DHL Express、航空輸送能力を増強し、2024年のピークシーズンに向けて地上ネットワークを整備
・2024年第4四半期に輸送能力の増強を目的とした1億ユーロ以上の投資 ・新型ボーイング777F 8機を段階的に導入し、低排出輸送への移行を促進
<抄訳版>本リリースは、DHLグループが中央ヨーロッパ夏時間2024年9月12日付で配信したプレスリリースの英語原文を抄訳したものです。なお、英文の原文と翻訳内容に齟齬がある場合には原文が優先します。オリジナルの英語版はこちらをご覧ください: https://group.dhl.com/en/media-relations/press-releases/2024/dhl-express-adds-aviation-capacity-and-prepares-ground-network-for-demanding-2024-peak-season.html
ドイツ、ボン発:国際エクスプレス輸送のグローバルリーダーであるDHL Expressは、年末の繁忙期におけるエクスプレス輸送の需要増に備え、輸送および貨物処理能力への投資を増強しました。お客様の事業成長をサポートするため、第4四半期に、1億ユーロ以上を輸送および貨物処理能力向上のために投資します。DHL Expressは、航空貨物輸送機材更新の一環として、新たに8機のボーイング777貨物機の導入を開始します。2024年に8.8%の成長が見込まれる世界のeコマース市場は、貨物量全体の伸びを牽引し続けており、またB2Bの出荷量も徐々に回復しています。グローバル経済の不確実性は継続していますが、DHLは航空輸送能力を増強し、国際貨物の仕分けおよび配送ネットワーク拡充により、ピーク時の貨物需要に確実にお応えします。
DHL Express CEOのジョン ピアソンは、「年末の繁忙期の輸送が、商業的に最も重要、かつ業務上最もチャレンジングな時期と考えるお客様は多く、DHL Expressは、選ばれるパートナーとしてお客様のご要望へお応えすることをお約束します。DHLの国際ネットワークは、高品質なサービスと信頼性の高い輸送能力を柔軟に組み合わせ、変化する消費者需要への企業のお客様のリアルタイムな対応を可能にします。また、デジタルツールによって、顧客体験の向上と集荷およびラストマイル配送の最適化も実現します。世界的に貨物市場の不安定な状況が続きますが、eコマースの取引量が引き続き増加していることから、第4四半期にはエクスプレスサービスの需要が大幅に増加すると予想しています。DHLは、グローバルネットワークの回復力を最大限に高め、2024年のピーク時の需要に対応できるよう、必要な投資を行っています」と、述べています。
航空輸送能力と燃費効率の高い航空機への投資
2024年第4四半期におけるDHLの航空輸送能力への投資には、大型および中型のワイドボディ機の追加導入と、既存の航空機による追加便の運航(特に大陸間路線)が含まれます。DHLは、特に中国発世界への輸送ルートで、ピークシーズンに今後大幅な貨物量の増加を見込んでいます。
新型のボーイング777貨物機8機を、アジア・ヨーロッパ間の太平洋横断路線および大陸間路線に投入し、これらの主要路線の輸送能力を増強するとともに、新型でより燃費効率の高い航空機の使用により、DHLの低排出輸送への移行を促進します。また、コペンハーゲン、ケルン、パリ、アトランタ、ブリュッセル、イースト・ミッドランド(英国)などの航空施設のほか、地上ネットワークの追加処理および仕分け能力にも投資し、フライトスケジュールに関するより柔軟な対応と、需要の急増やサプライチェーンの混乱が発生した際に備えて貨物の迂回輸送を可能にします。
こうした輸送能力向上への投資と並行して、DHL Expressは、排出量を削減した輸送サービスの長期的な取り組みに引き続き注力します。グローバルなネットワークにおける貨物機材の更新、新しく建設される物流施設へのカーボンニュートラルな設計の適用に加え、世界で初めて温室効果ガス(CHG)排出量を削減する国際エクスプレスの輸送サービス「DHL GoGreen Plus」の提供を開始しました。ワールドエナジーやネステなどのSAF(持続可能な航空燃料)生産企業とのパートナーシップにより、自社エアネットワークにおけるSAFの活用により、CO2e排出量を削減します。またブックアンドクレーム方式に基づき、達成された削減量(スコープ3)の証明書を、「DHL GoGreen Plus」で発送されたお客様へ提供します。
Eコマースは成長の原動力であり続ける
B2B貨物の出荷量が徐々に回復を見せる中、eコマースが引き続き、アジア太平洋地域・ヨーロッパ・南北アメリカ大陸間の貨物量増加の牽引役を果たすものと予想しています。パンデミック前の予測値に再調整されたものの、世界のeコマース市場の売上は2024年までに8.8%成長し、小売業界の総売上高に占める割合は引き続き増加と予測されています。[1] eコマースは、世界経済において依然として重要な成長分野であり続けています。地政学的な緊張や貿易障壁といった現在の課題は、サプライチェーン再編成のニーズを生み出していますが、この業界が持っているダイナミズムを制限することにはならないでしょう。
[1] 出典:EMARKETER https://www.emarketer.com/content/worldwide-retail-ecommerce-forecast-2024
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