【紙・パルプ業界に特化した脱炭素講座を提供開始】~グローバル規制や排出構造の具体を学び、取引停止リスク回避と社会全体のGX需要を獲得~

人材育成を通じて企業の脱炭素経営を支援する株式会社スキルアップNeXt(本社:東京都千代田区、代表取締役:田原 眞一、以下「スキルアップNeXt」)は、研修プログラム「GX入門講座」のオプションカリキュラムとして、紙・パルプ業界に特化した脱炭素の入門講座を12月2日から提供開始します。紙・パルプ業界に関わるCO2排出構造や削減ソリューションなど、課題とチャンスの両面を構造的かつ具体的に学ぶことができます。
紙・パルプ業界のGX推進とビジネスチャンス
紙・パルプ業界は、オフィス用品や印刷物、生活用品、そして包装・建材に至るまで、再生可能な木材資源を基点とし、社会に不可欠な素材を提供する基幹産業です。今、世界では、森林破壊に関与していない調達を義務づける欧州森林破壊防止規則や、包装材の再利用・リサイクルを義務化する包装・包装廃棄物規則など、調達と製品設計に関する厳格な規制が次々と予定されています。これらは、もはや国際的な取引の「必須条件」です。
そして、この課題に対応することは、単なるリスク回避にとどまりません。製紙工場での石炭によるエネルギー消費を抑え、持続可能な森林経営と高度なリサイクルを徹底し、プラスチック代替となる紙素材やセルロースナノファイバー(CNF)などの新素材を開発・提供することで、脱プラスチック社会や循環型経済の実現に貢献できます。再生可能資源を扱うことで、社会全体のGX需要を自社の高付加価値ビジネスとして取り込める点が大きな強みです。
多くの企業が直面する脱炭素推進の概念と具体の間にある”業界独自の壁”
東証プライム上場企業を中心に8割の企業が「脱炭素化に全社的に着手したものの実行に移せていない」と回答しています。(ボストンコンサルティンググループ「BCG カーボンニュートラル・インデックスレポート 2024」)ここには、脱炭素推進において多くの企業が直面する「業界横断の総論は理解できても、自社特有の事情に落とし込めず、具体的な推進に着手できない」という“業界独自の壁”が存在しています。
業界特有の課題やアプローチの理解が脱炭素推進の第一歩
紙・パルプ業界は、エネルギー多消費型の製造プロセスと、再生可能な森林資源を取り扱うという点で、他業界とは一線を画す特有の課題と強みを抱えています。例えば、排出構造は、製造プロセス由来の石炭依存とサプライチェーン(Scope3)由来の排出が大きなウェイトを占めます。特に国内では石炭利用の割合が高く、燃料転換が最大の課題です。また、木材の合法性確認や水資源の持続可能な利用、使い捨てプラスチック代替素材への転換など、環境・資源循環に関する国際規制への対応が事業継続の必須条件となりつつあります。このように、脱炭素化と循環経済への貢献という特有の課題と優先すべきアプローチが存在するため、業界横断的なGX基礎知識に加えて、業界独自のGX事情を深く理解することが脱炭素推進の第一歩となります。
本講座は、こうした紙・パルプ業界特有の課題構造から、対応すべき国内外の政策・規制、製造プロセスの脱炭素化と水資源管理、そしてプラスチック代替やバイオリファイナリーによる新たなビジネスチャンスまでを網羅的に学習できるよう設計されています 。この学習プロセス自体が、自社の脱炭素推進に必要な思考のフレームワークとして機能し、実効性のあるGX推進を支援します。
講座概要
これまで提供していた「GX入門講座」の基本カリキュラム(1〜6章)に、オプションカリキュラム(1章)として「業界別講座」を追加します。
名称:業界別講座
対象: 企業の経営層、経営企画、サステナビリティ・GX推進担当者、全従業員
紙・パルプ業界関係者に加え、主要顧客のGX動向を把握したい方にも有用です。
学習形式: eラーニング
価格:5,500円/1名(税込)
カリキュラム:
紙・パルプ業と GX の背景
紙・パルプ業を取り巻く GX 政策・規制とステークホルダの要求
紙・パルプ業自身の事業活動におけるGX
紙製品・技術を活用した社会全体のGX 実現
業界別講座の詳細はこちら▶https://green-transformation.jp/course/gx/beginner/
スキルアップNeXtについて
スキルアップNeXtは、「スキルアップGreen」でGXを体系的に学べる講座や、GX推進に必要な知識やスキルを測る「GX検定」で企業のGX推進をワンストップでサポートしています。経産省主導のGXリーグにおいて、2024年度よりGX人材市場創造WGを立ち上げ、リーダー企業として、GX人材の役割や必要なスキルを定義した「GXスキル標準」を策定しました。
https://green-transformation.jp/

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