超小型ラマン分光器を開発するメタセンシングのプレシリーズAラウンドにおいて、シードラウンドにつづき追加出資

株式会社ジェネシア・ベンチャーズ

2025年7月30日 11時30分

株式会社ジェネシア・ベンチャーズ（代表取締役：田島聡一、本社：東京都渋谷区、以下：当社）は、同社が運用するGenesia Venture Fund 3号（GV-3）より、研究開発用超小型ラマン分光器およびAI解析ソフトウェアを提供するメタセンシング株式会社（代表取締役：奥野義人、本社：東京都品川区、以下：メタセンシング）のシリーズAラウンドにおいて、シードラウンドにつづき追加出資したことをお知らせいたします。

同ラウンドの出資者は、株式会社環境エネルギー投資、PKSHA Technology Capital、Nagase Future Investments株式会社です。

出資の背景

近年、研究開発の高度化や製品開発競争の激化により、化学製品・材料のライフサイクルが短期化する中、AIを活用した新規材料開発や効率的なプロセス開発の重要性が高まっています。その中でメタセンシングは、従来の高額・大型・専門性依存という課題を解決する、画期的な小型ラマン分光器を開発し、着実な事業成長を遂げています。

当社は、メタセンシングの国内外での事業展開の加速と、研究開発支援AIソフトウェアの発展を後押しするため、このたびのシリーズAラウンドにおいて、シードラウンドにつづき追加出資いたしました。

事業内容

メタセンシングは、「材料開発の民主化」をミッションに掲げ、以下の事業を展開しています：

超小型で安価なラマン分光器の開発・製造・販売
研究開発を支援するAIソフトウェアの開発・提供
マテリアルインフォマティクス（MI）ソリューションの提供

計測の専門知識がなくとも誰もが直感的に使えるアタッチ式ラマンセンサーと、生成AIによる自動分析・解釈・レポーティング機能を融合したプラットフォームを提供することにより、研究現場・製造現場での「人手不足」「専門性依存」「品質ばらつき」といった課題を抜本的に解決することを目指しています。

調達した資金の用途と今後の展望

今回調達した資金は、主に以下の用途で活用される予定です：

AI解析アルゴリズムの高度化とユーザー体験の向上
ラマンセンサーの次世代モデル開発および量産対応
事業開発製造ライン・研究所向けの導入支援体制の構築
業界別アプリケーション（製薬・食品・バイオ・化粧品）展開
国内外(海外展開)の販売活動の強化
人材採用

製剤、食品、化粧品、バイオ、樹脂など多様な業界での実装を本格化させ、次世代のモノづくりに必要な解析インフラとモノづくりインフラの普及を加速させることを目指します。

採用情報

メタセンシングでは現在、センサー開発、AIエンジニアリング、UXデザイン、セールス＆事業開発など、複数ポジションで仲間を募集しています。「AI × 計測 × 製造業の未来」に共感いただける方はぜひご連絡ください。

https://metasensing.co.jp/contact/

出資について

株式会社ジェネシア・ベンチャーズ　Investment Manager　曽我部崇

シード出資以降、メタセンシングはハードウェアと生成 AIを核に、材料探索から製造制御までをデジタルで貫く独自プラットフォームを築き上げてきました。現場起点の仮説検証と高速迭代によるプロダクト進化は、試作・量産の壁を低くし、モノづくりの裾野を広げる仕組みとして産業界に新しいルールを提示していくと考えています。マクロ環境で形成される生成 AIの追い風を確実に捕捉しつつ、開発チームが持つ深い領域知が、更なる価値創出を加速すると確信しており、同社が製造業のインフラをアンロックする鍵となるのを楽しみにしています。モノづくりの民主化が常識となる未来を、ともに切り拓いていきたいと考えています。