【TXP Medical】脳動脈瘤における開頭クリッピング術と脳血管内治療の治療実態調査を実施
~ 国内2施設の大学病院クラスにおける345例の電子カルテ、DPC詳細解析により、入院期間・手術時間・医療費の差異を可視化~
TXP Medical株式会社(代表取締役CEO:園生智弘、以下TXP Medical)は、医療機器関連企業との協働により、日本国内における脳動脈瘤患者の治療実態調査を実施しました。
本調査では、国内大規模病院2施設において、開頭クリッピング術または脳血管内治療を受けた成人患者345例を対象に、DPCデータおよび電子カルテデータを統合的に解析。治療法別に、手術時間・入院期間・総入院費用などの差異を多面的に評価しました。解析の結果、対象症例のうち脳血管内治療は270例、開頭クリッピング術は75例であり、脳血管内治療では平均入院期間・平均手術時間・総入院費用において短縮・低減傾向が認められました。

■ 本調査の背景
脳動脈瘤性くも膜下出血は、高い致死率と重篤な後遺症を伴う疾患であり、救急・脳血管領域において極めて重要な疾患のひとつです。再出血予防を目的として、開頭クリッピング術または脳血管内治療が実施されますが、治療法の選択は患者状態や動脈瘤の部位・形状などを踏まえて総合的に判断されており、一律の基準が存在するわけではありません。
近年、日本国内でも低侵襲性を背景に脳血管内治療の適応拡大が進む一方で、患者状態によっては開頭クリッピング術が依然として重要な選択肢となっています。しかしながら、日本国内において電子カルテ由来データを含むリアルワールドデータ(RWD)を用い、両治療法の実態を横断的に比較した研究は限られており、実臨床に基づくエビデンスの蓄積が求められてきました。
■ 主な調査内容
本調査では、国内大規模病院2施設において開頭クリッピング術または脳血管内治療を受けた成人患者345例を対象に、施設横断の後ろ向き観察研究を実施しました。電子カルテ診療録、臨床検査値データ、DPCデータなど複数の医療データソースを用いて、国内2施設にて開頭クリッピング術または脳血管内治療を受けた成人患者345例を対象に解析を実施しました。入院形態、緊急/予定手術の比率、動脈瘤の部位・サイズ、開頭クリッピング術/脳血管内治療の選択動向、手術時間、入院期間、退院後の再治療実態、手術関連費用などを解析項目としました。結果は、対象345例のうち、脳血管内治療は270例、開頭クリッピング術は75例であり、脳血管内治療がより多く選択されていました。また、群間比較では、脳血管内治療群において平均入院期間・平均手術時間・総入院費用の短縮・低減傾向が確認されました。
■本調査における、TXP Medical医療データ基盤が果たす役割
脳動脈瘤治療は、患者ごとの重症度や動脈瘤の部位・形状、全身状態などによって治療選択が大きく異なるため、DPCデータのみでは実臨床における治療実態を十分に把握することが難しい領域です。
TXP Medicalでは、国内800床クラスの大病院50施設における、外来・入院を含む全診療科・累計3,800万人超の電子カルテデータを統合した医療データ基盤を構築しています。DPCデータに加え、カルテテキスト、臨床検査値、画像検査レポート、部門システム情報など、多様な非構造化データを標準化・構造化して蓄積している点が特長です。
本調査では、こうした電子カルテ由来データを活用することで、単なる診療報酬情報に留まらず、患者背景や治療選択、手術関連情報、入院経過までを横断的に解析。開頭クリッピング術と脳血管内治療の実臨床における差異を、多面的かつ高解像度に可視化しました。これにより、従来の単一データベースでは把握が難しかった、日本の医療現場における脳動脈瘤治療の実態把握と、今後のエビデンス創出につながる解析基盤を実現しています。

■今後の展望
今後は、本調査で得られた知見をもとに、中長期予後、術後QOL、医療費分析などを含む、より多面的なエビデンス創出を進めてまいります。TXP Medicalは、「医療データで命を救う」というミッションのもと、現場で蓄積される診療データを社会的価値へと転換し、医療の質向上と患者還元につながる形で活用することを目指しています。今後もパートナー企業および医療機関との連携を通じて、脳血管領域をはじめとする幅広い疾患領域におけるRWD研究を推進してまいります。

【TXP Medical株式会社 - ミッション「医療データで命を救う」】
TXP Medical株式会社は、「医療データで命を救う」をミッションに掲げ、電子カルテ由来のリアルワールドデータ(RWD)の利活用を推進する医療データカンパニーです。全国50以上の大学病院・地域中核病院とデータ利活用契約を締結し、800床クラスの大病院を中心とした協力施設ネットワークを構築しています。現在、2,500万人以上の患者データをカバーし、900項目以上の標準化された検査値、豊富なカルテテキスト、ならびに「NEXT Stage」シリーズを通じて蓄積される急性期医療領域の詳細な構造化データを活用しています。
また、急性期医療、希少疾患、オンコロジーなど多様な疾患領域における課題解決を支援しています。40人以上の専門医を含むチーム体制のもと、データ分析、研究計画の策定、臨床研究支援、実態調査、治験支援、論文作成までを一気通貫で提供しており、これまでに40社以上の製薬企業・医療機器メーカーとの連携実績を有しています。
・社名:TXP Medical株式会社
・所在地:東京都千代田区神田佐久間町3丁目21番地24 AKIHABARA CENTRAL SQUARE 2階
・代表者:代表取締役CEO 園生智弘(救急科専門医)
・設立:2017年8月
・事業内容:急性期医療データプラットフォーム、AI技術、RWD活用サービス
・関連URL:
- TXP Medical コーポレートサイト:https://txpmedical.jp/
- TXP Medical 医療データ事業部:https://medical-dataservice.txpmedical.jp
- TXP Medical 医療データ事業部 サービス概要動画:https://www.youtube.com/watch?v=8ZRGkjtX0nI
- Medical Data Lab 公式X:https://x.com/medicaldata_lab
- Medical Data Lab 公式note:https://note.com/medical_data_lab
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