-兵庫県域にカメムシ注意報発令中- スマホを使った市民参加型生物調査を開始
〜里山の生きものや外来種、カメムシをアプリで調査しよう〜
また、2023年に神戸市を含む全国の都市部でツヤアオカメムシが大量発生し、大きな話題となりました。本年も昨年以上に大量発生することが危惧されています。
今回、株式会社バイオームと連携し、AIにより動植物 約93,000種を判定するスマホアプリ「Biome」を活用し、豊かな環境である里山の指標となる生きもの、神戸市で確認されている外来種、大量発生が話題となるカメムシ類等の15種類の生物を対象とした市民参加型の調査を実施します
1. 「Biome」を活用した市民参加型の生物調査について
(クエスト:夏休み生きものクエスト2024~神戸で夏の生きものさがし~)
神戸市全域を対象として、生きものの調査を行いますので、お手持ちのスマートフォンに「Biome」をダウンロードの上、ご参加ください。
(1)期間:2024年6月1日(土)~2024年8月31日(土)まで
(2)クエストの対象種
(3)調査への参加方法
①スマホアプリ「Biome」(無料)をダウンロード。
②「Biome」を開き、神戸市が実施するクエスト「夏休み生きものクエスト2024~神戸で夏の生きものさがし~」をご覧ください。
③対象の生物を見つけたら「Biome」を使って写真を撮り、投稿してください。
(4)その他
・本クエストの対象期間が終了した後も、継続して「Biome」を利用した投稿は可能です。
・昨年実施した生物調査の結果は以下の報告書をご覧ください。
https://www.city.kobe.lg.jp/documents/68803/biome_quest_kouhyou.pdf
1. 今年も開設、カミキリポスト
神戸市の六甲アイランドで発生しているツヤハダゴマダラカミキリ(特定外来生物)の対策として、地域団体の協力を得て、カミキリポストを設置し、市民が採集したツヤハダゴマダラカミキリを神戸市が回収・駆除します。
なお、ツヤハダゴマダラカミキリは昨年9月に特定外来生物に指定されたため、生きたままの移動が禁止されていますが、カミキリポストによる防除については外来生物法の規定による環境省の確認を受けていますので、六甲アイランド内でのこの方法での対策が可能です。
※自治体の取組として、市民が捕獲した特定外来生物(ツヤハダゴマダラカミキリ)を生きたまま回収場所まで移動させて防除する方法は全国初となります。
(1)カミキリポスト設置場所
六甲アイランド情報交流センター(六甲ライナー・アイランドセンター駅1階)
(2)設置期間
2024年6月1日(土)~2024年8月31日(土) ※開館時間は10時~16時。8月14日~17日は閉館
(3)採取方法
空のペットボトルに入れ、しっかりと蓋を閉めてカミキリポストまでお持ちください。
(4)その他
ツヤハダゴマダラカミキリ(特定外来生物)は日本固有種のゴマダラカミキリと非常によく似ておりますので、
是非「Biome」を活用ください。
(参考1:神戸市のツヤハダゴマダラカミキリ対策)
(1)市民と協働のよるカミキリポストでの防除
2022年より六甲アイランド内に全国初であるカミキリポストを設置しております。これは市民が外来生物の問題に触れていただく機会となり、行政と地域が協働でこの問題解決に向けて取り組んでいる対策のひとつとなっております。例年、多くの方に参加いただき、100匹以上を捕獲しております。
(2)被害樹木の伐採
成虫は6月から9月に発生し、冬には死滅しますが、卵や幼虫、蛹は樹木の中で越冬します。本種の対策として、冬期に個体が潜んでいる樹木を伐採することが最も有効な方法とされており、神戸市では、2021年度から2023年度の冬期に、主に六甲アイランド内の公園において被害を受けて枯れてしまったアキニレを550本以上を伐採し、焼却しました。
参考2:大量発生するツヤアオカメムシ)
森林及びその周辺の都市部でみられるカメムシです。本州、四国、九州、沖縄に分布します。
幼虫はスギやヒノキの実を、成虫は果樹を含む植物の実を食べます。成虫はミカン、カキ、モモなどの果樹の汁を吸い、被害を与えます。夏に森林でスギやヒノキの実を食べて、繁殖します。増えた成虫は、秋(9月下旬以降)に森林から市街地等に分散します。2023年の秋に都市部で大量発生したツヤアオカメムシは、発生地の森林から分散してきたものです。
ツヤアオカメムシは、夜間に光に強く誘因され、特に強い紫外線を出す水銀灯や蛍光灯に多く集まります。これらの照明を昆虫を誘因しにくいLED灯に交換することは、カメムシの光誘因対策として有効です。
現在、ツヤアオカメムシの農地における調査は実施されていますが、都市部等の市民に身近な場所での調査はほとんど行われていません。今後、Biomeを活用した市民参加型調査を継続して実施していくことにより、都市部での分布状況等を把握し、その結果を市民へ広報するとともに、家庭での対策について普及啓発していきます。
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