猫と祝うホリデー。ロエベ 2026春夏プレコレクションキャンペーンを発表。

LVMHファッション・グループ・ジャパン合同会社ロエベジャパン

2025年11月7日 17時39分

あざやかな色彩、華やかなメタリックの輝き、そして緻密に作り込まれたアイテムがホリデーシーズンに到来します。カーライン・ジェイコブスが撮影を手掛けたロエベ 2026春夏プレコレクションキャンペーンは、エネルギッシュで生命力に満ちたビジュアル言語を描き出します。

光と素材感のある背景を鮮烈かつ絵画的に用いることで、デザインと質感が強調され、インターシャ、刺繍、磨き上げられた表面といったディテールが一層引き立ちます。人物ではなくプロダクトそのものに焦点を当てることで、大胆なユーモアと歓びのエネルギーが生まれます。

クラフトの現代性、遊び心、そしてアートとの対話が前面に置かれています。これらの要素は、イギリスのアーティスト、ルイス・ウェイン（1860–1939）の作品から着想を得た一連のアイテムに表現されています。ウェインは擬人化された風変わりな猫を描き出したことで知られ、その作品がホリデーコレクションに魔法のような雰囲気をもたらします。彼は20世紀初頭にカルト的な人気を博し、「猫を描いた男」として広く知られる存在となりました。後期の作品では、キュビズムや未来派の影響を受け、自然主義的なイラストから抽象的な表現へと移行します。なかでも注目すべきは磁器の花瓶シリーズ《Futurist Cats（未来派の猫）》で、万華鏡のような色彩と幾何学的なパターンにより、猫の姿を立体的なデザインとして生き生きと表現しています。この独特な世界観が、ウェインのビジョンとロエベの精緻なクラフトマンシップを融合させた、あざやかなホリデーコレクションの着想源となっています。

ロエベのシグネチャーバッグ――パズル、フラメンコクラッチ、アマソナには、細密なインターシャや刺繍、プリント、またはトロンプルイユニットによって描かれた猫のモチーフがあしらわれています。フューチャリストキャットクラッチは、ウェインの花瓶を建築のようなバッグへと移し替えている一方、他のアイテムではその造形を猫の顔や足、ストライプ模様といった断片へと脱構築し、ロエベを象徴するフォルムの中に宿しています。研ぎ澄まされた新作のホヤポーチは、大胆でありながら遊び心のあるデザイン。カスタマイズできるダイスバー、マチ付きの内装、調節可能なストラップを備え、昼夜を問わず活躍するアイテムです。バッグのラインナップには、ハンモックフリップ、パズルパンタ、フラメンコ、そして独特のシルエットと柔らかなテクスチャーを融合させた新作、ドレープトートも加わります。

ロエベのコードにおいてレザーが中心的な存在であることは、ウェアにも明確に表れています。ナパラムスキンを採用したクロップドジャケットは、一体型のベルトやパッチポケット、ボタンを備え、ワークウェアの原型を再解釈しています。一方、バイカージャケットは、ボリュームのあるバルーンシルエットへとアップデートされています。さらに、ニットウェアは複雑なパターン、伝統的な技法、手仕事によるディテールを通して、ロエベの美学におけるクラフトマンシップの重要性を改めて際立たせています。

ロエベのコードをさらに強調するのがシューズコレクションです。ボビンブーティ、ペタルアナグラム、そしてフラメンコノットのサンダルやミュールは、彫刻的なアプローチで表現されています。一方、トイパンプスは光沢感のある素材を用いており、フューチャリストキャットをかたどったヒールチャームも登場します。メンズラインにも同じ精神が息づいています。パズルをはじめ、新作のループバケットやループホーボーがそれを体現しています。さらに、ボビンブーツとボビーハンドルブーツがメンズコレクションに加わり、ウィメンズラインとの間に新たな対話を生み出しています。