地方発光学機器メーカーの２代目が語る、世界と戦う中小企業の愚直な経営強化策書籍『美しいジャバラを求めて －Ｂｅｌｌａ－Ｆｌｅｘ（理想のモノづくり）・グローカル経営５０年で見えたもの』発売

株式会社日刊工業新聞社
2022年10月20日

PRESS　RELEASE
書籍『美しいジャバラを求めて －Bella-Flex(理想のモノづくり)･グローカル経営50年で見えたもの』発売
2022年10月20日
株式会社日刊工業新聞社

美しいジャバラを求めて

日刊工業新聞社（代表取締役社長：井水治博　本社：東京都中央区）は、書籍『美しいジャバラを求めて －Bella-Flex(理想のモノづくり)･グローカル経営50年で見えたもの』（永井規夫著）を発売しました。中小企業は、大企業と比べると資金調達や人材確保の面で恵まれた状況にないことは否めません。しかし、現場に近く、判断が早くでき、長期にわたり専門分野を突き進めて深化できる点では大企業より強みがあると言えます。
 

• 開発型中小企業が事業ドメインを拡大してきた歩みを詳述

ナベルは光学機器用蛇腹メーカーとして、1972年に三重県伊賀市に誕生しました。当時は10人足らずの会社でしたが、将来は世界一品質の良いメーカーになるとの志の下で成長を遂げました。とりわけ、生産工程から仕上げにおいて「美しい蛇腹をつくる」ことに並々ならぬこだわりがありました。美しい思い出や正確な記録を残すカメラの部品は、同様に美しくなければならないという創業者の信念からです。
著者はそんな創業者の教えをもとに、２代目の責任者として工学機器から産業機械・ロボット、環境・エネルギー分野へ事業（蛇腹からジャバラへ）を展開。30年で売上規模を100倍に伸ばし、米・中・韓・台に拠点を配するなど“グローカル”企業の覇者として知られるまでになりました。
 

• 製品陳腐化を乗り越えて利益創出を可能にするノウハウが身につく

本書は、資金や人材の確保から課題の設定と解決策の実施、地域・市場における商品ブランド化まで、自らが歩んだ経験を体系化しながら愚直な中小企業経営のあり方を説いています。規模が小さく、地方にあっても競争力を発揮することができる「こだわりのある経営」を実践する勘どころを示しました。
自らの目で物事を正しく観察し、問題を客観的に分析してあるべき姿とのギャップを埋めていくことで、どのような環境下でも成長できるノウハウを披露しています。
 

• 目次

第1章　伊賀の蛇腹屋が誇る事業ドメイン
第2章　ナベルの存在意義とは
第3章　中小企業が躍進するのに必要な自己客観化スキル
第4章　海外･知財･事業承継戦略で差別化優位を発揮
第5章　改めて問い直す地域発のイノベーション
第6章　美しいモノづくりを実現する社員像と仕事像
 

• 書籍情報

定価1,650円（本体1,500円＋税10％）
仕様：四六判、並製、224頁
ISBN：978-4-526-08236-8
発行：日刊工業新聞社
発行日：2022年10月20日
 

• 著者紹介

永井 規夫（ながい のりお）
㈱ナベル　代表取締役社長
1957年大阪府生まれ。1980年関西大学法学部卒業。1988年(有)永井蛇腹（現ナベル）専務取締役就任。1990年から海外営業を開始。1998年ナベルUSA社長就任。2005年からナベル社長に就任。2007年「元気なモノ作り中小企業300社」に選ばれる。2012年ナベル中国董事長就任。2013年知財功労者賞特許庁長官賞受賞。2016年総務省「ふるさと企業大賞」受賞。2017年地域未来牽引企業に認定。2018年三重大学イノベーション学研究科後期博士課程修了。2019年日刊工業新聞主催「優秀経営者賞」最優秀経営者賞受賞。コロナ禍に際し、積極的な社内改革に着手。2022年に創業50周年を迎え、次の50年の計画を策定する。

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