HPE、ハイブリッドクラウドのリーダーシップを加速 - 統合仮想化管理、高速オブジェクトストレージ、外部接続を必要としないプライベートクラウドを発表

HPE GreenLakeクラウドのハイブリッド・バイ・デザイン運用モデルにより、異種混在IT環境の複雑性解消およびコスト削減を支援

HPE

HPEは本日、HPE GreenLakeクラウドが重要な進化を遂げ、異機種が混在する複雑なハイブリッドIT環境全体の管理を簡素化し、俊敏性とイノベーションの加速に寄与する機能を提供すると発表しました。新ソリューションは、既存の仮想化ワークロードを新しいHPE VMEハイパーバイザーと統合することで、管理の簡素化を実現します。

  • HPE VM Essentials (VME) ソフトウェア:HPE VM Essentials は、ハイブリッド環境全体にわたる仮想化ワークロードの管理において、選択肢と柔軟性を提供する統合管理エクスペリエンスです。既存の仮想化ワークロードを新しいHPE VMEハイパーバイザーと統合することでVM管理をより簡素化します。HPE VM Essentialsは、主要なストレージプロトコル、分散ワークロード配置、高可用性、ライブマイグレーション、統合データ保護をサポートします。 HPE GreenLakeクラウドとHPE VM Essentialsによるモダナイゼーションにより、TCOを最大5倍節約(*1)できます。

  • HPE Alletra Storage MP X10000: 新しいオブジェクトストレージであるX10000は、卓越したパフォーマンスと超大規模な拡張性を備え、データをより高速に保存および読み出しを可能にします。エクサバイト規模のデータに対応するよう設計されており、競合製品と比較して最大6倍のパフォーマンスを実現します(*2)。ブロック、ファイル、オブジェクトストレージ向けのHPEの差別化されたマルチプロトコル(MP)疎結合型アーキテクチャは、ハイブリッド環境全体での機器管理を簡素化し、最大40%のコスト削減に貢献します(*3)。

  • 規制の厳守が重要な組織向けの新しいソリューション:プライベートクラウドとブロックストレージにインターネットから切り離した管理を導入し、インターネット接続が認められないサイトでもクラウドエクスペリエンスを可能にします。認証されたHPEパートナーが、HPE GreenLakeを起用したソブリンプライベートクラウドソリューションを提供します。

  • NVIDIAと共同開発したHPE Private Cloud AI提供パートナーのエコシステムおよびユースケースが拡大:HPEはUnleash AI programに6社のパートナーを追加し、特化したAIユースケースの市場展開の迅速化を推進しています。また、DeloitteはHPEとの協業を拡大し、C-Suite AI with HPE Private Cloud AIをはじめとするAIソリューションを展開します。

HPEのハイブリッドクラウド担当エグゼクティブバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー兼CTOであるフィデルマ・ルッソ(Fidelma Russo)は次のように述べています。

「ハイブリッドクラウドとAIの潜在能力を最大限に引き出すには、ハイブリッド・バイ・デザインのアプローチが必要です。これまでで最も充実した HPE GreenLake ポートフォリオを発表できることを誇らしく思います。本日発表した新しいオファリングにより、HPE GreenLake クラウドは、仮想化、クラウドネイティブ、AI ワークロード向けに、将来にわたっても価値を実現し続けるクラウド運用モデルを提供します」

HPE VM Essentialsは、仮想化されたワークロードの複雑性とコストを削減

最近買収したMorpheus Dataにより、HPE GreenLakeクラウド向けに、お客様のIT運用をさらに統合し、効率化することが可能になりました。 HPE VM Essentialsは、HPEポートフォリオ全体でMorpheusを活用する第一歩です。 お客様は、既存の仮想ワークロードの管理、HPE VMEハイパーバイザーにリプラットフォーム化する柔軟性を持ちながら、両方のスタックでVMをシンプルかつ手軽に利用できます。

  • HPEの組み込みKVMベースのハイパーバイザーでコストを削減: HPE VM Essentialsは、費用対効果に優れたCPUソケットごとの価格設定と、既存の仮想ワークロード検出およびVM-as-a-serviceプロビジョニングにより、お客様のコスト削減を実現します。

  • 既存のワークロードを統合することで管理を簡素化:1つのシンプルなインターフ ェースからお客様の既存のハイパーバイザークラスタとKVM(Kernel-based Virtual Machine)を統合管理・プロビジョニングできるほか、既存のVMイメージをHPE VM Essentialsに変換することもできます。

  • 柔軟なデリバリーとアップグレードパスにより、将来にわたっても価値を実現し続けるIT基盤を実現: HPE VM Essentialsは、スタンドアロンソフトウェアとして提供されるほか、HPE Private Cloudソリューションに統合されます。さらに、Morpheus PlatformOpsにアップグレードすることで、ハイブリッドクラウド環境の包括的な管理、ガバナンス、コスト管理機能を利用することもできます。

HPE VM Essentialsは、HPEのグローバルサポートネットワークと独立系ソフトウェアベンダーのエコシステムによってサポートされます。AIを活用したデータセキュリティのリーダーであるCohesityと、ハイブリッドクラウド向けにサイバーレジリエンスとデータ保護ソリューションのリーダーであるCommvaultはHPE VM Essentialsをサポートし、VMバックアップとリカバリサービスを提供する予定です。

新しい高速オブジェクトストレージは、卓越したパフォーマンスと超大規模な拡張性を提供

新しいHPE Alletra Storage MP X10000オブジェクトストレージは、エクサバイト規模に対応するように設計されており、企業がオブジェクトデータをより高速に保存および読み出しできるように最適化されています。X10000の卓越したパフォーマンスは、高速データレイクや最新のデータ保護に最適です。この新製品により、HPEは、ブロック、ファイル、オブジェクトストレージ共通のアーキテクチャと、HPE GreenLakeクラウドによる直感的なクラウド管理を通じて、ストレージ管理をさらに簡素化します。

  • 大規模なスケールでオブジェクトデータに高速アクセス:オールフラッシュの高速オブジェクトストレージは、HPEの疎結合型シェアードエブリシング MP ストレージアーキテクチャを採用しているため、容量とパフォーマンスを個別に拡張できます。 HPEのブランド簡素化に伴いX10000は、HPE Alletra Storage MP B10000(旧HPE GreenLake for Block Storage)とともに新しいブランド名で展開します。

  • 最新のデータ保護による迅速なリカバリ: X10000は超大規模なリストア帯域幅を提供し、ミッションクリティカルなアプリケーションの迅速なバックアップとリカバリにあたって、高速なデータリストアを可能にします。S3互換のオブジェクトストレージインターフェースと重複排除機能により、最大20倍のデータ削減を実現し、あらゆるバックアップソリューションとの統合を合理化します。X10000はCommvaultやVeeam®などの業界をリードするベンダーによるバックアップの認定を取得しており、他の主要ベンダーとの検証も進めています。

HPEはNVIDIA社と連携し、GPUメモリ、システムメモリ、X10000間のDMA(ダイレクトメモリアクセス)転送のためのダイレクトデータパスを実現します。これはAIアプリケーションにとって非常に重要なことで、このダイレクトパスにより、システム帯域幅がさらに増加し、レイテンシが低減し、GPU利用率の向上を実現します。

規制の厳守が重要な組織向けに外部接続を必要としないクラウドエクスペリエンスを提供

AIによるイノベーションの加速に伴い、データは国家の安全保障や経済競争の観点からさらに重要性を増しています。多くの国、自治体、医療機関、インフラストラクチャプロバイダー、研究機関は、機密データや知的財産をインターネットに接続しているオープンネットワークに公開することなく、クラウド運用モデルを導入することを望んでいます。HPEは、新しいHPE Private Cloud Enterprise DisconnectedとHPE Alletra Storage MP Disconnectedにより、これらの課題に対応します。分離されたプライベートクラウドとブロックストレージのソリューションは、インターネットから切り離された管理でクラウドエクスペリエンスを実現します。

HPE Partner Ready Vantage認定パートナーは、HPE GreenLakeを活用したソブリンプライベートクラウドサービスを提供できるようになります。欧州を皮切りに、パートナーは、地域、地方、業界固有の規制を満たすソブリンクラウド機能を開発することができます。これらのパートナーは、HPE GreenLakeクラウドを使用して、ホスティング環境内またはお客様自身のデータセンター内でセキュアなプライベートクラウドを提供するための専門知識を証明するHPE Sovereigntyコンピテンシーを取得できます。

新たなパートナーとユースケースによりAIエコシステムを拡大

AIは複雑なハイブリッドワークロードであり、導入および拡張が困難でコストもかかります。HPEは2024年9月にUnleash AI programによりHPE Private Cloud AI向けの検証済みのソリューションを通じて、企業のお客様の価値実現までの時間を短縮することを発表しました。Unleash AI programに新たに6社のパートナー - Codeium、Contextual.AI、Dataiku、IronYun、Securiti、Writer を追加しました。これらのパートナーは、AIで強化されたソフトウェア開発、高度な検索強化型生成(RAG)、インテリジェントビデオ分析、安全でセキュアな生成AIシステム構築ソリューションなど、さまざまな高価値のユースケースを実現します。

日本における提供開始時期

  • HPE Private Cloud Enterprise DisconnectedおよびスタンドアロンソフトウェアとしてのHPE VM Essentialsの提供開始時期は、調整中です。

  • HPE Alletra Storage MP X10000は、2024年12月に提供開始予定です。NVIDIAアクセラレーテッド コンピューティング インフラストラクチャへのダイレクトメモリアクセス機能を備えたX10000は、2025年夏に提供開始予定です。

  • HPE Alletra Storage MP Disconnectedは、2025年前半に提供開始予定です。

参考資料

注 記

*1 HPEによる社内検証および分析に基づきます。 その他の公開情報については、HPE Substantiation Documentをご確認ください。

*2 オブジェクトストレージを提供する主要ベンダー2社の製品よりも最大6倍高速。2024年11月時点での社内検証および公開データの分析に基づきます。

*3 社内でのユースケース分析に基づく。HPE Alletra Storage MPは、オーバープロビジョニングを回避することで、疎結合ではないアーキテクチャと比較して総所有コスト(TCO)を削減します。

※本リリースは、ヒューレット・パッカード エンタープライズ(本社:米国テキサス州ヒューストン、以下:HPE)が、2024年11月20日(現地時間)に発表した英文リリースに基づいて作成した日本語抄訳です。原文(全文)はこちらをご参照ください。

ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)について

Hewlett Packard Enterprise (NYSE: HPE) は、グローバルEdge-to-Cloudカンパニーとして、あらゆる場所に蓄積される全てのデータの価値を解き放ち、事業の成果を加速させる支援をします。人々の生活そして働き方の向上を目指し、数十年にわたって未来の再考とイノベーションを重ね、HPEは独自でありながら、オープンでインテリジェントなテクノロジーソリューションをas a Serviceで提供しています。クラウドサービス、コンピュート、HPC & AI、インテリジェントエッジ、ソフトウェア、ストレージを全てのクラウドとエッジにわたって一貫したエクスペリエンスで提供することで、お客様が新たなビジネスモデルを創出し、新たなエンゲージメントを展開し、運用のパフォーマンスを最大化できるようサポートしています。詳細はhttps://www.hpe.com でご確認ください。

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URL
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業種
情報通信
本社所在地
東京都江東区大島2丁目2番1号
電話番号
-
代表者名
望月 弘一
上場
未上場
資本金
10億円
設立
1999年07月