物価高の夏、8割超の保護者が「家計が苦しくなった」と回答。経済的困難家庭に冷凍弁当を届ける「カタリバおうち給食」今年も開始
約4割の家庭で夏休み中に子どもの食事回数が減少。給食に代わる「確実な一食」を届ける取り組み

認定特定非営利活動法人カタリバ(本部:東京都中野区、代表理事:今村久美、以下カタリバ)は、給食のない夏休み期間に経済的困難を抱える子育て家庭の食を支える「カタリバおうち給食」を、2026年7月15日より開始します。あわせて、本取り組みへの寄付サポーターを募集します。
学校給食は、子どもにとって一日に確実な一食を保障するインフラです。しかし夏休みになるとその一食の確保が危うく、物価高騰が続くなかで、経済的困難を抱える家庭への負担はいっそう増しています。
カタリバの支援プログラムを利用する保護者250名を対象に実施した調査では、8割超が「物価高騰で家計への負担を非常に感じている」と回答。この夏、昨年に続き2年目となる本取り組みを通じて、子どもたちに安心できる一食を届けるとともに、継続的な支援のためのサポーターを募ります。
■8割超の保護者が「家計が苦しくなった」と回答。給食がない夏休みに、物価高が追い打ちをかける
カタリバの支援プログラムを利用する保護者250人を対象とした2026年の調査では、次のような実態が明らかになりました。
この1年で家計が「かなり苦しくなった」「やや苦しくなった」と答えた保護者は合わせて82%に上りました。

また物価高騰による家計への負担について「非常に負担に感じている」と答えた割合は84.3%に達しています。

夏休み中に不安や負担を感じることとして最も多く挙げられたのは「昼食の準備」、次いで「食費・光熱費などの出費増加」でした。

さらに昨年行った調査では、給食がある期間と比べて子どもの1日の食事回数が「減った」と答えた保護者は約4割にのぼることが分かりました。食事回数が減った理由として「経済的な理由で食材やお弁当を十分に買えない」という回答が上位に挙がる結果となりました。


このような声も寄せられています。
「お弁当のおかずが物価高で十分に用意できない。卵かけごはんだけになったりして栄養バランスも心配。私は平日昼食は食べていないので、これ以上減らせないです。」
「エアコンを控えて熱中症になることがあります。梅干しと水で対策していますが、近年の暑さは耐えられなくなっています。」
「保護者が仕事で出かけるので、その間の食事がおろそかになることと、作り置きもしていますが食中毒リスクもあるので心配です。」
カタリバの支援を受けている家庭の多くは経済的困難を抱える家庭で、回答した保護者のうち61.4%がひとり親世帯です。長期休み中の食費、光熱費、昼食の用意、子どもが一人で家にいることへの不安など複数の課題を一人で抱えている保護者も少なくありません。
■経済的困難世帯に、確実な一食を届ける「カタリバおうち給食」を開始

こうした状況を受け、カタリバは夏休み期間中に経済的困難を抱える家庭に冷凍弁当を届ける「カタリバおうち給食」を実施します。給食に代わる「確実な一食」を子どもに届ける取り組みです。
「温めてすぐ食べられる食品は少し高いため、家計が圧迫され、夜ご飯を切り詰めるメニューになっていました。お弁当が届くことで、夜ご飯の一品を増やす事が出来て時間と心の余裕をいただきました。メニューもお野菜がたっぷりみたいでバランスも良く、子どももとても美味しいと喜んでいました。」
「基本的には毎食自炊していますが、おうち給食があるから、万が一つくれなくても大丈夫という安心につながりました。実際ひとりで日常の色々なことを両立する中で、体力的にも時間的にも余裕がない日にしっかり野菜とタンパク質が取れるお弁当に助けられました。ただ食欲を満たしていただいただけでなく、孤独感が和らぎ本当に嬉しかったです。」
「パートで疲れ果て、自宅にあるもので簡単に夕食を済ませることも多く、栄養面の心配や子どもへの申し訳ない気持ちがありました。栄養があり美味しいお弁当をいただき、子どもへの申し訳ないという気持ちも減りました。母の心に余裕ができ、それが子どもにも伝わったと思います。夏休みどうしよう…という不安や心配が、今までの夏休みよりかなり少なかったです。」
昨年の取り組みに寄せられた保護者の声です。
カタリバは日常的に子どもや家庭とつながっているからこそ、夏休み中も接点を絶やさず、食を通じて家庭を孤立させずに支える取り組みを行っていきます。
またこの支援は株式会社ニチレイフーズ、アイリスオーヤマ株式会社による協力により、全国の利用家庭のもとに届けられます。
■「カタリバおうち給食」プロジェクト概要
・対象:カタリバの支援プログラム(アダチベース、room-K、キッカケプログラム)を利用し、経済的に困難を抱える家庭(事前登録制)
・提供内容:子ども1人あたり週3食分の冷凍弁当を定期配送
・提供期間:2026年7月15日〜8月25日(6週間)
・提供エリア:全国
・協力:株式会社ニチレイフーズ、アイリスオーヤマ株式会社(順不同・敬称略)
■「子どもに確実な一食を」——寄付サポーターを募集しています

「カタリバおうち給食」は、皆さまからの寄付によって支えられています。物価高騰が続くなか、子どもたちが安心して夏を過ごせる環境をつくるために支援が必要です。
本取り組みへのご寄付は、以下の特設ページからお申し込みいただけます。
特設LP:https://www.katariba.or.jp/spirit/children_2026s1.html
一人でも多くの子どもに「今日は確実に食べるものがある」という安心を届けるために、ぜひご支援をご検討ください。
■代表コメント(NPOカタリバ代表理事・今村久美)
夏休みは子どもにとってはワクワクする日々かもしれません。でも、ひとり親でフルタイムで働きながら夜もアルバイトをしている保護者がいたり、エアコンをつければ電気代がかかり、食費を削れば栄養が偏る、どれも削れない夏を迎える家庭が、カタリバが関わっている家庭の現実です。
今年の調査で気になったのは「これ以上切り詰められない」という声が複数あったことです。
昨年より物価は上がり続けているのに、削れるものはもう残っていない。
昨年の利用者から「食事があると思えるだけで安心した。心に余裕がうまれ、それが子どもにも伝わった」という声をいただき、食事が届くことは、安心が届くことでもあると感じました。今年も一人でも多くの家庭にその安心を届けたいと思っています。

■調査概要
・調査期間:2026年6月3日〜2026年6月14日
・調査方法:質問紙調査(オンライン)
・調査対象:認定NPO法人カタリバの支援プログラム(アダチベース、room-K、キッカケプログラム)を利用する保護者
・有効回答数:250名(※本プロジェクトの支援世帯・支援者数ではございません)
認定特定非営利活動法人カタリバとは

どんな環境に生まれ育っても、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校への出張授業プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供、2020年以降は経済的事情を抱える家庭にオンライン学習支援を行う、メタバース空間を活用し不登校の子どもたちを支援するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。
<団体概要>
設立 : 2001年11月1日
代表 : 代表理事 今村久美
本部所在地 :東京都中野区中野5丁目15番2号
事業内容 :高校生へのキャリア学習・プロジェクト学習プログラム提供(全国)/被災地の放課後学校の運営(岩手県大槌町・福島県広野町)/災害緊急支援(全国)/地域に密着した教育支援(東京都文京区)/困窮世帯の子どもに対する支援(東京都足立区・全国)/外国ルーツの高校生支援(東京都)/不登校児童・生徒に対する支援(島根県雲南市・全国)/子どもの居場所立ち上げ支援(全国)
URL: https://www.katariba.or.jp
問い合わせ
取材に関するお問い合わせは下記フォームにご入力ください。
https://www.katariba.or.jp/report/(担当:カタリバ広報 阿部)
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