IFS、AIを産業現場で安全に動かす運用基盤「Industrial AI Harness」を発表

産業分野におけるAI活用を、実証から信頼できる運用へ

IFSジャパン株式会社

2026年10月13日、米国フロリダ州オーランド ― 産業用AIソフトウェアのリーディングプロバイダーであるIFSは本日、開催中の「IFS Unleashed」において、「IFS Intelligence」の運用基盤となる「Industrial AI Harness」を発表しました。Industrial AI Harnessは、企業が自社の事業を律する権限やポリシー、運用上の実情に沿って、AIを業務に活用できるよう設計されています。IFSの製品群全体にすでに組み込まれているセキュリティ、安全性、ガバナンス、トラストの各制御機能を土台に、それらをさらに拡張したものです。

AIが質問に答える段階から実際に業務を遂行する段階へと進むなかで、産業界は新たな課題に直面しています。AIは知見を生み出すことはできても、実際の業務プロセスの中で動かせるほど信頼できるとは限らない、という課題です。

IFS Intelligenceは、Industrial AI Harnessを通じてこの課題に対応します。Industrial AI Harnessは、コンテキスト、権限、ガバナンス、運用上の制御の仕組みを提供し、デジタルワーカーが既定のビジネスルールと運用上の制約の中で業務を実行できるようにします。

IFSの最新調査によると、現場ではAIの導入が急速に進んでいます。過去12カ月間に、エージェント型のデジタルワーカーを訓練して日常業務に導入した現場チームは43%に上りました。一方で、安全性や品質、ミッションクリティカルな業務についてAIの出力を検証しているのは11%にとどまり、機密データや輸出規制の対象となるデータをAIで扱う際の管理の仕組みを整えているのも、同じく11%でした。Futurumの調査でも、今後12カ月以内にデジタルワーカーへの投資を計画している企業が66%に上る一方、AIが完全に自律して動作することを信頼している企業はわずか5.7%でした。失敗が許されないミッションクリティカルな環境では、管理の抜け漏れがあってはなりません。

産業分野の企業にとって、安全性と、必要とするイノベーションのスピードは、本来どちらかを選ぶべきものではありません。しかし汎用のAIモデルには、中核業務を確実に担うために必要な、産業特有のコンテキストが欠けています。

IFS Industrial AI Harnessは、AIがお客様の既存のID、権限、ビジネスルール、承認、監査管理の仕組みを通じて動作するよう設計されています。IFS Cloudを基盤として、接続されたシステムから権限とアクセス制御を引き継ぎます。生データが外部のAIプロバイダーに送信されることもありません。IFS Intelligenceのユーザーがアクセスできる情報と実行できる操作は、権限が与えられた範囲に限られます。ログインしているユーザーに閲覧や実行の権限がないものを、AIが閲覧したり実行したりすることはできません。

英国のファシリティマネジメント企業Eight Group 最高情報責任者(CIO) モ・ダウード氏は次のように述べています。

「AIエージェントを社内で開発しないと決めたのは、ひとえに、必要となるガバナンスの水準や技術的な専門知識、ノウハウ、そして技術の進歩の速さを考えてのことです。当社はフィールドサービスの事業者であり、ソフトウェアの事業者ではありません。IFS Industrial AI Harnessは、土台となるガバナンスを支え、オーケストレーションを監視し、デジタルワーカーが安全に動作するようにしてくれます。」

IFSのIndustrial AI Harnessは、それぞれが特定の失敗を防ぐ役割を担う、6つの構成要素で成り立っています。

  • 計画とオーケストレーション:目標をステップに分解し、エージェントとツールを連携させます。

  • スキルとコネクタ:エージェントが利用できるシステムを定義し、検証します。

  • メモリとコンテキスト:進捗を引き継ぎ、各タスクに関連する情報だけを集めます。

  • ガードレールと権限:ID、承認、リスクの高い操作への制限を適用します。

  • 検証とエスカレーション:作業の正確さとポリシーの遵守を確認し、必要に応じてエスカレーションします。

  • 可観測性(オブザーバビリティ)と監査可能性:すべての判断と操作をログに記録し、後から追跡できない事態が起きないようにします。

Industrial AI Harnessは、さまざまなAIモデルやサービスをまたいで動作するようにも設計されています。これにより、IFSはお客様を特定のプロバイダーに縛ることなく、業務に最適なテクノロジーを選べます。データをどこで処理するかといったお客様固有の要件も、AIの導入方法に反映したまま運用できます。Industrial AI Harnessの提供により、IFS Intelligenceは、以下を実現する産業分野の企業向け唯一のAIプラットフォームとなります。

  • データ主権:すべてのデータは基幹システム(SoR)の中に留まり、生データが外部のAIプロバイダーに送信されることはありません。

  • 段階的な自律性:コパイロットによる支援から始まり、推奨の提示、自律的な実行へと段階的に移行し、判断が不確かな場合はエスカレーションします。

  • 産業特有のコンテキスト:ドメインの専門知識と厳選されたツールにより、7万件に上る利用可能なAPIを前にエージェントが動けなくなる事態を防ぎます。

  • 多層的なガバナンス:クラウド、ハーネス、モデルの各レベルでセキュリティを確保します。単一の制御ではなく、複数の層を重ねた保証を実現します。

IFSのAIトラスト担当グローバル責任者 トビー・リースは次のようにコメントしています。

「監査可能なプロセスや透明性のあるガバナンスから、AIの倫理的な活用に至るまで、IFSは信頼を目指すべき目標ではなく、欠かせない要件として捉えています。組織が重要な資産、サプライチェーン、サービス運用、企業全体のワークフローへとAIの活用を広げていくなかで、成功を左右するのは、インテリジェンスをコンテキスト、管理、説明責任、運用上の規律と組み合わせる力です。Industrial AI Harnessは、IFS Intelligenceにその基盤をもたらし、お客様がAIの可能性を測定可能な産業上の成果へと変えられるよう支援します。」

IFS Intelligenceの詳細については、以下をご覧ください。

https://www.ifs.com/en/products/ai/ifs-intelligence/ (英語)

IFSについて

IFSは、産業用AIおよびエンタープライズソフトウェアの分野で世界をリードするプロバイダーであり、製造、資産管理、サービス運用を通じて、地球を支え、守るハードコアなビジネスを支援しています。IFSのテクノロジーは、製品を製造し、複雑な資産を保守し、サービス重視の業務を管理する企業が、産業用AIの変革力を活用し、生産性、効率性、持続可能性を向上させることを可能にします。

IFS Cloudは、AIを活用した完全にコンポーザブルなプラットフォームであり、お客様の特定の要件やビジネスの進化に柔軟に対応できるよう設計されています。ERP、EAM(企業資産管理)、SCM(サプライチェーン管理)、FSM(フィールドサービス管理)などのニーズを包括的にカバーします。IFSのテクノロジーは、AI、機械学習、リアルタイムデータ、アナリティクスを活用して、お客様が十分な情報に基づいて戦略的な意思決定を行い、「サービスの瞬間 (Moment of Service™) 」を実現できるように支援します。

IFSは1983年に、最初のお客様の敷地の外にテントを張った5人の大学の友人によって設立されました。彼らは、年中無休で対応し、お客様のニーズを第一に考えていました。それ以来、IFSは80カ国で7,000人以上の従業員を抱えるグローバルリーダーに成長しました。機敏性、顧客中心主義、信頼という基本的な価値に基づいて、IFSは価値を提供し、戦略的変革を支援することで世界的に認められています。当社は、この分野で最も推奨されるサプライヤーです。その理由については、ifs.com/jaをご覧ください。

※本プレスリリースは、2026年10月13日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳版です。

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業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区大手町1‐2-1 Otemachi Oneタワー 27階
電話番号
03-5456-5480
代表者名
大熊 裕幸
上場
未上場
資本金
-
設立
1997年01月