NearMe、『Life Design Fund』から資金調達を実施
~イオンモールとイグニション・ポイントベンチャーパートナーズによる共同運営ファンド~
移動の課題に取り組むソーシャルデザインカンパニーの株式会社NearMe(本社:東京都中央区、代表取締役社長:髙原幸一郎、以下:ニアミー)は、イオンモール株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長: 大野惠司、以下:イオンモール)を引受先とした第三者割当増資によって資金調達を実施しました。なお、今回の資金調達は、イオンモールとイグニション・ポイントベンチャーパートナーズ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:田代友樹、以下:IGPVP)がコーポレートベンチャーキャピタルを共同で運営する「Life Design Fund」を通じた出資となります。
背景
ニアミーは『移動の「もったいない」を解決し、1人でも多くの人が、自由に移動でき、住みたい街に住み続けられる社会を実現する』ことをミッションに、地域活性化に貢献するマッチングプラットフォームになるべく、独自AIによるルーティングの最適化技術を活用したタクシーの“シェア乗り”サービスを展開しています。
羽田空港、成田空港をはじめとした全国16空港とその周辺都市をドアツードアで結ぶ『エアポートシャトル』は、2019年8月のサービス開始よりこれまで延べ90万以上※1の方々にご利用いただいています。また、東京都23区内および関西エリアなどで運行している『シェア乗りタクシー』などを展開しています。その他にも、地方自治体が抱える移動課題解決を目指した様々な実証事業に参画しています。
イオンモールは、2030年ビジョン「イオンモールは、地域共創業へ」を策定し、同じ志を持つ、全ての人たちをつなぎ、持続可能な地域の未来につながる営みを共創することをめざしています。また、全国各地にある商業施設を基盤に、地域生活者との接点作りや、顧客の滞在価値向上に取り組まれています。
今回の資金調達によって、地方都市における移動手段不足の課題に対し、イオンモールと連携し、従業員を含めた住民の日常の移動手段の提供だけでなく、インバウンド需要への対応など、地域行政へ働きかけることで多様なステークホルダーが共創する新たな交通サービスのスキーム作りを推進していきます。
ニアミーは、1つの車両を複数組でシェアする「ライドプーリング」によって、既存のアセットを活用しながら輸送量を「質」の観点から高めていくことを目指すだけでななく、生活者の日常における移動の選択肢として“シェア乗り”を浸透させていくことを目指していきます。
イオンモール株式会社 執行役員 営業統括部長 東 雅史氏 コメント
ニアミーの提供する「移動のシェア」は、住民、交通事業者、自治体の三方よしが実現可能なモビリティソリューションです。ニアミーのビジョンである「人と地域に豊かさを紡ぎ、未来を拓く」は、当社が掲げる2030年ビジョン「同じ志を持つ全てのステークホルダーをつなぎ、持続可能な地域の未来につながる営みを共創する」と合致するものであり、本出資は地域社会やお客さまに新たな価値を提供するための非常に重要な一歩となると考えております。
今後はニアミーのサービス開発力を生かし、ステークホルダーを巻き込みながら共に地方における移動の課題解決を取り組んでいきたいです。
イグニション・ポイントベンチャーパートナーズ株式会社 代表取締役 田代 友樹氏 コメント
このたびLife Design Fundより出資を行なうことが出来、大変嬉しく感じております。
今回の出資を契機として、NearMeとイオンモールの共創が始まること、またNearMeの「シェア乗り」の文化が更に拡がっていくことを楽しみにしています。
移動における社会課題の解決に向け、当社としてもNearMeの今後の事業成長を微力ながら支援させていただきたいと思います。
株式会社NearMe 代表取締役社長 髙原 幸一郎 コメント
ニアミーはこれまでの様々な地域での移動サービス導入や実証事業を通じ、「担い手不足」や「供給不足」など移動に関する課題がより深刻化していくことを実感しています。この課題を解決するため、車両やドライバーを増やす「量」の向上だけでなく、1台あたりの利用者人数を増やす「質」の観点も重視し、タクシーの"シェア乗り"を事業として展開しています。地域の様々なアセットも活用しながら、”シェア乗り”によるドアツードアの移動を電車、バス、タクシーに続く「第4の公共交通機関」として定着させ、日本の生活価値向上に寄与したいと考えています。その中で、2030年ビジョンとして地域共創業を掲げられているイオンモールとの今回の資金調達を通じて、より一層地域に根付いた生活者目線での価値創出を目指していきます。
『Life Design Fund』について
ファンド名 |
Life Design Fund 投資事業有限責任組合 |
設立 |
2023年4月 |
運用期間 |
10年 |
運営規模 |
30億円 |
運営者 |
イグニション・ポイント ベンチャーパートナーズ株式会社 |
URL |
「NearMe」について
「NearMe」は、独自のAIを活用した最適なルーティングで、出発地から目的地までの移動をドアツードアで結ぶタクシーのシェアサービスです。その中でも、空港とその周辺の都市部を結ぶ空港送迎型のサービス『エアポートシャトル』は、2019年8月のサービス開始よりこれまで延べ90万以上※1の方々にご利用いただいています。 現在は、羽田空港、成田空港をはじめ全国16の空港※2(成田国際・中部国際(セントレア)・関西国際・大阪国際(伊丹)・東京国際(羽田)・新千歳・福岡・北九州・那覇・旭川・帯広・青森・仙台・静岡・南紀白浜・徳島)と、空港周辺の都市部でご利用いただくことができます。対象エリアであれば、出発地となるご自宅から空港、そして空港から最終目的地まで一気通貫でつながるため、公共交通機関の乗り換えがなくなるなど、ストレスフリーな移動体験を提供することができます。また、貸切送迎サービスや、東京都と千葉県全域のゴルフ場と東京都23区内を結ぶ『ゴルフシャトル』など、シチュエーションに応じて様々な移動のニーズに対応するための各種サービスを展開しています。
その他にも、スポーツ観戦における移動をスムーズにし、スタジアム周辺の渋滞によるCO2排出や排気ガスによる環境問題、交通事故など様々な地域課題解決を目指した『スタジアムシェアタクシー』※3や、秋田県美郷町の観光二次交通の課題解消を目指した『ミズモシャトル』※3、高齢者の移動支援サービスのAIデマンドシステムとして採用された山形市の『金井地区モデル事業(かなみちゃんタクシー)』※3など、地域ごとの交通課題解消を目指した様々な実証事業を行っています。
※1 2024年12月時点。※2 旭川空港、帯広空港、仙台空港、静岡空港は貸切送迎サービスのみ。
※3 実証事業は終了しています。
■自治体版ライドシェア/日本版ライドシェアに関するお問合せフォーム
https://forms.gle/86crBvCKjcKqaLze9
会社概要
会社名 :株式会社NearMe
所在地 :東京都中央区日本橋富沢町9-4 THE E.A.S.T.日本橋富沢町
代表者 :代表取締役社長 髙原幸一郎
設立 :2017年7月18日
URL :https://nearme.jp/
移動の「もったいない」を解決し、1人でも多くの人が、自由に移動でき、住みたい街に住み続けられる社会を実現することをミッションに掲げ、まずは、リアルタイムの位置情報を活用して地域活性化に貢献するマッチングプラットフォームになるべく、シェアリングエコノミーのMaaS領域から事業活動をスタート。
2019年8月より空港送迎型の『エアポートシャトル』を運営し、独自AIを発展させ、ルーティングの最適化技術を確立。この技術を活用し、不特定多数ではなく少人数かつ誰が乗車したか追跡できる方法で活用していただける街中相乗りサービスなどを展開しています。なお、ニアミーは、2023年4月、経済産業省が行政との連携実績のある企業を中心に事例を紹介する「行政との連携実績のあるスタートアップ100選」に掲載。週刊東洋経済(発行:東洋経済新報社)の『「すごいベンチャー100」2023年最新版』、日経クロストレンド(発行:日経BP社)の「未来の市場をつくる100社【2024年版】」にそれぞれ選出。「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」(主催:一般社団法人日本自動車工業会)の開催期間内に行われた日本最大級のピッチイベント『Pitch Contest & Award』でクランプリを獲得。デロイト トーマツ グループが発表したテクノロジー企業成長率ランキング
「Technology Fast 50 2024 Japan」では、333.8%の収益(売上高)成長を記録して17位で2年連続の受賞。
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