【岐阜県高山市】高山駅自由通路にストリートピアノ「飛騨六花（ひだろっか）」を設置中

飛騨の匠の技が織り込まれた、唯一無二のピアノが誕生

高山市

2024年10月18日 15時00分

令和6年10月14日（月・祝）から11月24日（日）まで、高山駅自由通路（市道）にストリートピアノが設置されました。飛騨高山の伝統工芸による装飾が施された唯一無二のピアノが、市民や観光客の交流の機会を創出し、音楽に親しみ音楽を愛する人々の拠り所となることを目指します。

伝統工芸の装飾が施されたストリートピアノ「飛騨六花」

令和6年10月14日（月・祝）から11月24日（日）に開催される「清流の国ぎふ」文化祭2024（第39回国民文化祭第24回全国障害者芸術・文化祭）の応援事業として、開催期間に合わせ、市民から国内外の観光客まで多くの人々が行き交う高山駅自由通路（市道）に高山市で初めてのストリートピアノを設置しています。その名も「飛騨六花（ひだろっか）」。結晶が六角形であることから雪の異称を六花と言い、高山の澄み切った冬を表すような美しい季語から名付けられました。

「飛騨六花」には、飛騨高山の伝統工芸による装飾が施されており、唯一無二の存在感で訪れた人々を惹きつけます。

ピアノのボディーは、渋草焼芳国舎六代目の松山功次郎（まつやまこうじろう）さんが絵付けされました。陶器への絵付けの技術を用い、松山さん考案の「雪花唐草紋」がデザインに組み込まれています。そこに漆塗り職人の荒川斐（あらかわあや）さんによる螺鈿装飾が施された繊細な仕上がりです。

鍵盤部分には、春慶塗を施した黒鍵、「春鍵（しゅんけん）」を取り付け。飛騨産のブナを使用し、浦谷家具製作所浦谷大司（うらたにたいし）さんの繊細な手仕事によって生まれた36本の黒鍵に、飛騨春慶職人塗師の阿多野一夫（あだのかずお）さんの熟練の技で春慶塗が施されました。ストリートピアノを演奏する皆さんに、触れて奏でていただけます。

渋草焼デザインの絵付けと春慶塗の「春鍵」