estie、三井不動産と共同で不動産特化AIエージェントによる業務効率化を実施

不動産情報の調査から登記情報の自動取得・データ化まで、煩雑な情報整備業務を効率化

日本最大級の商業用不動産データ分析基盤「estie マーケット調査」を中心に複数のサービスを提供する株式会社estie（本社：東京都港区、代表取締役：平井 瑛、以下「estie」）は、自社が開発した不動産領域特化のAIエージェントを活用し、三井不動産株式会社（本社：東京都中央区、代表取締役社長：植田 俊、以下「三井不動産」）と共同で、不動産情報整備業務の効率化に向けた実証を行いました。

本取り組みでは、不動産情報の調査から登記情報の取得・データ化までの一連の業務プロセスにAI技術を活用しました。従来は人手と時間を要していた情報整理を、迅速かつ安定的に実行できる仕組みとして構築し、今後は実運用に向けた利用を開始します。

実証プロジェクトの実施背景

不動産情報の整理には、不動産の所在・立地の確認から公法規制の調査、権利関係など多岐にわたる情報の確認が必要であり、それらの情報を得るためには、地図や各種サイト、公表資料、不動産登記情報など様々な情報源を参照する必要があります。特に不動産登記情報は、住所があっても登記簿を取得するために必要な地番の特定が難しく、文面の形式も統一されていないため、機械的に処理しにくいという課題があります。これらの情報を正確に読み取り整理するのは、不動産の専門知識を要し、煩雑で時間のかかる業務となっています。

本取り組みでは、不動産情報の調査および登記情報の整理に関してestieが保有する情報処理技術や新規開発したAIエージェントを活用し、担当業務をAIに代替することを目的に実証を行いました。 

実証プロジェクト概要

estieは、2025年1月、不動産業界が抱える課題をAI技術によって解決し、業界全体の生産性向上と価値創造を推進することを目的に、「不動産AI Lab」を設立しました。本Labでは、業務効率化やデータ活用を支援するAIソリューションやAIエージェントの開発・提供に加え、不動産×AI領域における先進的な研究開発にも積極的に取り組んでいます。

今回の実証では、対象物件の調査から登記情報の取得・データ化に至る一連のプロセスを対象とし、三井不動産の協力のもと、「不動産AI Lab」が開発した不動産領域に特化したAIモデルを活用し、不動産調査業務の自動化・効率化の実現性を検証しました。今回開発したAIエージェントは作業者の指示を取り入れつつ、対象不動産や顧客の特性に合わせて、調査方法を細かくチューニングしながら自律的に情報の収集、整備を行います。

検証の結果、情報収集からデータ化までの時間を大幅に短縮できることを確認し、一定品質で繰り返し実行できる体制の構築ならびに業務全体の生産性向上に向けた有効性を確認しました。削減した時間を元に、調査数の増加や、調査業務後の顧客提案の精緻化など高付加価値な業務への専念が可能となります。

今後は実運用を進めながら、AIエージェントのさらなる改善・拡張に向けた検討も並行して進めます。

今後の展望

不動産に関わる情報は、取得・整理・活用の各工程で形式が統一されておらず、業務の属人化や作業負荷の増大といった課題を抱えています。今後、本実証で得られた知見を活かし、estieの「不動産AI Lab」はAIモデルの改善・高度化と実務適応力のさらなる強化に取り組みます。

また、その他広範な不動産業務にも応用可能なAIモデルの展開を視野に、引き続き技術開発を進めてまいります。

＜不動産業界のAI活用を支援する「不動産AI Lab」の詳細・問い合わせ先＞

「不動産AI Lab」公式サイトよりお問い合わせください。 

不動産AI Lab 公式サイト

株式会社estie

estie（エスティ）は、「産業の真価を、さらに拓く。」をパーパスに掲げ、不動産業界全体のデジタルシフトとコアビジネスの高度化および効率化を推進しています。不動産デベロッパーや機関投資家向けに、日本最大級の商業用不動産データ分析基盤「estie マーケット調査」や「estie レジリサーチ」、「estie 物流リサーチ」、業務支援ツール「estie 案件管理」などの多角的なサービスを展開。また、不動産データとAIを活用し、専門知識を持つプロフェッショナルが戦略立案・業務改革支援を提供しています。

【会社名】株式会社estie
【所在地】東京都港区赤坂9-7-2 東京ミッドタウン・イースト4F
【代表者】代表取締役 平井 瑛
【設立】2018年12月
【コーポレートサイト】https://www.estie.jp/
【公式X】https://x.com/estie_corp