将棋日本シリーズ二回戦第一局　「JTプロ公式戦」初対戦　永瀬拓矢九段　対　稲葉陽八段

明日8月3日（土）福岡国際センター(福岡県福岡市）　

公益社団法人日本将棋連盟

2024年8月2日 13時00分

「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」（以下「JT杯」）二回戦第一局（福岡大会）は、5年連続5回目出場の永瀬拓矢九段と一回戦第一局で伊藤匠叡王を破った稲葉陽八段が対局。福岡県福岡市の福岡国際センターで開催される。事前申し込みにて当選した観戦者や同会場で開催される「テーブルマークこども大会」参加者の目の前で、公開対局として熱戦が繰り広げられる。また、その模様は15時35分からABEMAでも生中継される。

二回戦第一局生中継「ABEMA」URL　https://abema.tv/channels/shogi/slots/DGzv93JL47mcMm　　　　　　　　　　　　　　　　

■対局の見どころ

両者の対戦成績は、永瀬九段の7勝3敗。初手合から永瀬九段が6連勝、その後、稲葉八段が3勝1敗と星を戻している。戦型は、相掛かりが3局、変則的な相居飛車が3局、横歩取りが2局、振り飛車が2局。戦型予想は相居飛車の戦いとなる可能性が高く、相掛かりあるいは雁木の変則的な相居飛車になるのではないか。過去10局の将棋を見てみると戦型は様々。手堅い棋風の永瀬九段に対し、攻め合いに持ち込みたい稲葉八段がいろいろな戦型を試しながら、どう攻め合いに持ち込めるのかを毎回模索しているように見える。それが功を奏して最近の成績に結びついているのではないか。稲葉八段は、今回も先攻を目指して序盤からペースを握ろうとするだろう。それに対し慎重な永瀬九段が、どのように対抗していくのか。両者の攻めと受けという、それぞれの特長を生かした将棋が観る者を引き込んでいく。

■注目の対局を盛り上げる解説陣

（写真）左から解説／豊川孝弘七段　聞き手／室田伊緒女流三段　読み上げ／川又咲紀女流初段

大盤解説は福岡県在住の豊川孝弘七段。元々関東所属だったが、2016年に関西に移籍。現在は福岡県在住棋士として九州研修会の幹事を務めている。トークの一環としてダジャレやオヤジギャグを披露することで有名だ。順位戦ではB級1組に2期在籍した実績があり、解説の中身も見ごたえが期待できる。ユーモアの中にも鋭い踏み込んだ解説で会場を沸かせるだろう。

■「JTプロ公式戦」トーナメント表