豪エネルギー会社WOODSIDE、韓国造船HD KSOEと韓国船社HYUNDAI GLOVISが進める液化水素輸送共同検討に参画
脱炭素社会の実現に向け、クリーンなエネルギーである水素は注目を浴びており、その輸送手段として液化した水素の輸送は将来的に需要が高まることが予想されています。
本プロジェクトではアジアおよびその他の地域の液化水素サプライチェーンの構築に向け、タンク容量80,000m3型の輸送船を前提に技術、安全、施工、運用面および経済性について検討し、2030年までの建造・運航開始を目標とします。また、本液化水素運搬船は水素を主な推進燃料とする予定であり、運航時に排出されるCO2も大幅に削減します。
液化水素の体積は水素ガスの約800分の1、毒性が無く安全かつ効率的に水素を運搬できる一方で、-253℃まで冷却する必要があり、その輸送には高い技術力が必要となります。今回、当社の長年の液化天然ガス輸送を通じて得た知見や脱炭素問題への各種取り組み等が3社から評価され、本検討への協力の打診があり覚書締結に至りました。
今後、WOODSIDEが水素の製造や積揚地での貯蔵、HD KSOEが船の設計と建造、Hyundai Glovisおよび当社が船の運航面や荷役の検討を担います。
当社は経営計画「BLUE ACTION 2035」 https://ir.mol.co.jp/ja/ir/management/plan/main/01/teaserItems1/02/link/blueaction2035.pdf で環境戦略を主要戦略の一つとして位置付け、「商船三井グループ環境ビジョン2.2」 https://www.mol.co.jp/sustainability/environment/vision/pdf/vision22/mol_group_environmental_vision_2.2.pdf において、2050年までのネットゼロ・エミッション達成を目標に定めています。本共同検討を通じ、クリーンエネルギーのサプライチェーン構築に貢献します。また、エネルギーシフトの大きな流れに積極的に対応し、自社のみならず社会からのGHG排出削減にも貢献すべく、グループ総力を挙げてクリーンエネルギー事業に取り組んでまいります。
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