中四国の技術シーズに「リード投資」の新たな選択肢を。UntroDが岡山大学内に拠点を開設、シーズ育成体制を強化

UntroD Capital Japan

2025年12月4日 15時00分

UntroD Capital Japan株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長：永田暁彦）は、中四国全体の技術シーズを発掘・育成するための拠点を岡山大学内の産学共創イノベーション拠点「KIBINOVE」に立ち上げたことを発表いたします。当社は2015年よりディープテック領域への投資活動を行い、2025年11月時点で総額430億円以上を運用する「リアルテックファンド」を通じてディープテックスタートアップへの投資育成を行ってきました。当社は、今回の拠点設立により、同地域の技術シーズを発掘・育成し、スタートアップエコシステムに貢献することを目指しています。

地域における「リードインベスター不在」の課題解決

2023年10月に運用を開始した「リアルテックファンド4号」は、これまでに22社（追加投資を除く）への新規投資を実行しました。そのうち過半数となる12社が東京以外の地域に拠点を置くスタートアップです。当社はこれまでも地域へのコミットメントを掲げており、今回の中四国拠点は北海道などに続く3つ目の地域拠点設立となります。

また、投資先22社のうち14社において、ラウンドの条件策定や経営支援を主導する「リードインベスター」を務めています。

長年、東京圏以外の地域スタートアップエコシステムでは、「リードインベスターの不在」が課題とされてきました。当社は、地域へも積極的に足を運び、リスクを取ってリード投資を行う独自の存在として世界を変えるスタートアップを生み出し、社会課題を解決する取り組みをより一層加速させていきます。

中四国拠点長には岩本直人氏が就任

新拠点の立ち上げにあたり、株式会社AOHARUの岩本直人氏が拠点長（Region Manager）に就任します。

岩本氏は、2016年にフューチャーベンチャーキャピタル株式会社（現・ミライドア株式会社）へ入社以降、中四国エリアを中心に6本のファンド運営に携わり、愛媛事務所長を歴任するなど、一貫して中四国に根ざしたベンチャーキャピタリストとして活動してきました。2023年には「株式会社AOHARU」を設立し、起業家支援に尽力しています。同地域での豊富な支援実績とネットワークを持つ岩本氏の参画により、当社は中四国発のディープテックスタートアップの発展を力強く牽引していきます。

中四国のディープテックスタートアップエコシステムのポテンシャル

中四国地域には岡山大学をはじめとする大学や研究機関が多く存在し、ものづくり産業や医療・バイオテクノロジー分野など、多様な技術シーズが注目されています。一方で、ディープテックスタートアップへの投資は首都圏と比べて限定的です。今回の拠点開設を契機に、当社は地域の潜在力を最大限に引き出し、社会課題解決に資する技術の育成・事業化をさらに促進していきます。

UntroD Capital Japan 中四国拠点について

住所: 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中3-1-1　岡山大学共創イノベーションラボ(KIBINOVE)
開設日: 2025年11月1日
拠点長: UntroD Capital Japan株式会社 Region Manager 岩本直人

UntroD Capital Japan株式会社（アントロッドキャピタルジャパン）およびリアルテックファンドについて

UntroD Capital Japan株式会社は、地球や人類の課題解決に資する研究開発型の革新的テクノロジーを有するディープテック・スタートアップの社会実装を目的とした「リアルテックファンド」を2015年に設立し、シード・アーリーステージのスタートアップへのリード投資およびハンズオン支援を行ってきました。現在までに、リアルテックファンド1号～4号（日本ファンド）、リアルテックグローバルファンド1号・2号（グローバルファンド）、リアルテックグロースファンド1号（日本ファンド）、クロスオーバー・インパクトファンド1号（日本ファンド）を運用し、運用総額は400億円以上に達しています。社会に必要とされながら資本が流れにくい未踏領域に誰よりも最初に踏み出し、その経済性を証明することで資本や人材が供給され続ける持続的な仕組み創りを目指す、その意志をより一層体現するため、「未踏」を意味する「UntroD」を社名として掲げ、2024年6月に再始動しました。

HP：https://untrod.inc