【セイコーハウス銀座ホール(旧和光ホール)】「光と影が彩なすペルシャの美ー手紡ぎ・草木染め絨毯展ー」を7月8日(土)より開催
伝統的な手紡ぎ・草木染めの技法を用いて制作したペルシャ絨毯が大集結。
今展では会場を二つの空間に分け、照明を落とした中で見せる古典柄と自然光の中で見せるトライバル柄、それぞれが持つ美しさと魅力のコントラストがご堪能いただけます。
王室工房で織られていた絨毯の荘厳かつ華やかな様式美の古典柄は、茜や藍、胡桃の皮などの天然染料を使用して染めた力強く重厚な色彩が特徴。
一方、遊牧民の自然との共生から生まれたトライバル柄の絨毯は、遊牧民の生活民具として定着しており、日々の生活を想像させる素朴で楽しい柄も魅力のひとつ。
都市と遊牧の文化はペルシャ文明そのものであり、文様や色合い、意味など多様性に富んでいます。
厳選された羊毛で織られた絨毯は弾力性に富み丈夫で、踏まれることにより風合が増し、光沢が出て、長く使うほど味わい深くなるので、代々受け継いで使いたいサステイナブルなインテリアとして注目されています。
座繰りのシルクに草木染をほどこし、大変細かく織られた蔓草織の絨毯。聖なる木とされるナツメヤシをモチーフに、聖なる花の蓮と子孫繁栄を意味するざくろが融合したパルメット文様が織り込まれています。夏らしい清々しさに満ちた美しい絨毯。
遊牧民に身近な家畜(ヤギや羊)、鳥、イランに生息するひとこぶラクダが子供たちとともに織り込まれた、遊牧民らしい絨毯。植物染料による優しい色合いと愛らしいデザインに心が和みます。
ラクダは遊牧民の生活道具や大切なものを運ぶことから、富や財産を意味しているといわれます。絨毯の縁にある三角形が連続した模様は魔除けを意味しており、絨毯の中に描かれた世界を守っているかのようです。黄色と藍の重ね染めによる地色の緑は、豊かな草原を思わせます。
【ソレマニエ・フィニィ工房とは】
ペルシャ絨毯の黄金時代に王室工房で制作されたイラン中部・カーシャーンの名品を、手紡ぎ・草木染の伝統技法により100年ぶりに復活させた。その功績によりカーシャーンで行われているユネスコ無形文化遺産「絨毯洗い祭り」に使用される絨毯に選ばれている。また、幻の織といわれた真珠織の技術を現代において唯一継承している。2022年には京都・祇園祭の鷹山からミーリー工房とともにペルシャ絨毯の注文を受け、制作。
【ミーリー工房とは】
量産が重視され、化学染料の普及で伝統的な草木染絨毯が失われていく中、1820年創業のミーリー工房5代目当主ラズィ・ミーリーが手紡ぎ・草木染の伝統技法により、地域の稀少な織りや文様を現代によみがえらせた。ミーリー工房の絨毯は、ロンドン・ヴィクトリア&アルバート博物館、テヘラン絨毯博物館をはじめ、日本では岡山市立オリエント美術館、九州国立博物館などに収蔵されている。
「光と影が彩なすペルシャの美ー手紡ぎ・草木染め絨毯展ー」
7月8日(土)~17日(月)
会場:セイコーハウス銀座ホール 東京都中央区銀座4-5-11 セイコーハウス銀座 6階
お問い合わせ先:和光 本店地階 (03)3562-2111(代表)
営業時間:11:00~19:00 (最終日は17:00まで)
休業日:無休
入場料:無料
主催/和光
◎和光ホールは、「セイコーハウス銀座ホール」へ名称変更しました。
セイコーグループ事業全般に関連する展示や、アーティストとの共創など、世界に向けてさまざまな発信をしてまいります。
◎撮影をご希望の際は、営業時間外にて承ります。
営業時間および催事は予告なしに変更する場合がございます。
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