シワができると認識されていない部位のシワに着目「散在シワ」による肌やその人の印象への影響を発見
お手入れにより印象の改善へ
ポーラ・オルビスグループの研究・開発・生産を担うポーラ化成工業株式会社(本社:神奈川県横浜市、社長:片桐崇行)では、顔画像を用いた印象評価試験により、顔のシワができると認識されていない部位にできるシワである「散在シワ」が肌やその人の印象に影響を及ぼすことを明らかにしました。
自覚しづらい、顔のさまざまな部位にできる「散在シワ」
ポーラ化成工業では、これまでに、シワができる部位にもかかわらず、シワができると認識されていない部位が顔に多く存在することを確認してきました(補足資料1)。
このような部位にできるシワを「散在シワ」と名付け、今回、散在シワが肌の印象や人物印象に与える影響を調べました。
「散在シワ」の有無は、肌印象や人物印象に影響する
散在シワのある画像とない画像(図1)を並べて日本人女性500名に提示し、 “ハリを感じる”などの肌の印象について、どちらの画像がより当てはまるか選んでいただきました(補足資料2)。

その結果、評価したすべての印象において、散在シワのない画像を選んだ人の方が多く、肌印象が良く感じられる結果となりました(図2)。顔全体に細かく分布する散在シワの有無は、シワの形成との関連が深い「弾力性」や「うるおい」系の項目だけに留まらず、さまざまな肌印象にも影響を及ぼすことが示唆されました。さらに、“積極的な”などの人物印象についても、評価したすべての印象においても同様の結果となりました(補足資料3)。

目尻やほうれい線などの目立ちやすいシワは、人の印象に影響を与えることが既に明らかとなっています(※1)。本研究ではさらに、本人が自覚しづらい「散在シワ」もさまざまな印象に影響を及ぼす可能性が明らかとなったことから、肌のお手入れなどによる散在シワの改善を通して、肌やその人の印象が変わると考えられます。
ポーラ化成工業はシワ改善研究のパイオニアとして、今後もシワについての研究や調査を進めてまいります。
※1 参考リリース: 「印象調査で表情の効果を新発見:マスクフリー生活を表情豊かに」 (2023年6月26日) https://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_20230626.pdf
【補足資料1】 散在シワとは
ポーラ化成工業では、2024年から散在シワに関する調査を開始しました(※2)。シワを気にしている男女5,349名による試験では、シワができる15の顔部位のうち、ほうれい線、額、目尻は半数以上の方にシワができる部位として認識されていました。眉間も3割以上の方に認識されていました。ところが、残り11部位については、シワができると認識している方が3割未満と、シワができる部位であることが知られていない結果となりました。
※2 参考リリース: 「顔の多くの部位がシワができるとは思われていないことが明らかに」(2024年10月3日) https://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_20241003_1.pdf

【補足資料2】 調査方法
※ 調査期間: 2025年3月19日~24日、解析期間:2025年4月1日~7月25日
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評価用画像の作成
評価用画像は、数人の顔画像から架空の人物画像を作成し、散在シワを付与した“散在シワあり”と、“散在シワなし”の画像を作成しました(図4)。散在シワは実在の人物から抽出したものを使用しました。散在シワ以外の影響を除外するため、シミや毛穴などのその他の肌の要素を除去しました。

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評価者
全国の20~60代の日本人女性500名(各年代100名)
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評価方法
Webアンケートにて、パソコン画面上に“散在シワあり”と“散在シワなし”の画像をペアで左右に提示し、評価項目について、「左の画像の方がとても感じる」~「右の画像の方がとても感じる」の中から最も当てはまるものを1つ選んでいただきました(図5)。

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評価項目
< 肌印象 >
肌印象は、肌の弾力性、光学的特徴、肌表面状態、肌の潤いに関する15印象を設定しました(表1)。

< 人物印象 >
人物印象は、その人に対する印象を形成する判断基準(※4)の15印象を設定しました(表2)。

※4 対人認知構造を構成するとされる3要素(活動性、個人的親しみやすさ、社会的望ましさ)から抜粋、改変して使用(参考文献: 林文俊(1978)対人認知構造の基本次元についての一考察:名古屋大学教育学部紀要(教育心理学科), vol.25, pp.233-247)
【補足資料3】 散在シワの人物印象への影響
散在シワの有無による、人物印象の違いを図6に示します。活動性、個人的親しみやすさ、社会的望ましさに関するどの印象においても、散在シワのない画像を選んだ人の方が多い結果となりました。この結果から、散在シワを改善すると、これらの印象に影響を与えることが示唆されました。

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