スペースデータ、経済安全保障を支える国家重要インフラ・サプライチェーン脆弱性解析をリリース

「Geo-Resilience」新機能「Supply Chain Simulator」を政府・自治体・事業者向けに提供開始。第一弾はアフリカ大陸全域の遮断影響を予測・評価

株式会社スペースデータ

株式会社スペースデータ(本社:東京都港区、代表取締役社長:佐藤航陽、以下「スペースデータ」)は、宇宙AIプラットフォーム「SpaceBrain(スペースブレイン)」のレジリエンス領域「Geo-Resilience(ジオレジリエンス)」の新機能として、重要インフラ・サプライチェーンの現況把握や脆弱性をAIで予測・評価する「Supply Chain Simulator(サプライチェーンシミュレーター)」を、政府・自治体・事業者向けにリリースしました。その第一弾として、アフリカ大陸全域を対象に、交通網・水路網・電力網といった重要インフラと、災害等による遮断がサプライチェーンに及ぼす影響を予測・評価できる画面を公開しています。大陸横断道路や鉄道、水路の任意の区間を選ぶと、遮断時の最短迂回経路や影響を受ける人口、経済損失の目安をその場で評価でき、干ばつ・洪水・サイクロンなどの災害リスク帯や送電網・発電所の分布と重ね合わせることで、交通・水路・電力・災害リスクといった領域を横断して、大陸規模でインフラの脆弱箇所を特定できます。今後は、領域横断型のAIリスク予測の高度化と、対象地域の拡大を進めていきます。

■ 背景

アフリカ大陸では、人口増加と都市化を背景に交通・電力インフラの整備と投資が急速に進む一方、干ばつ・洪水・サイクロンといった気候災害や地政学的リスクが、基幹インフラの安定運用に影響を及ぼしています。大陸を横断する幹線道路や国境をまたぐ送電網は限られた回廊に依存しており、一区間の遮断が物流や電力供給を通じて広域に波及するおそれがあります。重要鉱物やエネルギー、食料の供給網が大陸を越えて世界と結び付くいま、こうしたインフラの脆弱性は一国・一地域の課題にとどまらず、サプライチェーンを通じて世界経済と経済安全保障に直結する論点となっています。しかし、大陸規模でインフラの全体像と遮断時の波及影響を俯瞰し、その脆弱性を定量的に解析できる手段は限られており、専門家以外がリスクの構造を直感的に理解することは容易ではありませんでした。

スペースデータは、地球環境を精密に再現するデジタルツイン(現実空間をデジタル上に再現する技術)の開発で培った知見を活かし、こうした広域インフラのリスク構造を誰もが直感的に把握し、遮断時の影響をその場で予測・評価できる「Supply Chain Simulator」を開発しました。リスクの可視化にとどまらず、「もしも」を検証するシミュレーションと、AIによる脆弱性の予測・評価を通じて、レジリエンス(災害や危機に対する強靭性・回復力)の強化に向けた関係者間の共通理解の形成を支援することが本機能の狙いです。

■ 第一弾公開画面の概要

第一弾として公開した本画面は、Webブラウザ上で動作する3D地球儀をベースに、アフリカ大陸全域のインフラデータを重ね合わせ、現況の把握と遮断影響の予測・評価を行うものです。画面上部のタブからモードを切り替えて利用でき、ここではその一部を抜粋して紹介します。

画面には、選択した対象の諸元・指標を示す左パネル、視点切替やレイヤー表示を操作する下部バー、凡例、発電所リスト(クリックで該当地点へ視点移動)を備え、専門知識がなくても大陸規模のインフラを段階的に読み解ける構成としています。

■ 特徴

  • ブラウザのみで動作する軽量実装:Webブラウザのみで動作する3D地球儀をベースに、衛星画像と地形データの上へ、公開情報から構築したアフリカ大陸全域のインフラデータ(送電網・変電所・空港・鉄道駅・道路・河川など)を重ね合わせています。

  • 実インフラに基づく大陸スケールの現況把握:220kV以上の送電線3,001本、変電所900カ所、空港824カ所、鉄道駅4,101駅をはじめ、主要な道路・河川までをアフリカ大陸全域にわたり再現しています。衛星画像と地形データの上に重畳することで、実際のインフラ配置に即した現況把握を可能にしています。

  • ネットワーク分析に基づく遮断影響の予測・評価:都市を結節点(ノード)、道路・鉄道を辺(エッジ)とするネットワークグラフを実距離で構築し、任意区間を遮断した際の最短迂回経路をダイクストラ法(ネットワーク上の最短経路を求める代表的なアルゴリズム)で計算します。迂回距離・迂回率や影響人口、経済損失の目安に加え、迂回経路が存在しない「孤立」の発生も判定し、迂回経路は地図上でハイライト表示されます。

  • 電力インフラと災害リスクの重ね合わせ:送電線は電圧階級(500kV以上/220〜499kV/110〜219kV/110kV未満)で色と太さを変えて描画し、500kV以上の超高圧線は発光表示で強調、建設中・計画路線は破線で区別します。水力・石炭・ガス・原子力・太陽光・風力・地熱の電源種別と設備容量を地図上で確認でき、災害リスク帯との重ね合わせによって電力インフラの脆弱箇所の把握を支援します。

■ 今後の展望

スペースデータは、「Supply Chain Simulator」を「リスクを見て理解する」ための可視化にとどめず、「先を読んで備える」ための予測・評価基盤へと発展させていきます。今後は、交通・水路・電力・災害リスクといった領域を横断して遮断の波及を捉える、領域横断型のAIリスク予測の高度化を進めるとともに、サプライチェーン遮断時の影響試算、最短迂回経路の算出、影響人口・経済損失の評価といった機能についても、国際機関等が公開する電力・インフラデータとの統合やデータ更新の自動化を通じて、実データに基づく評価機能として段階的に拡充していきます。あわせて、対象地域についてもアフリカ大陸を起点に順次拡大を予定しています。

こうした機能拡充を通じて、防災(災害の発生防止と被害の軽減)・インフラ計画に関わる官公庁・国際機関・開発金融機関や、電力・物流・建設・保険など、アフリカでの事業展開・投資を検討する企業が、広域リスクの初期把握や対策優先度の検討、サプライチェーン強靭化の検討の起点として活用できる基盤を目指します。スペースデータは今後も、大陸スケールの解析・シミュレーション技術とAIによる予測技術を掛け合わせ、災害や環境変化に対応できるレジリエントな社会基盤の構築と、経済安全保障を支える意思決定の高度化に貢献してまいります。

■ 株式会社スペースデータについて

株式会社スペースデータは、「宇宙を誰もが活用できる社会へ」という思いのもと、宇宙とデジタル技術の融合によって新たな産業や社会基盤を創造するテクノロジースタートアップです。地球・宇宙環境を精密に再現するデジタルツイン技術を活用して、宇宙から都市開発、防災まで、次の未来を支えるデジタルプラットフォームの構築を目指しています。さらに、宇宙ロボット・宇宙ステーションの運用基盤開発を通じて、宇宙社会の実現に向けて取り組んでいます。

社名:株式会社スペースデータ

代表:佐藤航陽

所在地:東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー 15階

資本金:15億1300万円

事業内容:宇宙開発に関わる投資と研究

HP:https://spacedata.jp

NEWS:https://spacedata.jp/news

X:https://x.com/spacedatainc

LinkedIn:https://www.linkedin.com/company/spacedatajp/

採用情報:https://www.wantedly.com/companies/spacedata/projects

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会社概要

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https://spacedata.jp
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区虎ノ門 1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー 15階
電話番号
-
代表者名
佐藤 航陽
上場
未上場
資本金
15億1300万円
設立
2017年01月