中部地方初！ブラザーのCO２排出削減目標が、「Science Based Targetsイニシアチブ」の認定を取得

ブラザー工業株式会社の策定した「ブラザーグループ 環境ビジョン2050」のCO2排出削減の中期目標が、国際的な環境イニシアチブである「Science Based Targetsイニシアチブ」*1から、パリ協定の「2℃目標」達成のための科学的根拠に基づく削減目標として認定された。

ブラザーグループは2050年を見据えた環境の長期ビジョンである「ブラザーグループ 環境ビジョン2050」の中でCO2排出削減を重要項目の一つに掲げている。今回、認定を受けたCO2排出削減の中期目標は、世界的に深刻化する気候変動を社会的な重要課題であるとともに、事業上のリスクとして捉え、長期的かつ継続的にその解決に取り組むことを目指して設定した。従来から削減を進めている、事業所内の活動から排出されるCO2排出量（スコープ 1*２,2*3）に加えて、ブラザーグループのCO2排出量の9割以上を占めるバリューチェーンにおけるCO2排出量（スコープ 3*4）を対象とし、気候変動防止に貢献していく方針。

ブラザーグループは持続的発展が可能な社会の構築に向け、世界的な環境課題解決に貢献していくために、今後も取り組みを続けていきたいとしている。

■CO2排出削減の中間目標とそれを達成するための取り組み
2030年度　中期目標
・[スコープ1,2] 2015年度比で30%削減する
・[スコープ3] 2015年度比で30%削減する

CO2排出削減のための主な取り組み
・[スコープ1,2]生産工程で使用される温室効果ガスを含む溶剤の削減、事業所内の省エネルギー活動（高効率機器の導入など）の推進、再生可能エネルギーの活用
・[スコープ3]自社製品の省資源・省エネルギー化の促進、資源循環の推進

■ブラザーグループ バリューチェーン全体のCO2排出量の推移

ブラザーグループ バリューチェーン全体のCO2排出量の推移

*1：地球の気温上昇を産業革命前と比べて2℃未満に抑えるための科学的根拠に基づく温室効果ガス排出量削減目標を推進するためにCDP、世界資源研究所（WRI）、世界自然保護基金（WWF）、国連グローバル・コンパクトの4団体によって設立し、運営されている
*2：事業者自らによる温室効果ガスの直接排出
*3：他者から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出
*4：スコープ1、スコープ2以外の間接排出(事業者の活動に関連する他者の排出)