首都圏賃貸市場動向:CRIX指標を活用した最新のエリア別分析
CRIX指標:2025年1月分
日本情報クリエイト株式会社(本社:宮崎県都城市、代表取締役社長:辻村 都雄、以下「日本情報クリエイト」証券コード:4054)は、このたび賃貸不動産市場の指標であるCRIX指標を活用した月次レポートを公開したことをお知らせいたします。
本レポートでは、最新データに基づき、東京23区、神奈川県、埼玉県、千葉県の市場動向を詳しく解説します。
※公表されている数値についての当社調べ。
※公表されている数値が最新のデータになります。

■ 繁忙期開始、名古屋市を除き空室率は前月比でおおむね改善
【東京23区】
繁忙期が始まり、東京23区ではアパート、マンションのすべての面積帯で空室率が改善しました。テナントが支払っている平均支払い賃料(以下、支払い賃料)は、アパートの50㎡-以外の面積帯で改善しています。50㎡-の主なテナントであるDINKS、DEWKS世帯は、仕事先までの交通利便性を重視する傾向にありますが、アパートは最寄駅からの距離がマンションに比較して長い、災害時の安心感等の理由から、マンションを選択する傾向が強いと考えられます。

【神奈川県】
東京23区に隣接しており、通勤利便性の高い川崎市は、賃料面で東京23区居住を断念した世帯の受け皿となっています。また川崎市内にも複数の大学があります。このため、アパート、マンションのすべての面積帯の空室率が改善しています。また、支払い賃料も概ね上昇傾向にあります。一方で、東京23区への通勤・通学時間が長い地域の多い横浜市の空室率は概ね悪化傾向にあります。横浜市においては支払い賃料の上昇速度も緩やかです。

【埼玉県】
さいたま市ではアパートの50㎡-の空室率悪化、支払い賃料の下降が止まりません。マンションとの支払い賃料の差が小さいこと、新築・中古のマンション、戸建等との競合が要因と考えられます。さいたま市には8つの大学があること、東京23区に比較して支払い賃料が安いことから、アパート、マンションの単身者向けの0-20㎡、20-30㎡の空室率は低い水準で推移しています。

【千葉県】
同様の傾向は千葉県西部(柏市、松戸市、流山市、我孫子市、市川市、浦安市、習志野市、船橋市)でも見ることができます。ただし、千葉県西部ではアパート、マンション共に0-20㎡に供給過剰感があることから支払い賃料は下落傾向で推移しています。

■2025年1月の空室率と平均支払賃料および前年同月比

■エリア別のより詳しい情報はこちら
本記事に記載の東京23区、神奈川県、埼玉県、千葉県に加えて、札幌市、仙台市、東京都下、横浜市、川崎市、さいたま市、千葉県西部、名古屋市、京都市、大阪市、福岡市のデータを公開しております。
■CRIX(クリエイト賃貸住宅インデックス)とは

CRIX(クリックス:Create Rental housing Index)は、当社が保有する膨大な量の賃貸住宅管理データ(ビッグデータ)より算出した、賃料・空室状況に関するインデックスで、次のような特徴を持っています。
・管理データより算出した、実際の管理実態に合うインデックス
・【空室率】、【平均賃料】2種類の月次時系列データ
・全国すべての都道府県、主要な市区町村をカバー
・間取り別、床面積別などの豊富なバリエーション
時系列グラフ、一定期間での変化率などを簡単に確認できるBIツールや資料もご提供が可能です。
■日本情報クリエイトについて
日本情報クリエイトは、不動産のITパートナーとして30年にわたり、自社開発による商品開発やITソリューションの提供を通じて、不動産業界の課題解決を支援しています。
会社概要
会社名:日本情報クリエイト株式会社 | 東証グロース(証券コード:4054)
所在地:宮崎県都城市上町13街区18号
代表者:代表取締役社長 辻村 都雄
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