伊豆シャボテン動物公園で「びっくり!食虫植物展」開催
この夏、わくわくするような不思議な植物の世界をお楽しみください!
食虫植物とは、名前のとおり虫などの小動物を食べる習性をもつ植物の総称で、世界中に幅広く分布しており、現生種は12科19属600種類に達するといわれています。
食虫植物は、虫を食べることのみでエネルギーを得ているのではなく、光合成を行い自ら栄養分を合成して育つ能力があります。自生地の多くは湿った荒地や湿原で、土壌中のリンなどのミネラルや栄養素が不足しがちな土地に生育するため、足りない栄養分を食虫によって補給しています。
当イベントでは、栄養の少ない厳しい自然の中で生きるため、サボテンとはまた違う独自の進化を遂げた食虫植物たちをじっくりと観察することができます。愛好家の方も、日ごろ植物にふれる機会の少ない方も、この夏わくわくするような不思議な植物の世界をお楽しみください。
「びっくり!食虫植物展」
【期間】2024年7月6日(土) ~ 9月1日(日)
【場所】第5温室メキシコ館内出口付近
~ 期間中は展示会の様子を公式SNSにて生配信する予定です。どうぞご期待ください ~
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★ 伊豆シャボテン動物公園の名物スタッフ “サボテン博士の真鍋さん” が展示予定の植物の一部を解説! ★
■サラセニア(サラセニア科)
カナダ・北アメリカの湿地帯に生える食虫植物です。筒状で網目模様の捕虫葉を持ち、その中に虫を落として消化吸収します。葉の入り口には虫をおびき寄せるための蜜線があり、筒のような葉は滑りやすく、しかも毛が下向きに生えているため一度入った虫は出られない仕組みになっています!
ウツボカズラは液体に消化液が入っていて自分の力のみで消化しますが、サラセニアは液体に入っている細菌の力を借りて消化します。捕虫葉がお酒を入れる瓶子(ヘイシ)に似ているので「瓶子草」の別名があります。
■ハエトリソウ(モウセンゴケ科)
アメリカ南東部(ノースカロライナ州、サウスカロライナ州)の湿地帯に生えている、広げた葉を閉じてキャッチする食虫植物です。縁が針のように尖った捕虫葉の内側にはセンサーの役割をする小さな毛が3~4本あり、この毛に20秒以内で2回又は2本以上触れると、0.5秒の速さで葉が閉じられ虫を捕まえます。虫は酵素が含まれた消化液で約10日間かけてゆっくりと消化吸収されていきます。しかし、むやみに葉をつつくとエネルギーを使い果たして枯れてしまいます。また、5~7月には小さな白い花を咲かせます。
■モウセンゴケ(モウセンゴケ科)
モウセンゴケ科の植物は、主に北半球の高山、寒地に広く分布し、オーストラリア、アフリカにも生えています。葉の表面に粘毛があり、それによって虫をとらえる食虫植物です。
日当たりの良い場所に育つものは粘毛が赤く色づき、一面に生育している地域では緋毛氈(ヒモウセン)を敷いたように見えることから「モウセンゴケ」と名づけられました。
ヨーロッパでは、喘息を抑える薬として伝統的に使われており、研究によるとアレルギーを抑制する物質が含まれていることが判明しています。
■ウツボカズラ(ウツボカズラ科)
マレー半島、シンガポール、スマトラ島などの東南アジアや、マダガスカル、オーストラリア北部に多く分布しています。
ヒョウタンのような袋状の捕虫葉に液体をためて、落ちてきた虫を消化、吸収して栄養を補います。日本に持ち込まれたのは1902年(明治の頃)にさかのぼるといわれています。オスとメスの株が異なる雌雄異株の植物です。別名「サルのコップ」。
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※内容は、予告なく変更する場合があります。
伊豆シャボテン動物公園公式ホームページ
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