ブラジルにおける化粧品原料フォーミュレーター事業の共同展開について
ブラジル化粧品市場は、2012年に480億ドルで日本を抜き世界第二位の規模となりました。さらに2016年には米国を抜き世界第一になることが見込まれ、最近では欧米系マルチナショナル化粧品メーカーも進出を加速させています。コスモテックは1987年に設立し、ヘアケア用途を中心にブラジル大手化粧品メーカーへの原料販売や開発した処方の提供をしてきました。創業以来、市場の成長とともに業績を拡大してきましたが、市場のグローバル化が進むなか、住友商事グループと共同で事業拡大に取り組むことに致しました。
今後、ブラジルを中心に南米地域にて化粧品の研究開発や製造が拡大し、そして化粧品の機能が高度化していく過程で、米国と同様に、処方サービスや高機能素材の需要増加が見込まれます。新会社は、処方および商品の開発で住友商事グループの子会社である米国化粧品原料フォーミュレーターPresperse Corporation (本社:米国ニュージャージー州、代表:Greg Torchiana、以下「プレスパース」)との連携や、住友商事グループのグローバル調達力を活かして、顧客サービスを強化していきます。さらに、プレスパースとその既存顧客の南米展開支援も共同で行い、5年後には売上50百万ドルを目指していきます。
住友商事グループは2010年にプレスパースを完全子会社化し、化粧品・パーソナルケア市場へ本格参入しました。プレスパースを中核に、化粧品原料および処方サービスの(1)グローバル供給体制の構築、(2)商品ラインナップの拡充、(3)R&D機能の強化を事業戦略として掲げ、韓国化粧品素材技術ベンチャーへの出資など展開してきましたが、今般、ブラジル拠点が加わることで、米州(北米・南米)広域での強固な事業基盤を確立したことになります。引続き、事業戦略を推し進め、顧客への付加価値の提供を通じて、化粧品・パーソナルケア市場のさらなる発展に取り組んでいきます。
※) 化粧品原料フォーミュレーターとは、化粧品原料中の「高機能素材商品」をラインナップし、化粧品処方を開発の上、化粧品原料を、表面処理や他の機能材と混合して化粧品メーカーへ提供する企業です。
【コスモテックの会社概要】
・正式名称: COSMOTEC ESPECIALIDADES QUÍMICAS LTDA.
・設立年: 1987年
・本社所在地:ブラジル サンパウロ
・代表者: President&CEO Luciano Fagliari
Vice President Marketing Marly Yajima Fagliari
・従業員数:85名
・事業内容: 1. 化粧品原料の輸入、加工、販売、処方開発、技術サービス
(ヘアケア、スキンケア、カラーコスメ)
2. ペット用品の製造販売
・主要顧客:Natura、Boticario、エイボン、ロレアル、P&Gなど
【新会社の概要】
・正式名称:未定
・設立時期(見込み):2013年中
・本社所在地:ブラジル サンパウロ
・代表者: President&CEO Luciano Fagliari
・株主構成(住友商事グループ出資後):
住友商事グループ 81パーセント、Luciano Fagliari & Marly Yajima Fagliari 19%パーセント
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