第17回キッズデザイン賞で「エキマトペ」が経済産業大臣賞を受賞
当社はこのたび、特定非営利活動法人キッズデザイン協議会が主催する「第17回キッズデザイン賞」において、音の視覚化装置「エキマトペ」で、子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン部門 一般部門の優秀賞である経済産業大臣賞を受賞しました。
「エキマトペ」は、2021年に当社が東日本旅客鉄道株式会社(注1)や大日本印刷株式会社(注2)とともに開催した川崎市立聾学校との「未来の通学」をテーマとしたワークショップをきっかけに開発し、誰もが使いやすく、毎日の鉄道利用が楽しくなるような体験を目指して、実証実験を重ねている音の視覚化装置です。
【 キッズデザイン賞 】
キッズデザイン賞は多様なステークホルダーとともに子どもの未来が持続的で明るいものであるように、「子どもたちが安全に、そして安心して暮らす」「子どもたちが感性や創造性豊かに育つ」「子どもを産み育てやすい社会をつくる」という目的を満たす、製品・サービス・空間・活動・研究の中から、子どもや子育てに関わる社会課題解決に取り組む優れた作品を顕彰するものです。
【 受賞概要 】
1. 賞名
優秀賞 経済産業大臣賞
受賞部門:子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン部門 一般部門
2. 受賞理由
聾学校との連携により、耳の聞こえない・聞こえにくい学生と一緒に安全で楽しい通学を実現しようという思いから生まれた作品で、AIやスーパーコンピュータなどの最新テクノロジーを駆使して開発されており、聴覚に障がいのある子どもばかりでなく、あらゆる子どもの注意をひく仕組みとなるほか、今後、駅の一般利用者にも非常に有効な提案であると高く評価いただきました。
3. エキマトペについて
駅のホームに流れるアナウンスや電車の発着音、ドアの開閉音などをマイクで集音し、AI分析でリアルタイムに文字や手話、擬音語といったオノマトペ(注3)に変換して、ホーム上に設置された専用ディスプレイに表示します。
当社は、エキマトペを通じて、聴覚に障がいのある方をはじめとする駅をご利用のお客様へ快適な体験を提供することで、より安全安心な鉄道利用の実現に貢献するとともに、ダイバーシティ&インクルージョンへの相互理解の促進を目指していきます。
また、2025年に日本で開催されるデフリンピックを聴覚障がいに関する理解促進の機会と捉え、産官学民連携での取り組みを模索しています。
【 商標について 】
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
【 注釈 】
(注1)東日本旅客鉄道株式会社:本社 東京都渋谷区、代表取締役社長 深澤 祐二
(注2)大日本印刷株式会社:本社 東京都新宿区、代表取締役社長 北島 義斉
(注3)オノマトペ:自然界の音や声、事物の状態を言語音で表現した言葉(例:「ざあざあ」「わくわく」など)
【 関連リンク 】
・http://www.kidsdesign.jp/(キッズデザイン協議会)
・https://www.fujitsu.com/jp/about/csr/community/society/education/kids/(富士通のキッズデザイン賞受賞一覧)
・https://pr.fujitsu.com/jp/news/2022/06/9.html(富士通プレスリリース「安全安心な鉄道利用に向けた「エキマトペ」の実証実験を開始」)
・https://ekimatopeia.jp/(エキマトペ公式サイト)
【 当社のSDGsへの貢献について 】
2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)は、世界全体が2030年までに達成すべき共通の目標です。当社のパーパス(存在意義)である「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」は、SDGsへの貢献を約束するものです。
【 本件に関するお問い合わせ 】
コンバージングテクノロジー研究所 ソーシャルテクノロジー社会実装推進室
E-mail:fj-mirai-diversity@dl.jp.fujitsu.com
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