AI時代のエンジニア育成サービス『amoibe OJT』を提供するamoibeのシードラウンドにおいて出資

株式会社ジェネシア・ベンチャーズ

2025年6月26日 10時10分

株式会社ジェネシア・ベンチャーズ（代表取締役：田島聡一、本社：東京都港区）は、同社が運用するGenesia Venture Fund 3号（以下、GV-3）より、AI時代のエンジニア育成サービス『amoibe OJT（アモイブOJT）』を提供する株式会社amoibe（代表取締役：新條隼人、本社：東京都目黒区、読み：アモイブ、以下：amoibe）のシードラウンドにおいてリード出資したことをお知らせいたします。

同ラウンドの出資者は、ANOBAKAです。

出資の背景

日本のシステム開発・受託開発市場は9兆円規模という巨大産業ですが、その主要プレイヤーであるSIerのスキルアップは、ここ10年でのアジャイル開発や生成系AIといったテクノロジーの急速な進化に対して後れをとっているとも言われます。特に生成系AIの導入は、開発工程の中でも下流領域において既に進行しており、従来のプログラミング業務に大きな変革をもたらしています。こうした中で、エンジニアには要件定義や概要設計といった上流工程のスキル、およびAI技術やプロダクトを活用する力が新たに求められています。

たとえば、創業わずか3年で企業価値1.4兆円を超えた『Cursor』や『Devin』のような開発支援AIの登場、マイクロソフトやセールスフォースといったグローバル大手のエンジニア人員のレイオフ・採用停止などが、それを象徴し、エンジニアという職業が再定義されつつあります。

特に日本では「高度IT人材の不足」と「従来型IT人材の人余り」という二重の課題が同時進行しています。SIerをはじめとする多くのエンジニアは、レガシー案件以外の領域でAIに業務を代替される可能性が高まっており、リスキリングは急務です。さらに、これまで日本独自の商習慣として機能していた多重下請け構造や外注型の開発体制も、AIの普及によって今後大きな変革を迫られると見られています。

このように、エンジニアやシステム開発を取り巻く環境が構造の転換期を迎える中、技術的なスキルだけでなく、AI時代における役割や価値の再定義が求められています。エンジニア個人にとっても、企業にとっても、今後を見据えた積極的な変化対応が不可欠となっています。

amoibeについて

amoibeが提供する『amoibe OJT』は、法人向けのエンジニア育成サービスです。上記のような環境変化に対応するため、AIシフトを促すOJTDXやリスキリングサービスを展開しています。

https://amoibeojt.jp/

初めての業務工程や技術を仮想環境で再現し、AIメンター・ヒューマンメンターの伴走により実務経験に近い形でスキル習得を支援することができます。

2024年のリリース以降、大手SIer・SES・派遣会社様で急速に導入が進み、受講後の単価向上や待機解消、リスキリング成功など、高いROIを誇る事例が多数生まれています。

調達した資金の用途と今後の展望

今回調達した資金は、OJT事業の事業基盤強化に活用する予定です。

『amoibe OJT』ではサービスリリース以来、AI/LLM活用を組み込んだコースの提供を行っていますが、AI台頭後に活躍できるエンジニアの育成についてのご相談は加速度的に増加しています。これを受けて「AI時代のエンジニア育成構想」を立ち上げ、コース要件を一新し、ユーザー企業・ベンダー企業を問わずエンジニアの皆様が未来に対し変化適応できるよう支援してまいります。

採用募集はこちら

https://www.notion.so/RECRUIT-dot-life-1964bdf5fe6b80f4b587c712c446c572?pvs=21

出資について

株式会社ジェネシア・ベンチャーズ　Investment Manager　黒崎直樹

従来のシステム開発手法とエンジニアの働き方は、生成系AIの誕生により再定義が求められています。amoibeは生成系AI時代の新しいシステム開発の在り方を見据え、実践的なリスキリング環境を提供し、エンジニアの皆様が長く活躍し続ける未来を作っていく会社です。その世界観に共感し、この度ジェネシア・ベンチャーズからリード出資をさせて頂きました。

CEOの新條さんは、約10年にわたる経営経験の中で独自の哲学と深い思考力を磨いてきた、稀有な存在の起業家です。amoibeの掲げる「未来への変化適応を支援する」というVisionは、新條さんのライフミッションそのものでもあり、起業家の意思と事業が共鳴する今回の挑戦にとてもワクワクしています。新條さん、共に頑張っていきましょう！