社会の見えない「インフラ」…福祉の未来を考えるリーダーを育てる!ニチイ×名城大によるユニークで示唆に富んだプログラムを開催
株式会社ニチイホールディングス(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 社長執行役員:中川 創太、以下「当社」)は、6~7月に愛知県名古屋市にある名城大学にて、実社会の課題に対して企業とともに向き合い、未来を考えるリーダーシップ開発プログラム「iMPACT!」を開催しました(共催:株式会社イノベスト)。
当プログラムでは、学生が、超高齢化社会を迎えた現代社会が抱える最重要社会課題の1つである「介護」をテーマに、フィールドワーク(介護施設見学)を含むグループ討議を通じて、【介護施設をより愉しみ、彩(いろどり)を提供する場へと進化させる】創造的提案を行いました。当社による本講座の開催は、昨年に引き続き今年で2回目となります。

■開催の背景
福祉・介護は重要な社会インフラではあるものの、少子高齢化が急速に進行するなか、需要に応じた人材確保が困難となっています。このような状況下で、社会インフラの安定的な持続は、学生達自身の将来・人生設計にも大きく関わる課題です。本プログラムを通し、学生の当事者意識を高めるとともに、より豊かな社会を実現するための新しい介護の在り方を共に模索することで、「豊かな高齢化社会の実現が社会基盤の安定化に寄与すること」を実感してほしいという想いの下、開催されました。
■プログラム概要・テーマ
開催期間 : 2026年6月5日~7月10日の毎週金曜日 90分x6回
参加者 : 名城大学(専攻学部不問)1,3年生 計7名
課題テーマ: 介護施設に現在“欠けているもの”は何かを定義せよ。その上で、①従事する人、②施設、③運営方法の3つの切り口から分析し、最も重要だと考える課題を1つ選び、具体的な解決策を提案せよ。
概要 : ■少人数グループにて、独自の情報収集、拠点見学、グループ討議を通じて課題テーマに挑戦。
■毎回講義では、課題関連情報に加えてグループ活動に必要となるリーダーシップの観念をリマインド。
■参加学生による提案内容
【音楽で変える、これからの介護】 by TeamケアプロジェクトHAR

日々の実務に追われ、ややもするとご利用者様と十分に向き合う時間やコミュニケーションが不足しがちな介護現場。そこで、『音楽』を介護施設での日常生活により取り入れることで、ご利用者様と職員の双方が「愉しい」と感じられる環境づくりを提案。音楽は皆で楽しめ、話せない人でもリズムで参加でき、懐かしい曲が想い出を呼び起こす効果をもたらします。職員も、企画運営の楽しさやご利用者様と時間(そして想い出)を共有することで、より深い安心感と信頼を生み出せます。
具体策は2点…①想い出の曲を共有する「人生プレイリスト」、②学生クラブやサークルによる演奏イベントの実施。デイサービスやグループホームで、音楽を通じて一人一人に寄り添う、働く人も暮らす人も楽しいと思える介護環境の実現を目指します。
【グループホーム×美容介護(爪ケア・ネイル)で生活に彩を」 by Team よりそう

グループホームの日常生活に『美容介護』を取り入れて、ご利用者様の心のケアと自己肯定感を高める取り組みを提案…ネイルやハンドケアを定期的に受けられる環境を整えて、ご利用者様はおしゃれを楽しみ、自分らしさを取り戻すきっかけを得ます。ネイリストとの交流は認知症予防にもなり、若いネイリストにとっては経験を積みながら安定した収入を得られる精進の場となります。ネイルすることが難しい場合には「きれいに整えるだけ」の施術もOK!毎週美容ケアを受けられる
グループホームとして他施設との差別化を図り、通常提供されている食事・入浴などの日常生活に「彩り」を添える介護施設の進化を提案します。
■プログラムに参加した学生の声

▷介護施設を訪問し、「介護」に対するイメージは大きく変わりました。一番心に残ったのは、「介護は人と人との職業であり、コミュニケーションが何より大事だ」ということ。ご利用者様一人一人のパーソナリティやニーズは異なり、個々に寄り添った対応が求められるからです。また、施設によって雰囲気や強みが異なり、車いす対応の入浴サービスや充実したリハビリテーションプログラム、豊富なレクリエーションなどが提供され、もし将来自分の親が施設を利用することになったら、親に一番合った場所をしっかりと調べてから選びたいと強く思うようになりました。(野田蕾希さん/経営学部1年)
▷デイサービスに通う祖父がいる私にとって課題内容が身近に感じられ、このプログラムに関心を持ちました。これまで介護のイメージは、“仕事”“業務的”という印象が強かったのですが、(グループホームは)少人数で家庭的な雰囲気があり、人手が少ない中でも個々を気に掛けていて、リアルな現場と想像のギャップを感じました。インタビューで、職員が信頼関係を築いていくことがやりがいやモチベーションに繋がっていると聞き、身体的なケアだけではなく、人と人との関わりが重要な仕事だと実感しました。(岩田千寛さん/農学部3年)
▷このプログラムを通じて、一つの課題を解決するには、表面的な問題だけでなく、その背景や本質まで考えることが重要だと学びました。また、異なる専門分野のメンバーと話し合いを重ねることで、自分にはなかった視点や考え方に触れることができ、チームで課題解決に取り組む面白さを実感しました。フィールドワークを通じて、介護施設ではご利用者様一人一人に異なる価値観や生活背景があり、その人に寄り添うコミュニケーションこそが「介護の本質」であると感じた一方で、職員の方々は人手不足や業務量の多さから、ご利用者様と十分に向き合う時間を確保することが難しい現状も知りました。この気付きから、グループワークでは音楽療法の活用の提案に至り、一人でも多くのご利用者様の方の笑顔や生活の彩りにつながれば嬉しいです。(勝又綾音さん/農学部3年)
■本プログラムが学生にもたらしたもの(名城大学 社会連携センター課長 才木亮嗣 様)
本講座は、グループワークを通じてリーダーシップを発揮・振返り・改善を繰り返す実践的プログラムです。今回、学生たちは、介護施設訪問を通じて「机上の推測」が現実の課題とかけ離れていることを痛感し、「社会課題と真摯に向き合い、人と共に新たな価値を創造する力」を養う貴重な機会となりました。多くの学生に受講してほしいプログラムの1つです。
■本プログラム担当者より(株式会社ニチイホールディングス 人事本部 シニアエグゼクティブ 前田出)
<総評>
新しい介護施設の「進化型」を模索する当社にとって面白い示唆を得られ、参加学生にはとても感謝しています。同時に、この活動の目的である「福祉への当事者意識」の萌芽を感じられたことを、とても嬉しく思っています。
とりわけ、今回提示された音楽や美容に関連した施策提案は、介護施設を利用されている高齢者の皆さんの五感を刺激して喜びを提供する内容であり、それはひいては当社の介護職員の新しいやりがいの創造にもつながる素晴らしい提案でした。
<今後の展望>
今回、名城大学では介護事業にフォーカスしましたが、弊社で展開する医療関連事業や保育事業も非常に重要な「社会インフラ」です。これらの事業も題材にした同様の試みを全国の学校(中学・高校・大学)で展開したいと切望しています。実際の福祉サービスご利用者様の多くは高齢者であり、ご利用者様の「孫世代」である学生には、正直関心の乏しい話題と言えます。しかし、ひとたび関心を持つと、本当に自由な発想で福祉、ひいては社会の未来を想像する面白さに気付かれます。
この取り組みは、『世代を超えた「想い」の循環(エコシステム)』としても大切な活動だと信じています。
今後も、このような取り組みを全国へ広げていきたいと考えています。開催をご希望の学校がございましたら、ぜひご連絡ください。
【会社概要】
「お客様・地域社会からダントツに愛され、尊敬されるニチイグループに成る」をビジョンに掲げ、医療関連事業・介護事業・保育事業を中心に、日本全国、各地域の人に寄り添い、人々の暮らしを支える事業を展開しております。約6,000 件の医療機関へのサービス提供、約1,900カ所の介護事業所運営の他、人材養成では50年以上にわたり、200万人以上の医療・介護分野のプロフェッショナルを輩出しています。
■株式会社ニチイホールディングス
代表者:代表取締役社長 社長執行役員 中川 創太
所在地:東京都千代田区神田駿河台 4-6 御茶ノ水ソラシティ
設立年月:2020年4月
事業内容:介護・医療・保育サービスなどを全国で提供する株式会社ニチイ学館を中核としたニチイグループの経営管理など
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