【back check】三井物産子会社キャリウムと共同で外資系コンサルティング業界の採用動向調査レポートを公開

DX時代がもたらす転職市場の変化。コンサルと事業会社の人材流動性が加速

株式会社ROXX

株式会社ROXX(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:中嶋汰朗、東証グロース:241A、以下 ROXX)は、三井物産株式会社の子会社であるキャリウム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:成原大敬、以下 キャリウム)と共同で、外資系コンサルティング業界の採用動向に関する分析結果を発表いたしました。

外資系コンサルティング業界は、高い給与水準とともに、自らの成長とやりがいを重視する難関大学の学生より高い人気を誇っており、多くの人気ランキング等で上位を占めています。一方、採用面接ではケース・インタビューなどが実施され、一部の優秀層にしか門戸が開かれていないという先入観により選考を躊躇している候補者が一定数おります。

こうした状況を踏まえ、外資系コンサルティング業界の採用動向を可視化することを目的に、キャリアを可視化するサービス「キャリアフォース」とオンライン完結型コンプライアンス/リファレンスチェックサービス『back check』が共同で分析した結果を発表します。

また、コンサルティング業界に強みを持つ人材紹介事業を展開するアクシスコンサルティング株式会社 取締役 荒木田 誠氏に本調査の分析結果を解説頂きました。

【分析のサマリー】

  • 学歴では戦略系の出身大学は半数近くが東京大学、京都大学、一橋大学、東京科学大学(旧・東京工業大学)(以下、東京一工)もしくは海外(主にMBA)であるのに対し、総合系の出身大学は早稲田大学、慶應大学、上智大学、東京理科大学、国際基督大学(以下、早慶上理ICU)が約3割、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学(以下、MARCH)が約1割を占め、裾野が広がっている

  • 採用は戦略系が他社コンサルからの中途採用が多いのに比べ、総合系は伝統的な日本のIT企業からの中途採用が主流となっている

  • 転職は戦略系が他社コンサルへの転職が多いのに比べ、総合系は外資系のIT企業への転職が主流となっている

  • コンサルではどの分野にでも応用可能な普遍的なスキルを早期に習得することが可能で、転職時には高く評価される

■出身大学の分析

  • コンサルティングファームの採用プロセスにおいて、書類選考、Webテスト、ケース面接(複数回)となっているところが多く、書類選考における学歴フィルターは存在しないものの、戦略系は早慶上理ICUレベル、総合系はMARCHレベルが一つのボーダーラインとされているケースが多い

  • 戦略系は、東京一工が半数近くを占め、早慶上理ICUと海外(主にMBA)で約8割となっている

  • 総合系は、早慶上理ICUが最も多く、MARCHを含むその他の大学が半数近くを占める

出身大学の分析

■出身企業の分析

  • コンサルティングファームのジュニア・ポジションにおける採用においては、無意識のバイアス(Unconscious Bias)を取り除く目的で候補者の履歴書、職務経歴書が面接官に共有されないのが、グローバルスタンダードのプラクティスとなりつつある

  • 戦略系は同業他社や人気業界のリーディングカンパニー(トヨタ自動車、電通や丸紅等)、総合系は日系のIT系(富士通、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズや日立製作所等)や各業界のリーディングカンパニー(三菱UFJ銀行やパナソニックホールディングス等)と、採用実績としては有名企業出身者が大きな割合を占める結果となっている

出身企業Top10

■転職先企業の分析

  • コンサルティングファームからの転職は、戦略系と総合系のどちらも同業間での動きが活発となっている

  • 戦略系はトップ・マネジメントへ戦略立案のプロジェクトが多いのに比べ、総合系はミドル・マネジメントとのIT・実行支援のプロジェクトが多いことが一般的である

  • 総合系コンサルティングファーム出身者は外資系のIT(日本アイ・ビー・エム、セールスフォース・ジャパンや日本マイクロソフト等)への転職が多い

転職先企業Top10

■コンサルティング経験者の評価ポイントの分析

  • 転職市場において、「T型人材」と呼ばれ、特定の分野における専門的なスキルを持ちながら、どの分野にでも応用可能な普遍的なスキルを持ち合わせる人材が高く評価される傾向にある

  • その上で、コンサルティングファーム出身者は社内外の関係者と連携し、プロジェクト単位で動くことから、特に普遍的なスキル(コミュニケーション等)がリファレンス・レポートで高く評価されている

リファレンス・レポートに頻出するワード
人材の要件

【専門家コメント】

アクシスコンサルティング株式会社 取締役 荒木田 誠 氏

近年、戦略系・総合系ファームにおいてDX関連プロジェクトの増加が顕著であり、それに伴い異業界からの転職者の傾向にも変化が見られます。特に、IT業界での経験や高度なITスキルを有する人材の転職が増加している点は注目に値します。一方で、ITスキルを有していない方に対しても一定の採用ニーズが存在します。特に、事業会社における企画職の経験を持ち、プロジェクト推進や業務改善の実績がある方は、コンサルティングファームにおいても高く評価される傾向にあります。

コンサルティングファーム未経験者の選考においては、論理的思考力や問題解決能力といったコンサルタントとしての素養を測るため、ケース面接を実施する企業も多く見られます。

コンサルタントの転職先としては、同業他社や外資系IT企業が主流となっていますが、これは各企業の採用規模と密接に関連しています。コンサルティングファームは単一企業で数百名規模の中途採用を行うことが珍しくなく、その結果として、転職先企業の上位10社にコンサルティングファームが多く名を連ねるのは当然の流れといえるでしょう。

加えて、事業会社においてもDX・IT領域の内製化を推進する動きが強まっており、コンサルティングファーム出身者への採用ニーズは今後さらに高まることが予測されます。これに伴い、事業会社への転職者も増加していく可能性が高いと考えられます。

【分析の概要】

・名称:back checkデータベースによる調査

・調査期間:2019年1月〜2025年1月

・調査対象:推薦者が「候補者と一緒に働いていたときの会社名」がコンサルティングファーム(※1)の以下のいずれかに該当

・調査方法:推薦者(リファレンスを受ける依頼者の上司・同僚など)に「もう一度、依頼者と一緒に働きたい(雇いたい)と思いますか?また、その理由も教えてください。」の自由記述回答の内容を抽出

・有効回答数:1,854件

・名称:キャリウムデータベースによる調査

・調査期間:2024年11月〜2025年1月

・調査対象:現職もしくは過去の所属会社がコンサルティングファーム(※1)の以下のいずれかに該当

・調査方法:出身大学のTop50校および出身大学が不明であるデータに対し、

 ①「ファーストキャリアがコンサル会社ではない」かつ「新卒入社がコンサル会社」ではない人の前職の企業、職種、業種における転職元データを抽出

 ②新卒入社がコンサルだった人を含む「コンサルの次に転職した経験」をもつ人の転職先企業、職種、業種における転職先データを抽出

・有効回答数:

 外資系戦略コンサルティング:14,054件

 外資系総合コンサルティング:4,444件

(※1)【コンサルティングファームの分類】

外資系戦略コンサルティング

・マッキンゼー・アンド・カンパニー

・ベイン・アンド・カンパニー

・ボストン コンサルティング グループ

・A.T.カーニー

・ローランド・ベルガー

・アーサー・D・リトル

外資系総合コンサルティング

・デロイト トーマツ コンサルティング

・PwCコンサルティング/PwCアドバイザリー

・KPMGコンサルティング

・EYストラテジー・アンド・コンサルティング

・アクセンチュア

■キャリウムについて https://www.carrium.co.jp/

キャリウムは、データドリブンでバイアスのないキャリア設計を支援する企業です。若手プロフェッショナル向けに転職ビッグデータを活用したキャリア可視化サービス「キャリアフォース」を提供しています。同サービスは三井物産グループのベンチャースタジオMoon Creative Labで事業化され、2024年6月に法人を設立。現在データに基づくキャリア戦略の構築を通じて、情熱を持てる職業人生の実現を目指した事業に取り組んでいます。現在、AIとビッグデータを使ってパーソナライズされたキャリアの設計を可能としたツールを開発しており、来月リリース予定でプロトタイプを公開中です。
https://cd.careerforth.me/

■『back check』について https://site.backcheck.jp/

『back check』は、オンライン完結型コンプライアンス/リファレンスチェックサービスです。採用活動における書類選考や面接だけでは分からない採用候補者の経歴や実績に関する情報を、候補者の上司や同僚といった一緒に働いた経験のある第三者から取得することができます。2019年10月に正式提供を開始し、2023年9月には累計リファレンスチェック実施人数約5万人に到達。2023年1月より、コンプライアンスチェック機能の単独プランを提供中です。採用企業の最終意思決定の判断材料となるのは、所属する企業名や肩書き、面接でのやりとりといった情報のみでは足りません。back checkを通して「信頼」を新たな指標として社会に実装し、信頼によってこれまでの努力がフェアに報われる世の中の実現に取り組んでいます。

【株式会社ROXX】

・所在地:〒160-0022 東京都新宿区新宿6-27-30 新宿イーストサイドスクエア 8階
・代表者:代表取締役社長 中嶋汰朗
・設立日:2013年11月1日
・事業内容:ノンデスクワーカー向け転職プラットフォーム『Zキャリア』の開発・運営、
 オンライン完結型リファレンス/コンプライアンスチェックサービス『back check』の開発・運営
・URL: https://roxx.co.jp

【本リリースに関するお問合せ先】

・株式会社ROXX (広報)
・Mail:pr@roxx.co.jp
・Tel:03-6777-7083

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会社概要

株式会社ROXX

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URL
https://roxx.co.jp
業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区新宿6-27-30 新宿イーストサイドスクエア 8階
電話番号
03-6230-9615
代表者名
中嶋汰朗
上場
東証グロース
資本金
6億4444万円
設立
2013年11月