収納不足は全国で約8割・トランクルーム利用経験率約2割-"未接続層"が示す市場拡大の可能性【収納実態調査2026】

自宅収納スペースに困った経験がある人は全国で約8割であることが当社実施アンケートで明らかになりました。一方、トランクルーム利用経験率は約2割で、収納に悩む人にトランクルームが十分活用されているとは言い難い状況です。しかし未利用層の半数以上が「条件が合えば利用したい」と回答し潜在的な市場の広がりが示唆されました。
本レポートではアンケートをもとに収納課題の実態とトランクルーム市場の可能性を分析します。
調査のポイント
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自宅収納に困った経験:76.1%
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トランクルーム利用経験率:22.6%
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条件が合えば利用したい未利用層:53.4%
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東京都の利用経験率:34.6%
収納不足は広く存在する生活課題である一方、トランクルームはまだ十分に活用されていない可能性があります。
未利用層の利用意向の高さから、市場には一定の潜在需要が存在していると考えられます。
※本調査の利用経験率は、トランクルームの全国世帯普及率(約1%)と比較すると高い水準ですが、本アンケートはインターネット調査であり、回答者には東京など都市部在住者や収納サービスに関心のある層が一定数含まれている可能性があるため、全国平均との単純比較には留意が必要です。
全国世帯普及率について:
https://www.syuno-pit.biz/example/trunkroom189.html
第一章:トランクルーム利用の現状と地域・属性別の特徴
全国のトランクルーム利用経験率

現在のトランクルーム市場は、自宅の収納スペース不足を補う「長期利用」に加え、ライフスタイルの変化に合わせた「一時利用」が定着し広がりを見せています。
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全国の約4〜5人に1人が利用を経験:
全国のトランクルーム利用経験率は合計22.6%(現在利用中5.3%、過去利用17.3%)となっています 。
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「一時利用」の定着:
現在利用よりも過去利用の比率が大きく、引っ越しやリフォームなど、必要な期間だけ借りるレンタル収納としてトランクルームが活用されています。
トランクルーム利用経験率の地域差

都市部に注目すると、東京を中心とする首都圏でトランクルームの利用経験率が高くなっています。
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関東都市部と地方の格差が顕著:
首都圏全体のトランクルーム利用経験率は26.8%・東京都では34.6%で、東京を中心とした都市部の利用経験率は約3割に上ります。一方で、大阪は13.1%、愛知は14.3%と、都市部でも地域差が見られます。
住環境別・家族構成別の傾向と地域差


トランクルームは、全国的には単身世帯の利用、東京都ではファミリー層の利用が多い傾向にあります。
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東京における「ファミリー層」の高い需要:
全国の住環境別では単身者向けマンション(32.3%)が上位ですが、東京都単体で見るとファミリー向けマンション居住者の利用経験率が57.1%と突出しています 。
さらに、全国の家族構成別では単独世帯(28.4%)が上位ですが、東京都単体では核家族が(40.9%)が単独世帯(33.4%)を上回っています。
都市部特有の収納不足に対し、ファミリー層を中心に、トランクルーム利用の需要が高いと言えます 。
第ニ章:潜在市場の大きさと未利用層が抱える「3つの壁」
屋内型トランクルームの認知度

東京を中心とする首都圏で屋内型トランクルームの認知度が高くなっています。
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東京都・首都圏は屋内型トランクルームの認知度高:
屋内型トランクルームの認知度(知っている+名前だけ知っている)は、全国で56.8%でした。
東京は72.8%、首都圏全体が61.4%で、東京を中心とした首都圏都市部で高い認知度でした。
屋内型の清潔感や、無人受付・スマホ契約などの利便性が好まれています。
トランクルーム利用における3つの不安

トランクルーム未利用層が利用検討時に不安に感じる点は、「料金」「立地・距離」「セキュリティ」
でした。
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「料金」への不安が約9割:
トランクルーム利用検討時不安として「料金」が91.6%で突出しました。
首都圏全体で91.1%、特に神奈川県(96.7%)・千葉県(94.7%)で高いものの、東京都は83.3%と若干低い水準でした。
また、地方では愛知県で94.4%、大阪府で90.9%となっていました。
トランクルームが今後現実的な選択肢として考えられる都市部で料金を意識する比率が高く、また、利用者が多く生活に浸透しつつある東京都では料金への不安が若干抑えられていると考えられます。
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半数以上が「立地・距離」「セキュリティ」が不安:
「立地・距離」(59.7%)、「セキュリティ」(57.4%)も約6割が不安に感じると答え、「使い勝手」(37.7%)が約4割で続きました。
自宅の大切な荷物を安心して預け、必要な時に出し入れしやすいトランクルームが求められています。
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利用イメージがわかないことが不安要素に:
自由記述を含むアンケート結果から、トランクルームの利用に対して具体的なイメージを持てないことが、利用検討時の不安となっている実態が明らかになりました。
特に、収納可能な容量や内部構造(棚の有無など)、搬入口の広さといった基本的な仕様が十分に認識されていないことに加え、湿度管理などの保管環境に対する不安も一定数確認されました。
これらの要素は、利用方法や実際の使用シーンを想起しづらくする要因となっており、“使い方の不透明さ”が心理的ハードルとして作用していると考えられます。
また、トランクルームの選定においては、単なる価格比較にとどまらず、温湿度管理や換気、清掃頻度、搬入動線、駐車場の有無、台車の設置といった、実際の利用時の利便性に直結する情報が重視されていることが分かりました。
加えて、内部の写真やラック等の設備状況などの可視化された情報へのニーズも高く、具体的な利用イメージを補完する情報提供が、安心して利用を検討する上で重要な要素となっています。
第三章:「使うと良さがわかる」トランクルーム
約4割がトランクルームの印象が“良くなった”・利用者では約7割

トランクルームの印象改善度(トランクルームの印象が以前より良くなった・少し良くなったと答えた人の比率)は約4割で、利用者は約7割でした。
実際に利用すると印象が良くなったと感じる方が多いことが明らかになりました。
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トランクルームの印象は改善傾向:
トランクルームの印象改善度は全体で43.3%でした。
首都圏では47.1%、東京都は56.4%と印象改善度が高く、地方では、利用経験率が高かった北海道で印象改善度も62.5%と突出していました。
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利用経験者は印象改善度が大幅上昇傾向:
トランクルームの利用経験者だけに絞ると、印象改善度は72.2%でした。
全地方で利用者ほど印象改善度が高く、首都圏では68.3%、東京都は73.7%でした。利用経験者では首都圏で21.2%・東京都で17.3%上昇しています。
地方では、特に東海地方で全体の印象改善度35.0%・利用者で85.7%となり、50.7%の差がありました。
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未利用層に良さがわかる情報提供が課題:
トランクルームを実際に利用することで良さがわかり印象が改善する傾向がありました。
逆にいえば、未利用層はトランクルームの“良さを知らないまま”で選択肢に上がっていない可能性があります。
利用イメージやメリットが未利用層に提示されることが、不安を取り除き利便性を理解した上でトランクルーム利用を促進するカギになると考えられます。
「必要性を感じない・きっかけがない」ため未利用・半数以上が条件が合えば使いたい
トランクルームを利用したことがない理由で多かったのは、「自宅の収納で足りていると思っていた」「必要性を感じたことがなかった」「利用のきっかけがなかった」がそれぞれ約4割でした。
しかし、トランクルーム未利用者の半数以上が「条件が合えば使ってみたい」と答えました。

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選択肢として意識せず未利用に:
トランクルームを使っていない理由として最も多かったのは「自宅の収納で足りていると思っていた」(43.2%)で、「必要性を感じたことがなかった」(41.0%)、「利用のきっかけがなかった」(36.8%)が続きました。
トランクルーム利用を選択肢として考えたことがなく未利用となっている場合が多いことがわかります。

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半数以上が「条件が合えば使ってみたい」:
トランクルーム未利用者のうち、条件が合えば使ってみたい(とてもそう思う+少しそう思う)と答えた方は53.4%で半数以上でした。
首都圏では63.2%・大阪府で56.2%等、都市部で水準が高い他、北陸地方で69.2%・甲信地方で50.0%等、地方におけるニーズも潜在していることがわかりました。
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「使っていない」≠「不必要」…トランクルームが生活を便利にする余地あり:
トランクルーム未利用者の半数以上が利用に興味があったことから、これまで必要性・きっかけがなく選択肢となっていなくても、トランクルームが不必要とは限らないことがわかりました。
トランクルーム利用を“拒否”しているのではなく、これまで縁がなかった“未接続”の方が多い状況だと言えます。
料金や距離、保管環境の不安が解消され、具体的な利用シーンが見えた瞬間に動く層が一定数いることが推測されます。
トランクルーム利用のきっかけは「一時利用」と「生活の変化」

トランクルーム利用のきっかけは、収納スペース確保が約4割で最多となり、趣味のものの収納・引越し等一時利用がそれぞれ約2割でした。
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常時利用を念頭に収納スペース確保は約4割:
トランクルーム利用のきっかけは「収納スペース確保のため」(40.2%)が最多でした。
地方別では東北地方が62.5%、都道府県別では北海道と愛知県が66.7%と高く、自宅の収納スペース不足解消の手段としての利用が多く見られました。
さらに、住環境別では単身者向けマンション(80.0%)が突出し、収納スペースが十分に確保しづらい住宅状況が浮かび上がりました。
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趣味のものの収納スペース確保は約2割:
「趣味のものを収納するため」(21.6%)が2番目に多いきっかけでした。
東京都では「収納スペース確保のため」(27.3%)に並ぶ比率で「趣味のものを収納するため」(22.7%)と答えた方が多く、趣味のものについてトランクルームへの切り分け収納をしているケースが多いようです。
また、地方別では近畿地方が29.4%・都道府県別では北海道が33.3%が約3割となり、単身者向けアパート(28.6%)・単独世帯(30.4%)でも約3割でした。
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引越しなど一時利用は約2割:
「引越しなど一時利用」(15.7%)が3番目に多いきっかけでした。
首都圏で16.7%・大阪府で33.3%・愛知県で16.7%等、都市部の一時利用ニーズが多めでした。
また、ファミリー向けアパート(25.0%)・戸建(21.3%)、家族構成では夫婦・カップル(28.6%)の一時利用が多く、少人数家族の引越しやリフォームにおいて一時的な荷物保管のニーズが多い傾向でした。
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暮らしの変化が利用のきっかけに:
アンケートでは、引越しや同棲、結婚といった住環境の変化に加え、在宅ワークの普及、子どもの成長、介護や相続といったライフステージの変化に伴い、トランクルームの活用ニーズが高まる傾向が見られました。
これらの「暮らしが変化する局面」において、一時的または継続的な収納手段としてトランクルームが有効に機能している実態が明らかとなりました。
また、実際の利用者からは、利用を通じて利便性を実感したという声や、トランクルームの優れた保管環境に対する安心感、一時的な荷物保管手段としての有用性を評価する意見がありました。
これらの評価は、サービス体験を通じて利用価値が認識される傾向を裏付けるものであり、利用促進において重要な示唆を与えるものといえます。
第四章:収納の悩みは全国で約8割・「家の中だけで解決」は難しい現実
収納に困る人は約8割・東京では約9割

自宅の収納スペースに関して困ったことがある(よくある+ときどきある)方は全国で約8割でした。
地域別では、東京で約9割と高く、都市部ほど顕在化しやすい傾向です。
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都市部で多い収納スペースの悩み:
自宅の収納スペースに関して困ったことがある方は全国で76.1%でした。
都市部ではさらに比率が上がり、東京都85.5%・愛知県85.7%では9割弱でした。
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寒冷地方でも約9割:
地方別では、北海道(87.5%)・東北(88.5%)地方でも9割弱でした。
収納スペース自体の問題に加え、寒冷対策・除雪対策等の収納物も影響していると考えられます。
困る場面トップ3は「趣味」「家具家電の増加」「衣替え」

収納の悩みを感じる場面は「趣味の荷物が増えた時」が最も多く約6割、「家具・家電を増やした時」が約5割、「衣替えの時」が約4割でした。
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「趣味の荷物が増えた時」は約6割:
収納の悩みを感じる場面は「趣味の荷物が増えた時」(57.2%)が最多でした。
北海道(71.4%)・東北(69.6%)地方で特に多く、約7割でした。
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「家具・家電を増やした時」は約5割:
「家具・家電を増やした時」(46.7%)が2番目に多いケースでした。
甲信(66.7%)・東北(60.9%)・北陸(60.0%)地方で特に多く、ここでも寒冷対策の家電保管影響が考えられます。
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「衣替えの時」は約4割:
「衣替えの時」(40.8%)が3番目に多いケースでした。
首都圏全体で42.6%・東京都で48.9%となり、東京を中心とする都市部で衣類の保管における収納の悩みが多い傾向でした。
地方別では九州・沖縄地方(58.3%)が特に多く、当地方では「衣替えの時」が最多でした。
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生活の物量過多とライフステージにおける物量増加:
アンケートでは、住環境に対して物量が過多となり、収納スペースの不足に課題を感じている層が一定数存在することが明らかとなりました。
特に、季節用品や思い出の品、使用頻度の低い家電製品など、「処分するには心理的ハードルが高いが、日常的には使用しないもの」が収納を圧迫する要因となっています。
また、子育て世帯においては、成長に伴い物品が増加しやすく、特に都市部のマンション・アパートなど限られた住空間では収納が追いつかないケースが見られました。
さらに、相続といったライフイベントにおいても、一時的に物量が増加し、収納スペースの確保が課題となる傾向が確認されました。
これらの結果から、トランクルームの需要は、単なる物理的な収納不足にとどまらず、「処分しづらい物の保管」や「ライフステージの変化に伴う一時的な物量増加」への対応手段としても位置付けられることが示唆されます。
第五章:トランクルームに預けるモノ・上位は「趣味」「家電・家具」「衣類」
トランクルーム利用者がトランクルームに預けている(預けたもの)は、収納の悩みを感じる場面のトップ3と共通し、「趣味のもの」が最も多く約5割、「家具・家電」(季節関連/使っていないもの)および「衣類」が約4割でした。

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「趣味のもの」は約5割:
トランクルームの収納物について、「趣味のもの」(51.1%)が最多でした。
都市部では愛知県(66.7%)・東京都(63.2%)で多く、地方別では北海道・東北(87.5%)地方で約9割でした。
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「季節家電・家具」「使っていない家電・家具」はそれぞれ約4割:
「季節家電・家具」と「使っていない家電・家具」が同率(41.1%)で2番目に多いケースでした。
「季節家電・家具」は北海道(66.7%)・九州・沖縄地方(62.5%)で多く、寒さ・暑さ対策の影響が見られました。
都市部では大阪府(60.0%)で高い傾向でした。
「使っていない家具」は都市部で多く、愛知県(66.7%)・東京都(57.9%)で高い傾向でした。
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「衣類・バッグ・靴」は約4割:
「衣類・バッグ・靴」(37.8%)が4番目に多いケースでした。
都市部で多く、首都圏全体で46.3%、うち神奈川県で63.6%・千葉県で50.0%となり、大阪府では60.0%でした。
第六章:全国的な展望 未接続層と地方ニーズ・高齢化の4つの入口
今後「収納で困りそう」は約7割・ただし「トランクルーム必要」は約6割


今後収納面で困りそうだと感じている方(ある+時々ある)は約7割(70.8%)でした。
一方、今後トランクルームが必要になる可能性がある(ある+多少ある)と答えた方は約6割(57.8%)でした。
この差は、「困りごと」と「解決策」としてのトランクルームの接続がまだ弱いことを示します。
特に今後は、現在トランクルーム需要の多い都市部の未接続層への更なる利用拡大に加え、地方展開及び高齢化社会における需要に応じたサービスが求められています。
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地方ではトランクルームが少なく選択肢となりづらい:
アンケートの自由記述では「地方だと選択肢がなかなかない」「近くにないので不便」という声が目立ちました。
そのため、トランクルーム店舗が増えることで利用が増加する可能性があります。
都市部で確立した屋内型トランクルームが、地方の生活課題(季節用品、農業・雪国のタイヤ、高齢化に伴う住み替え等)に合う形で広がる余地は大きいでしょう。
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高齢化で増える4つの需要:
近年は高齢化により、「自宅バリアフリーリフォーム」「施設入居」「生前整理」「遺品整理」といった局面で、トランクルームへの保管ニーズが増えています。
アンケートでも、「相続の時に収納に困った」「一時保管に助かった」という声がありました。
荷物はトランクルームで保管し、生活と荷物を別の場所で保てるようになることで、年齢やライフステージに合った暮らしがしやすくなり、住居・生前/遺品整理の選択肢が増えています。
調査結果を受けてのまとめ
今回は「トランクルームの利用実態と未利用層が踏み出せない理由」について解説しました。
利用経験率は約2割(22.6%)とすでに一定の広がりがあり、屋内型の認知は約6割(56.8%)まで伸びています。
一方で未利用層の不安は「料金」「距離」「セキュリティ」が中心で、イメージ不足や情報不足による機会損失が大きいことも分かりました。
収納の悩みを感じるのは、「趣味のもの」「家具・家電」の増加と「衣替え」が多く、トランクルームの収納物も呼応して「趣味のもの」「家具・家電」「衣類」が多い結果でした。
居住スペースの限られた都市部に限らず、寒冷対策や高齢化対策など、地方での潜在需要も多いと考えられます。
未利用層への利用イメージ提示によるアプローチと地方展開を含む店舗数増加により、トランクルームの利用は今後さらに増加すると考えられます。
【調査概要】
調査対象:トランクルームユーザー調査
回答数:400サンプル
回答期間:2026年02月01日から02月08日までの8日間
調査方法:インターネットによるユーザーリサーチ
調査機関:自社調査
■会社概要
社名 :株式会社アンビシャス( https://www.ambitious8.biz/ ;)
所在地 :〒542-0081 大阪市中央区南船場1丁目3-5 リプロ南船場8F
代表者 :代表取締役会長 兼 社長 田中 正
資本金 :4,000万円
設立 :創業:平成17年10月28日、設立:平成18年7月25日
事業内容:トランクルーム投資「収納ピット」FC本部の運営
運営サービス「収納ピット」(https://www.syuno-pit.biz/)
不動産コンサルティング業
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