台湾文化センターで「台湾を描く 藤井克之墨彩画展」 娘への父親の愛と台日の友情を筆で表現
台北駐日経済文化代表処台湾文化センターで「台湾を描く 藤井克之墨彩画展」の開幕式が3月14日に行われ、謝長廷・駐日代表、菊田真紀子・衆議院議員、王淑芳・台湾文化センター長らが出席した。
このなかで、謝・駐日代表は、「2020年に公務で新潟へ行ったときに藤井先生とお会いし、娘への思いを芸術創作に向け、小百合さんの台湾への愛と短い命の輝きを台日の友情の共通の記憶へと昇華させたことに感動した」と挨拶した。
墨彩画家の藤井克之さんの娘である小百合さんは、台湾旅行をきっかけに台湾が好きになり、台湾に定住して日本語教師として働いていたが、病気のため志半ばで日本に帰国し、2016年に逝去した。藤井克之さんは、愛娘が好きだった台湾での暮らしを追体験するように、台湾各地を歩き、娘が巡った観光地や、台湾の生活風景を墨彩画として描き、台湾で開いた展覧会は台湾でも大きな反響を呼んだ。
開幕式で挨拶した藤井克之さんは、「今回の展覧会は台湾に対する敬意と感謝を込めたものであると同時に、亡くなった娘へのプレゼントでもある。台湾と日本の交流の懸け橋になりたいという娘の願いを今後も引き継いで、今後も両国の友好のために尽くしたい」と述べた。
「台湾を描く 藤井克之墨彩画展」は3月15日~4月14日に台湾文化センターで開催され、台湾各地の風景画や人物画など計25点が展示される。
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