M-1グランプリをつくった元吉本社員、その裏側をすべて明かす!『M-1はじめました。』発売前から大注目、発売前重版決定。
「東洋経済オンライン」にて、刊行に併せて「『M-1はじめました。』を10倍楽しむ厳選記事集」も公開。
今初めて語られる、M-1誕生秘話!今のお笑いブームの陰には、漫才を立て直そうと奮闘した1人の吉本社員の泥臭いドラマがあった。
本書は「M-1グランプリ」がどのようにして生まれたのかを詳細に描く、初の著作です。今や12月の風物詩とも言える大型漫才コンテストとなった「M-1グランプリ」ですが、その歴史は、漫才を劇場で行うことが禁じられるほどの「漫才・冬の時代」から始まったものでした。
著者である谷氏は、社内の誰からも期待を寄せられない「漫才プロジェクト」にたった一人任じられ、世間からすっかり忘れ去られていた漫才の魅力をもう一度輝かせるべく、協力者を探し求めながら、地道に企画に取り組んでいきます。
谷氏の愚直な姿勢に、少しずつ力になってくれる芸人や社員も増え、いくつかの漫才イベントが成功に終わったのですが、谷氏は「まだなにか、物足りない」と感じていました。谷氏の脳裏にはずっと、80年代に一世を風靡した「漫才ブーム」の熱気が浮かんでいたのです。あのような爆発的な盛り上がりを、2000年代の“今”に蘇らせることはできないのか?
そんな中、旧知の島田紳助氏に相談する中で、切り札のアイデアとして浮上したのが「若手の漫才コンテスト」、つまりM-1グランプリでした。
スポンサーは見つかるのか?芸人の参加資格は?審査員を引き受けてくれる適任者はいるのか?そもそも、放送してくれるテレビ局はどこだ?…全くの白紙からスタートした企画は、数え上げればキリがないほどの、困難の連続でした。泥臭い交渉や数々の失敗の中から、ひとつずつハードルを乗り越えていく谷氏の軌跡は、お笑い愛好者のみならず、すべてのビジネスパーソンの心に響く、珠玉のノンフィクションとなっています。
新しいものは「人の必死さ」から生まれる…。「ガチンコ勝負」とも言える人と人とのぶつかり合いが「空前絶後の一大コンテンツ」として形になっていく様子が、当事者ならではの臨場感をもって伝えられます。ここでしか読めない、著名芸人たちのエピソードも満載。発売後の反響に、ぜひご注目ください。
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このたび刊行に併せて、小社WEBメディア「東洋経済オンライン」にて、特集ページ「『M-1はじめました。』を10倍楽しむ厳選記事集」を公開いたしました。
本書の登場人物について掘り下げるオリジナル記事のほか、過去に「東洋経済オンライン」で掲載してきた「M-1」「芸人」「お笑い」の神髄に迫る記事を厳選し、お届けします。
本書が10倍面白くなる、一大エンターテインメントの軌跡を味わい尽くしてください。
https://toyokeizai.net/articles/-/712173?utm_campaign=MKbk_2311m1release&utm_source=press&utm_medium=social
※記事のタイトル、内容は配信当時のものです
■『M-1はじめました。』概要
出版社 : 東洋経済新報社
発売日 : 2023/11/15
※地域により遅れが生じる場合があります
ISBN : 9784492047552
体裁 : 四六版・上製・296ページ
東洋経済公式ストアサイト 商品ページ
https://str.toyokeizai.net/books/9784492047552/
Amazon 商品ページ
https://amzn.to/3QVybbR
【プロローグより】
ぼくはわくわくしていた。いよいよ始まるのだ。
この数か月、この日のために走り回ってきた。
これから漫才がどうなるか、今日の結果によってすべてが決まる。
(中略)
廊下には1000枚の1万円札が大きな透明パネルの中に入れられて展示してあった。
1000万円分の1万円札だ。並べてみると1000万円は意外に少なかった。
たったこれだけか、と思った。
けれどもこの1000万円のために、みなしゃかりきに奔走してきたのだ。
そしてこの1000万円をかけて10組の漫才師が今からしのぎを削るのだ。
間もなく生放送が始まる。
■目次
第一章 はじまり
漫才プロジェクト/漫才師たち/漫才大計画
第二章 M-1起動する
紳助さん/行き詰まり/スポンサー探し
第三章 猛者たち
テレビマンたち/集まれ次世代漫才師!
第四章 漫才、漫才、漫才
予選始まる/7人の審査員/準決勝の壁/決勝進出
第五章 頂点へ
高まる緊張/ファイナリストたち/最終決戦へ
特別付録 漫才プロジェクト年間プラン2001
第六章 新たな挑戦
M-1グランプリ2002始動/敗者復活戦
あとがき
巻末資料
■著者プロフィール
谷 良一(たに りょういち)
1956年滋賀県生まれ。京都大学文学部卒業後、81年吉本興業入社。横山やすし・西川きよし、笑福亭仁鶴、間寛平などのマネージャー、「なんばグランド花月」などの劇場プロデューサー・支配人、テレビ番組プロデューサーを経て、2001年漫才コンテスト「M-1グランプリ」を創設。10年まで同イベントのプロデューサーを務める。よしもとファンダンゴ社長、よしもとクリエイティブ・エージェンシー専務、よしもとデベロップメンツ社長を経て、16年吉本興業ホールディングス取締役。20年退任。大阪文学学校で小説修業、あやめ池美術研究所で絵の修業を始めるかたわら、奈良市の公益社団法人ソーシャル・サイエンス・ラボで奈良の観光客誘致に携わる。23年、雑誌『お笑いファン』で谷河良一名義で小説家デビュー。
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