「Teladoc HEALTH」、滋賀県で初めて運用開始

周産期医療の病診連携での活用で、新生児救急における医療の質を向上

ウィーメックス(WEMEX)

PHCホールディングス株式会社(本社:東京都千代田区、東証プライム:6523)傘下のウィーメックス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:高橋秀明、以下「ウィーメックス」)は、このたび、日本赤十字社 長浜赤十字病院(滋賀県長浜市、院長:楠井隆、以下「長浜赤十字病院」)(※1)と橋場レディスクリニック(※2)およびイーリスウィメンズクリニック アリス(※3)の間で、ウィーメックスが提供するリアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」(※4)を活用した病診連携の本格運用が開始されたことをお知らせします。滋賀県内で「Teladoc HEALTH」が活用されるのは今回が初めてとなります。なお、今回の周産期医療での病診連携の取り組みは「医療施設等設備整備費補助金」(※5)に基づく滋賀県の補助を受けて実施されています。


#背景と課題
滋賀県が策定した保健医療計画(※6)によると、県内の周産期医療圏のうち「湖東・湖北」エリア(長浜市、米原市、彦根市等が位置するエリア)は、分娩取扱医師の偏在指標において全国258周産期医療圏中195位(指標値7.3)であり、相対的医師少数区域(下位33.3%、179位〜258位)に該当します。つまり、「湖東・湖北」エリアは、相対的に産科医が少ない地域であり、医療圏内で分娩を支える産科施設の維持が従来からの課題でした。

また、出生時に特別なケアを要する「新生児仮死」は、出生児の約10%に何らかの蘇生処置が必要とされ、約5%には陽圧呼吸が、約0.1%には胸骨圧迫までの対応が必要です(※7)。高リスクの妊婦は事前に専門施設へ母体搬送する体制が整っている一方、予期せぬ新生児仮死が産科クリニックで発生するリスクは常に存在します。そのため、定期的な新生児蘇生法講習会(NCPR)を実施しているものの、こうした緊急時に産科クリニックの現場スタッフが専門医の助言を即座に受けられる環境が、地域の周産期アウトカム(母体と新生児の予後)の向上には不可欠です。

加えて「湖東・湖北」エリアにある長浜赤十字病院と今回の連携クリニックであるイーリスウィメンズクリニック アリスまでの距離は約18km(救急車で約30分)もあり、搬送時間の短縮には限界があります。医師不足や当直体制の制約もある中、遠隔での専門医バックアップ体制の整備が急務となっていました。

 

#対応策・運用方法

そこで、長浜赤十字病院はウィーメックスが提供する「Teladoc HEALTH TV Pro 300」を導入し、このたび、橋場レディスクリニックおよびイーリスウィメンズクリニック アリスとの間で周産期医療での病診連携の本格運用を開始しました。「湖東・湖北」エリアの2つの医療圏をカバーする形で、専門医が産科クリニックの現場を、「Teladoc HEALTH TV Pro 300」を通じてリアルタイムで支援できる体制を整えました。

具体的には、産科クリニックで新生児仮死児が出生した際などの緊急時に、クリニックスタッフが「Teladoc HEALTH TV Pro 300」のデバイスを起動し、長浜赤十字病院の待機当番医・専門医に接続します。専門医は遠隔地から「Teladoc HEALTH TV Pro 300」を通じてリアルタイムで新生児の状態や処置の様子を確認し、現場スタッフへ専門的観点から助言・支援を行います。

なお、県からは、支援を受けるクリニックに対し、導入・運営費用の支援として総額約570万円の補助金が支給されています。

#日本赤十字社長浜赤十字病院 山本正仁先生コメント

長浜赤十字病院のある湖東・湖北医療圏では少子化もさることながら、産科クリニックの減少など受け入れ側の体制も脆弱化してきています。「Teladoc HEALTH」による遠隔支援は地域のクリニックの負担を軽減し持続可能性を追求するとともに、新生児の予後を含めた周産期アウトカムの向上に寄与すると考えます。出張NCPR講習会など対面での支援も継続して行っていくこととの相乗効果を期待します。また、将来的には湖東・湖北医療圏にとどまらず、滋賀県全体としての周産期遠隔支援ネットワークへの拡充も視野に入れています。

#「Teladoc HEALTH」の導入効果

このたび、長浜赤十字病院と2つの産科クリニックの計3施設が「Teladoc HEALTH TV Pro 300」を活用した病診連携を開始したことで、滋賀県における周産期医療の遠隔支援体制が初めて実現しました。従来、緊急時の産科クリニックへのサポートは電話やスマートフォンのビデオ通話に頼らざるを得ず、「見える情報量」に大きな制約がありました。「Teladoc HEALTH TV Pro 300」の導入により、これらの課題の解決に寄与することが期待されます。

【専門医が"現場にいる感覚"でリアルタイム支援】

最大70倍ズームの高精度カメラ(ナイトビジョン対応)を搭載し、遠隔地の専門医が自身でカメラを操作できるため、撮影係を別途置く必要がありません。新生児の皮膚色・呼吸状態・処置の様子をリアルタイムで確認しながら、現場スタッフへ専門的な観点から助言・支援を行うことが可能です。電話やスマートフォンのビデオ通話では伝わりにくかった「視覚情報」を専門医が能動的に取得できる点が、従来手段との最大の差別化要素です。

【迅速な立ち上げと安定した通信品質】

新生児仮死への対応は一刻を争います。「Teladoc HEALTH」はシステムの立ち上げが簡単かつ迅速で、緊急時にも即座に接続できます。安定した通信品質と3省2ガイドラインに準拠したセキュリティ基盤を備えており、医療情報を扱う現場でも安心して運用できます。

【多様な活用シーンへの対応】

新生児仮死が発生した際の蘇生支援にとどまらず、先天奇形・呼吸窮迫症状・心雑音・チアノーゼなど、多岐にわたる周産期緊急場面でのコンサルテーションに対応します。コンパクトで持ち運び可能な設計(本体重量約3.5kg)のため、院内のさまざまな場所での利用にも適しています。また、定期カンファレンスや新生児蘇生法講習会(NCPR)との組み合わせによる教育・トレーニング支援への活用も期待されています。

ウィーメックスは、リアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」を通じ、これまで培ってきた地域医療連携の繋がりをもとに、今後も地域医療の維持・さらなる強化を支援し、医療の質や持続可能な提供体制の確保に貢献してまいります。


#関連情報

第39回日本小児救急医学会学術集会 ランチョンセミナー6
本取り組みの詳細について、下記学会にてご講演いただきます。

学術集会

第39回日本小児救急医学会学術集会
https://www.c-linkage.co.jp/jsep39/

日程

2026年7月26日(日)12:00~12:50

会場

第4会場(同志社大学  今出川キャンパス 良心館)

座長

清水直樹先生(聖マリアンナ医科大学 小児科 主任教授)

講演①

「空と陸で迎えに行くPICU ― ドクターヘリと遠隔医療で支える小児重症搬送の実践」

講演②

「人口減少、少子化が進行する地方都市で周産期医療を維持するために何ができるか」

#リアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」について

専門医の少ない医療機関と遠隔地の専門医をオンラインで繋げる、リモート操作可能なリアルタイム遠隔医療システムです。超音波診断装置などの周辺医療機器と接続し、患者さんの容体を短時間で把握することができます。遠隔地にいる医師主導で操作を可能とし、現場にいるような感覚で情報を取得できます。「TV Pro 300」は、「Teladoc HEALTH」シリーズ最高性能のカメラ「70倍相当ズーム」かつナイトビジョン対応で、コンパクトで持ち運びができ(本体重量約3.5kg)、壁や車体などに取り付けられるため様々な医療現場で活用が可能です。

                      

※リアルタイム遠隔医療システムのラインナップ。本製品には医療機器に該当する機能は含まれていません。

(※1)日本赤十字社 長浜赤十字病院

所在地:滋賀県長浜市大戌亥町313

院長:楠井隆

https://www.nagahama.jrc.or.jp/

(※2)橋場レディスクリニック

所在地:滋賀県長浜市南高田町5-8

院長:橋場研治

https://www1.mediqube.com/hashiba/usr/pc/

(※3)イーリスウィメンズクリニック アリス

所在地:滋賀県彦根市八坂町2888-1

院長:中島彰

https://www.aoba-iris.com/

(※4)リアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」ブランドサイト

https://www.phchd.com/jp/bx/telehealth

(※5)厚生労働省「厚 生 省 発 医 第 1 1 7 号 昭 和 5 4 年 7 月 2 7 日 最終改正厚生労働省発医政0806第8号 令 和 6 年 8 月 6 日 医療施設等設備整備費補助金交付要綱 」

https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/001286391.pdf

(※6)滋賀県保健医療計画(令和6年3月改定)「第4章 医師確保計画」

https://www.pref.shiga.lg.jp/file/attachment/5463152.pdf

(※7)日本周産期・新生児医学会「日本版救急蘇生ガイドライン2020に基づく新生児蘇生法(NCPR)」 URL:https://www.ncpr.jp/

<ウィーメックス株式会社について>

ウィーメックス株式会社は、グローバルヘルスケア企業として事業を展開するPHCホールディングス株式会社(証券コード6523 東証プライム)の日本における事業会社です。企画・開発から販売までワンストップでサービスを提供する新体制として、2023年4月より新会社として事業を開始しました。また、2025年10月1日にウィーメックス ヘルスケアシステムズ株式会社を吸収合併しました。「メディコム」ブランドのレセプトコンピュータや電子カルテの他に、薬局経営のサポートや特定保健指導の支援、遠隔医療システムなどを提供しています。国内の「医療DX」を推進するヘルスケア IT製品・サービスを通じて、患者さんへの医療サービス向上と医療従事者の業務効率化に取り組んでいます。https://www.wemex.com/

□所在地   :東京都渋谷区渋谷3-25-18 NBF渋谷ガーデンフロント14F

□代表者名 :代表取締役社長 高橋秀明


<PHCホールディングス株式会社(PHCグループ)について>

PHCホールディングス株式会社(証券コード 6523 東証プライム)は、健康を願うすべての人々に新たな価値を創造し、豊かな社会づくりに貢献することを経営理念に掲げるグローバルヘルスケア企業です。傘下にPHC株式会社やアセンシア ダイアベティスケアホールディングス、エプレディアホールディングス、株式会社LSIメディエンス、ウィーメックス株式会社、メディフォード株式会社などを置き、糖尿病マネジメント、ヘルスケアソリューション、診断・ライフサイエンスの事業領域において、開発、製造、販売、サービスを行っています。2025年度のグループ連結売上収益は3,644億円、世界125以上の国と地域のお客様に製品・サービスをお使いいただいています。PHCグループはPHCホールディングス株式会社とその事業会社の総称です。https://www.phchd.com/jp

お問合せ先
ウィーメックス株式会社

E-mail:tky-mc_pr_alignment@ml.wemex.com

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会社概要

ウィーメックス株式会社

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URL
https://www.wemex.com/
業種
医療・福祉
本社所在地
東京都渋谷区渋谷3-25-18  NBF渋谷ガーデンフロント14F
電話番号
-
代表者名
高橋 秀明
上場
未上場
資本金
5000万円
設立
1969年11月