HPE、Living Progress レポート 2023年度を公開

第9回目の年次報告書でHPEの持続可能で責任ある事業への取り組み状況を公開

HPE

ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)(日本ヒューレット・パッカード合同会社 本社:東京都江東区、代表執行役員社長:望月 弘一)は本日、環境、社会、コーポレートガバナンス (ESG)に関する目標と取り組みについてまとめた年次報告書であるLiving Progress レポート 2023年度(日本語版)を公開したことを発表します。データファーストが加速する世界におけるサステナブルで責任あるテクノロジーソリューションの提供に注力することへのコミットメントを表す本報告書では、HPEが2040年までにバリューチェーン全体でネットゼロの実現を目指すことを示しています。

HPEの社長兼CEOであるアントニオ・ネリ(Antonio Neri)は、次のように述べています。

「繁栄する持続可能な社会の実現に向けた動きは、テクノロジーによって推進されています。それは食糧や医療といった基本的なニーズへのアクセスが、地球に優しい取り組みの範囲で、セキュリティとプライバシー保護が維持されながら実現される社会です。HPEでは、倫理的かつサステナビリティに配慮した方法でイノベーションに取り組み、この先の未来を真に加速できるよう努めています」

ネットゼロ企業への移行を促進する取り組み

HPEは、バリューチェーン全体で2040年までにネットゼロ企業になることを目指しています。SBTi(Science Based Targets Initiative)によって承認された一連の目標は、気候科学に沿ったものであり、HPEのRoadmap to Net-Zeroに基づいて取り組みを促進しています。HPEは、SBTiのNet-Zero Standardで承認された2040年(またはそれより早期)のネットゼロ目標を掲げる最初のグローバルIT企業の1社です。

HPE の取り組みは、まず自社でコントロール可能なScope1、2にあたる自社の事業活動の持続可能性から始まります。主にクリーンエネルギーへの移行を通じて排出量を削減しています。HPEは2年連続で、2025年の目標である再生可能エネルギーによる電力調達率50%を前倒しで達成しました。

Scope 3の排出量は、HPEが直接コントロールできないものである一方で、HPEの温室効果ガス排出量の大部分を占めており、HPEおよびIT業界の排出量を削減する上で最大の課題であると同時に機会でもあります。HPEは、2030年の目標達成に向け、進化するお客様のITニーズが環境に与える影響を軽減する革新的な製品とビジネスモデルの提供を続けていきます。2023年度、HPE全体の排出量は前年比8%増加しましたが、これは主に事業の成長と製品構成の変化によるものです。Scope 3削減を達成するためのHPEのロードマップでは、HPE、サプライヤー、お客様が使用している電力の脱炭素化を加速するために、長期的な投資とイノベーションを必要としています。

HPEにおけるすべてのリーダーが、ネットゼロの目標達成に向けたHPEの取り組みに不可欠な存在です。HPEは、この目標達成への貢献に対するアカウンタビリティ(説明責任)をより明確にするため、HPEの執行委員会(EC:Executive Committee)の変動役員報酬を気候変動指標と連動させる独自の方法を導入し、各ECメンバーの管理範囲内でHPEの炭素強度を削減することを目的とした個々の組織目標を設定しています。

HPEは、サステナブルで責任あるITサービスの包括的ポートフォリオを提供

  • サステナビリティ変革の実現を支援
    2023年度、HPEはITサステナビリティサービスのポートフォリオを拡充し、データセンターやワークロード、個々のデバイスに至るまで、サステナビリティの課題への包括的な支援を展開しています。たとえば、HPE Right Mix Advisorおよび HPE Edge-to-Cloud Adoption Frameworkでは、独自のワークロード・インのアプローチを実現するためのさまざまなツールとプロセスを用いて、環境とサステナビリティ目標達成に向けた取り組みおよび、効率的なモダナイゼーション計画の策定を支援します。

  • 環境に関するインサイトをお客様に提供
    HPEは、ITインフラストラクチャが環境に与える影響に関するデータと可視性を提供し、お客様がITインフラストラクチャを購入、管理、廃棄する際に環境要因を考慮できるよう支援します。例えば、2023年に提供開始したHPE Sustainability Insights Centerは、HPE GreenLakeクラウドの統合コンソールを通じてエネルギーとCO2排出量のレポートを提供し、お客様が効果的な変更、コスト削減、サステナブルなIT目標を達成できるよう支援します。

  • 低炭素の責任あるソリューションの提供
    2023年度、HPEのシステムのうち103基が世界で最もエネルギー効率に優れたスーパーコンピューターのGreen500リストにランクインし、Frontierを含む6基がトップ10入りを果たしました。米国エネルギー省およびオークリッジ国立研究所と共同開発したエクサスケールコンピューターの先駆であるFrontierは、TIME誌のBest Inventions of 2023のExperimental Categoryでその功績が認められました。最新世代のHPE ProLiant Gen11サーバーでは、お客様は、同じまたはより小さな設置面積でコンピュート機能を統合および拡張し、電力、冷却、床面積、およびライセンスコストを削減できます。HPE ProLiant Gen11サーバーは、旧世代と比較して、データセンターの設置面積が60%縮小することができ、電力および冷却コストを81%削減します。HPEは、レガシーシステムの寿命を延ばし、ビジネスの継続性を確保するための多様なソリューションをグローバル市場に提供しています。

信頼されるサプライヤーおよびパートナーとして

HPEは、すべての人の尊厳を守るために自らの役割を果たす責任があると考えており、人権を尊重する企業文化は上層部から始まります。HPEは事業のあらゆる面において人権を重視しており、製造のための材料の調達方法から、各製品の使用段階、HPEのチームメンバーに対する待遇やトレーニングに至るまで配慮を欠かしません。

2023年度、HPEは労働者にトレーニングを実施する、労働者の声を聞く、採用費用を負担させないという3つの新しいサプライチェーン責任目標を立ち上げ、推進しています。また、HPEにおけるAI倫理と原則 を、製品開発、パートナーシップ、営業活動において、2023年度にさらなる徹底を図りました。HPEは、AIサービスとテクノロジーの提供にあたって、多様性と説明可能性の懸念への対応を支援するとともに、今日の産業と社会が直面する最も困難な課題に対する重要なインサイトをお客様が獲得できるよう支援しています。HPEはAI Ethics Advisory Board(AI倫理諮問委員会)を設置し、HPEの倫理基準に沿ってHPEとお客様がAI製品とソリューションの使用、開発、導入を推進する責任を担っています。

無条件のインクルージョンに基づく文化

テクノロジーを実現するのは人であり、HPEではチームメンバーのエンゲージメントの維持と継続が最も重要な取り組みです。HPEは、業界で最も優秀な人材を確保するための努力を惜しみません。その努力は、チームメンバーのエンゲージメントスコアの高さと、業界平均を大幅に下回る離職率に表れています。HPEは、この理由の大部分を、無条件のインクルージョンを重視する企業文化によるものだと考えています。2023年度のHPEの取締役の46%が女性で、15%が人種的に多様でした。現在、HPEのEC(Executive Committee)は女性50%で構成されています。

エクイティ(公正さ)とソーシャルインパクト(社会的影響)に対するHPEのコミットメントは、チームメンバーだけにとどまりません。テクノロジーの重要性を理解しているHPEは、公正にテクノロジーにアクセスできることが、成果を完全に変えるうえで不可欠と確信しています。このことを念頭に、HPEは、ソーシャルインパクトをミッションとするスタートアップ(新興企業)が、そのミッションを遂行するために必要なテクノロジーと資金を獲得できるよう、複数のテクノロジーアクセラレータープログラムを展開しています。2023年9月、気候変動と闘うためのイノベーションの次の波を醸成することを目的に、金融、産業、政府のパートナーからの支援を受けて、3つの新しいアクセラレーターを立ち上げました。これらのスタートアップ企業は現在、HPEの支援とリソースを活用して、目標を達成するための力となっています。

倫理基準のリーダーとしての評価

評価を受けることをHPEは、適切な歩みを進めているかどうかを確認することに役立てていますが、未達の分野を見過ごすことはしません。HPEの倫理的なビジネス慣行への取り組みは、2023年度、以下のような複数の信頼できる組織によるランキングや賞を通じて評価されました。

  • JUST100 - 2023年、HPEが第1位にランクイン

  • MSCI ESG格付け AAA獲得

  • EcoVadisプラチナ認定(上位1%)

  • Ethisphere’s World's Most Ethical Companies(エシスフィアの世界で最も倫理的な企業)において6年連続1位

  • ブルームバーグ企業平等指数(Bloomberg Corporate Equality Index)に選定

  • Best Places to Work for People with Disabilities(障害者にとって働きがいのある会社)- DEI平等指数で8年連続100点獲得

  • Great Places to Work for Parents(親にとって働きがいのある会社) - 2023年、HPEは15位にランクイン

HPEが受賞した賞や評価はこちらに公開されています。

Living Progress レポート 2023年度(日本語版)全文:

https://www.hpe.com/psnow/doc/a00140803jpn

■ ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)について

Hewlett Packard Enterprise (NYSE: HPE) は、グローバルEdge-to-Cloudカンパニーとして、あらゆる場所に蓄積される全てのデータの価値を解き放ち、事業の成果を加速させる支援をします。人々の生活そして働き方の向上を目指し、数十年にわたって未来の再考とイノベーションを重ね、HPEは独自でありながら、オープンでインテリジェントなテクノロジーソリューションをas a Serviceで提供しています。クラウドサービス、コンピュート、HPC & AI、インテリジェントエッジ、ソフトウェア、ストレージを全てのクラウドとエッジにわたって一貫したエクスペリエンスで提供することで、お客様が新たなビジネスモデルを創出し、新たなエンゲージメントを展開し、運用のパフォーマンスを最大化できるようサポートしています。詳細はhttps://www.hpe.com でご確認ください。

 

■プレスルーム

https://www.hpe.com/jp/ja/newsroom/press-hub.html

#  #  #

このプレスリリースで使用されているその他の製品名は識別の目的のためのみに使用されており、それぞれの企業の商標である場合があります。

 

【お客様からのお問い合わせ先】

カスタマー・インフォメーションセンター

TEL:0120-268-186 または03-5749-8279

ホームページ: http://www.hpe.com/jp/

© 2024 Hewlett Packard Enterprise Development LP

製品およびサービスに関する保証条件は製品およびサービスに付属する保証書に明示された保証条件のみによるものとし、本ニュースリリースの記載内容はいかなる追加保証をも行なうものではありません。当社は本レターの記載内容に技術上の誤り、欠落または本ニュースリリース作成にあたっての誤り、記載漏れがあった場合でも何ら責任を負わないものとします。

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

URL
https://www.hpe.com/jp/ja
業種
情報通信
本社所在地
東京都江東区大島2丁目2番1号
電話番号
-
代表者名
望月 弘一
上場
未上場
資本金
10億円
設立
1999年07月