都市の気候にどう適応する?ロフトワークが全7回のレクチャープログラム「Y/Our Climate」の参加者を募集

都市の気候をめぐる未来の暮らしをシステム思考で探索するレクチャープログラム。最終日は大阪府にあるFabCafe Osakaでセッションを実施。

ロフトワーク

株式会社ロフトワーク(本社:東京都渋谷区 代表取締役:諏訪 光洋)は、FabCafe Osaka(ファブカフェ オオサカ)と共同で、都市の気候と私たちの暮らしの関係をリサーチし再設計する全7回のレクチャープログラム「Y/Our Climate(ユア クライメイト)」を、2025年8月22日(金)より開催します。本プログラムは、ロフトワークが展開する実践型シリーズ「変革のデザイン」のスピンオフ企画として立ち上げられたもので、参加者と共に、気候の微細な現れに向き合いながら、未来の都市のあり方を探索していきます。


都市の気候と、暮らしの距離を縮めるために   

熱中症やゲリラ豪雨など、都市の生活環境は気候と切っても切り離せません。しかし、気候変動のようなマクロスケールな課題に対し、自分自身の暮らしや仕事とのつながりを実感することは簡単ではありません。そこで本プログラムでは、「微気候(Microclimate)」という視点を切り口に、都市に暮らす一人ひとりが自分の身体のスケールで気候と向き合う視点を育みます。

本プログラムは、たとえば緑化や冷涼性を意識した空間設計を進める都市開発や公共サービスの事業責任者をはじめ、街のインフラとしての「憩いの場」やコモンズの在り方を模索する官公庁・自治体関係者、気候適応や緩和を組み込んだ新たなプロダクトやサービスを企画する事業開発担当者、そして気象・気候データを都市のニーズと結びつけたい研究者・分析者などにとって、実践と学びの双方を得られる機会をつくります。また、気候変動がもたらす都市の未来像を、自社の経営やプロジェクトに活かしたいと考えるビジネスパーソンにも広く開かれた内容です。

プログラムの3つの特徴

1、ビジネスに活かせる課題を探索する

気候の問題を身の回りのサイズで捉えます。自分の暮らし、または自分の関わるビジネスやサービスにおいて、どのような未来の都市のエコシステムが描けるかをリサーチし、ブックにまとめます。

2、システム思考*を経験を通じて学ぶ

大局、全体で捉えるだけでなく、経験、身体で学習することを重視します。そのために、多視点でのレクチャー、日陰のプラクティス、富山でのフィールドワークを通じて、実感を獲得します。

3、共創のフレンズを見つける機会に

参加者同士で振り返ったり話したりする機会を設けることで、つながりやシナジーを生み出すきっかけづくりをします。最終日にはFabCafe Osakaでの懇親会を設けます。

*システム思考

社会で生じている問題を、表面的かつスナップショット的に捉えて議論するのではなく、それが時系列的にどのようなパターンで変化しているのか、また、その変化のパターンはどのような社会的構造から生じており、その構造は人々の意識や無意識にあるどんな思考、常識、倫理が前提となって存在しているものかを理解し、問題の全体像を把握したうえで、効果的な介入ポイントからのシステムチェンジをはかるアプローチ。

なぜ今、「都市の気候」と向き合うのか?

── ロフトワークと国広信哉の視点から

この企画は、ロフトワークのシニアディレクター・国広信哉が、自身の探究を起点に立ち上げました。国広はこれまで、太陽光でのみ稼働する「オフグリッド・ウェブサイト」や、エネルギー視点でのクリエイティブ実践を通じて、見えない気候やエネルギーの存在に身体的に触れる方法を模索してきました。

重要なのは、この天気があるからこそ社会が成り立っていることに敬意を払うこと。つまり、見えないものを見ようとし、実感することだと思います。ファン付き衣服を着ることや天井の断熱のようなDIY的対応から、行政サービスや都市景観へのDIT的アプローチまで──都市の気候と暮らしの関係性を引き寄せることが、次のビジネスやデザインの出発点になると考えています。」(国広)

この思考は、ロフトワークが2022年から開催しているカンファレンス「変革のデザイン」にも通じています。「変革のデザイン」とは、企業や地域が抱える構造的な課題に対し、クリエイティブリサーチと共創の視点から向き合い、新たな解決の糸口を見出す実践型プロジェクトのシリーズです。本プログラムはそのスピンオフとして、「気候と都市の関係性」に光を当て、未来に向けた課題と希望(=Wish)を探る場をつくります。

国広信哉のメッセージ(全文を読む)

プログラム概要

  • オンライン参加(最終日のみ会場参加)

  • 全7回(計5日)

  • レクチャー後はQ&Aタイムを挟み、ディスカッションを行います

プログラム名

Y/Our Climate(ユア クライメイト)

ー都市の気候と未来の暮らしをシステム思考で探索するレクチャープログラム

開催日

レクチャー

DAY1:2025年8月22日(金)19:00-21:30

ミクロに気候を捉える/都市のエコロジーを観測する(仮)

大阪大学人間科学研究科 教授 森田 敦郎

データで課題解決するための思考フレーム(仮)

滋賀大学データサイエンス学部 教授 河本 薫

DAY2:2025年8月27日(水)19:00-21:00

気象・気候ってどんなもの?/都市気候研究の最前線(仮)

筑波大学計算科学研究センター 教授 日下 博幸


DAY3:2025年9月8日(月)19:00-21:00

気象データのビジネス活用/気象とヘルスケア(仮)

(一財)日本気象協会 気象予報士・シニアアナリスト 小越 久美


DAY4:2025年9月下旬 19:00-21:00

*ゲスト調整中


DAY5:2025年10月17日(金)17:30-21:00

Play Earthの事業とは?/自然と都市との関わり方(仮)

株式会社PLAY EARTH PARK 代表取締役社長 木村 宏

ALEの事業とは?/宇宙から都市の気候をみる(仮)

株式会社ALE代表取締役/CEO 岡島 礼奈


フィールドワーク


2025年9月16日(火)13:30-16:00 (任意 / 抽選)

Goldwin Tech Lab(富山県小矢部市)

会場

zoom(最終回のみFabCafe Osaka / フィールドワークは富山)

配信

なし(参加者には動画アーカイブの配布あり)

参加費

¥66,000(税込)

参加人数

40名

主催

株式会社ロフトワーク、FabCafe Osaka

協力

株式会社ゴールドウイン、都市エコロジー観測所

Goldwin Tech Labについて

Goldwin Tech Labは創業の地である富山県にあり、ゴールドウインのものづくりの技術を礎にした研究開発機能、アイディアをすぐに実践、実装するためのマザー工場機能、そのインスピレーションで世の中とコミュ二ケートしていく情報発信機能をもち、これからのものづくりのあり方を探求し続ける施設です。

Webサイト

FabCafe Osakaについて

FabCafe Osakaは、天神祭で有名な大阪天満宮や、淀川流域の文化に育まれた天満・南森町エリアにオープンしました。私たちは、この地域は、都市的な賑わいと地域性が調和する独特の魅力を持ち、新しい都市のあり方を探求するエリアになると考えています。

私たちが提案するのは、形式に縛られない美しさを追求する美術の思想「L’Informe(アンフォルム)」を取り入れた体験です。地域の歴史や文化に眠る価値を再発見し、形を持たない「感性」や「情緒」をテーマに、新しいカルチャーを創造します。

FabCafe Osakaでは、これまでの3Dプリンターやレーザーカッターに代わり、「L’Informe」を具現化するツールとして“蒸留器”を導入。香りを活用した飲食体験や、感覚を刺激するアクティビティを展開します。訪れる方々が感性や情緒を育み、新たな可能性を発見できる体験を提供します。

Webサイト

体制

ロフトワークは「すべての人のうちにある創造性を信じる」を合言葉に、クリエイターや企業、地域やアカデミアの人々との共創を通じて、未来の価値を作り出すクリエイティブ・カンパニーです。目先の利益だけにとらわれず、長い視点で人と企業と社会に向きあい、社会的価値を生み出し続けるビジネスエコシステムを構築します。Webサイト

FabCafeは、世界中に拠点を持つクリエイティブコミュニティです。 人が集うカフェに、3Dプリンターやレーザーカッター等のデジタルものづくりマシンを設置。 “デジタル”と“リアル”の壁を自由に横断し、未来のイノベーションを生み出します。Webサイト

ゴールドウインは、モノづくり、コトづくり、環境づくりの3つを軸に、スポーツやアウトドアの領域を中心に人々の新たな挑戦を支え、その可能性をひらいていくライフスタイルクリエイティブカンパニーです。素材や技術、テクノロジー、環境の研究を日々行いながら、多様な背景、専門性をもったブランドの知恵やアイディアをゴールドウイン全体で共有し、モノづくりとコミュニケーションを進化させ続けています。スポーツから日々の暮らしまで、人間のパフォーマンスを最大化することはもちろん、環境負荷を可能な限り減らし、人間を生かし、人間が遊ぶフィールドである自然をより豊かなものにしていきます。誰かがではなく、私たちが率先し、よりよい未来をつくっていきます。Webサイト

都市での私たちの生活は、さまざまなモノや資源の流れによって支えられています。電気、上下水道、ガス、といったライフライン、スーパーマーケットに食料を供給する物流システム、インターネット。ネットワーク状のインフラストラクチャーが、私たちの都市での生活を成り立たせています。そして都市は、複雑な生態系でもあります。公園や庭、街路樹、河川、周辺の農地や山地、そこに降り注ぐ太陽光や雨、風が、建物や舗装された道路などの建造物環境と相互作用しています。都市エコロジー観測所は、この複雑な関係性が私たちの生活をどのように形作っているかをDIY的に探求し、観測、記録する市民参加型の施設です。Webサイト

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会社概要

株式会社ロフトワーク

19フォロワー

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URL
https://loftwork.com/
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区道玄坂1-22-7 道玄坂ピア9F
電話番号
03-5459-5123
代表者名
諏訪 光洋
上場
未上場
資本金
2687万円
設立
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