、オートメーション光学検査、半導体テスト装置などのアプリケーションに最適であり、次世代のAIイノベーションを実現するプラットフォームです。
■データ可視化と画像解析の向上 – AI効率の向上
「AIMB-2710」、「AIMB-589」は、Intel® Core™ Ultra プロセッサ(シリーズ2)Sシリーズの最適化されたアーキテクチャにより、マルチコアパフォーマンスが最大15%向上しています。本プロセッサに統合されたNPUは、初めてデスクトップ向けのプロセッサに搭載され、36TOPSの処理性能でエッジインテリジェンス能力を大幅に向上させます。またDDR5メモリを搭載しており、最大6400MT/sの速度データ処理が可能です。新しいXe LPGアーキテクチャには、NPUの重要な行列計算に最適化された4つのXeグラフィックスエンジンが搭載されています。
さらに「AIMB-589」は、デュアルGPUカード(PCIe Gen5、32GT/s)をサポートしており、画像推論やビジュアルコンピューティングの能力を大幅に強化できることから、データ処理およびグラフィック集約型のワークロードに最適なプラットフォームです。
■充実したI/O機能とセキュリティによるワークフローの生産性向上
Mini-ITX規格の「AIMB-2710」は、システム統合を簡素化する効率的なI/O設計を特長とし、6つのUSB 3.2ポート、1つのUSB4 Type-Cポート、2つの2.5GbE LANポートを備えており、高速で信頼性の高いデータ伝送を実現します。
Micro-ATX規格の「AIMB-589」は、高速なインターフェイスに対応しており、M.2 E-Key(Wi-Fi用)、5台の独立した4Kディスプレイのサポート、4つの2.5GbE LANポート、8つのUSB 3.2ポートを装備し、柔軟性が高い製品です。また2つのM.2 M-Key 2280スロット(NVMe SSDおよびHailo‐8 搭載NPUカード用)や、8つのSATAポートによるストレージ拡張にも対応しています。
また両製品は、RAIDサポートによるシームレスなデータバックアップや、TPM 2.0およびECC機能を備えており、エッジでのデータ保護を強化します。
■豊富な組込みソフトウェアとデザインインサービスで開発を簡素化
アドバンテックの製品は、SUSI(Secure and Unified Smart Interface)API、カスタムBIOS、WindowsおよびUbuntuとの互換性を提供しており、システムの最新ファームウェアとセキュリティパッチを維持できます。これにより、効率性とセキュリティが向上します。
両製品は、リアルタイムのリモート監視ソフトウェア「DeviceOn」に対応しており、迅速な問題検出と解決が可能です。これにより、ダウンタイムを最小限に抑え、労働コストを削減し、24時間365日の効率的な運用が実現します。さらにAI推論アプリケーションの開発を加速するための「Advantech Edge AI SDK」ツールキットにも対応しており、ノーコードGUIによる推論ベンチマークや迅速なランタイムSDK評価をサポートします。
また、産業用マザーボード「AIMBシリーズ」は、メモリ、SSD/HDD、無線モジュール、ケーブル、クーラー、シャーシなどのアクセサリーを幅広く提供しており、これにより顧客は運用コストを削減し、迅速な市場投入が可能になります。
■製品概要
型番:AIMB-2710 (Mini-ITX規格)
●CPU : Intel® Core™ Ultraプロセッサ(シリーズ2)Sシリーズ
最大24コア、Q870E/ H810Eチップセット対応
●メモリ : 96GB DDR5 SODIMM、最大6400MH
●映像出力 : 4画面出力 1 (HDMI)、 2 (DP) *Type-C Alt mode、 1 ( eDP or LVDS)
●主なI/O : 1 (NVMe SSD用M.2 M-Key)、 1 (Wi-Fi用M.2 E-Key)、1 (PCIe x16 Gen5)、 6 (USB 3.2)、 2 (USB 2.0)、 1 (USB Type-C(Thunderbolt 4)、2 (SATA)
●対応OS・ソフト : Windows 11、Windows 10、Linux Ubuntu、DeviceOn、Edge AI SDK、SUSI API
型番:AIMB-589 (Micro-ATX規格)
●CPU : Intel® Core™ Ultraプロセッサ(シリーズ2)Sシリーズ
最大24コア、W880/Q870チップセット対応
●メモリ : 192GB DDR5 UDIMM、最大6400 MHz
●映像出力 : 4画面出力 1 (HDMI)、3 (DP *1つはType-C Alt mode)、1(eDP)
●主なI/O : 1 (NVMe SSD用M.2 M-Key)、 1 (Wi-Fi用M.2 E-Key)、1 (PCIe x16 Gen5) *もしくは2 (PCIe x8 Gen5)、 2 (PCIe x4 Gen4)、8 (USB 3.2)、1 (USB Type-C(Thunderbolt 4)、8 (SATA)
●対応OS・ソフト: Windows 11、Windows 10、Linux Ubuntu、DeviceOn、Edge AI SDK、SUSI API
「AIMB-2710」は2025年6月末より、「AIMB-589」は2025年9月末より受注を開始する予定です。「AIMB-2710」、「AIMB-589」、またはその他のアドバンテックの製品およびサービスについては、弊社のウェブサイトをご覧いただくか、各地域のサービス担当者までお問い合わせください。
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