【卸売業・商社業界に特化した脱炭素講座を提供開始】~サプライチェーンの要が担うべき排出量削減と国際ルールへの対応。ビジネスリスクと機会を捉える~

人材育成を通じて企業の脱炭素経営を支援する株式会社スキルアップNeXt(本社:東京都千代田区、代表取締役:田原 眞一、以下「スキルアップNeXt」)は、研修プログラム「GX入門講座」のオプションカリキュラムとして、卸売業・商社業界に特化した脱炭素の入門講座を12月3日から提供開始します。卸売業・商社業界に関わるCO2排出構造や削減ソリューションなど、課題とチャンスの両面を構造的かつ具体的に学ぶことができます。
サプライチェーンの要、卸売業・商社がGXで担う役割とビジネス機会
卸売業・商社業界は、調達・保管・輸送・販売を通じ、サプライチェーン全体のGX推進を左右する要となる存在です。温室効果ガス排出量の約95%がScope 3(バリューチェーンの間接排出)であり、特に複雑なサプライチェーンでの排出量把握や、強制労働や環境負荷などへの倫理的配慮の徹底が国際取引の必須条件となっています。
こうした中、Scope 3削減に直結する低炭素な商品の流通(マスバランス方式など)と、モーダルシフトや共同配送による効率的な物流網の構築・提供することで、排出量削減と国際的なリスクに応えることができます。さらに、水素や再エネ商材などの新しい環境商材を扱う「流通のハブ」を担うことで、社会全体のGX需要を自社のビジネスチャンスに変えることができます。
多くの企業が直面する脱炭素推進の概念と具体の間にある”業界独自の壁”
東証プライム上場企業を中心に8割の企業が「脱炭素化に全社的に着手したものの実行に移せていない」と回答しています。(ボストンコンサルティンググループ「BCG カーボンニュートラル・インデックスレポート 2024」)ここには、脱炭素推進において多くの企業が直面する「業界横断の総論は理解できても、自社特有の事情に落とし込めず、具体的な推進に着手できない」という“業界独自の壁”が存在しています。
業界特有の課題やアプローチの理解が脱炭素推進の第一歩
商社・卸売業界は、その排出構造と流通のハブとしての機能において、他業界とは一線を画す特有の課題を抱えています。例えば、GHG排出量の約95%が自社以外のサプライチェーン全体(Scope 3)で占められるという構造ゆえに、自社の省エネ努力(Scope 1・2)だけでは限界があり 、サプライチェーン全体の排出量の把握と削減が不可欠です。また、グローバルに事業を展開する企業が多く、国際的な人権・環境デューデリジェンスへの早期対応が、取引継続の必須条件となりつつある点も、この業界特有の課題です。
このように、特有の課題と優先すべきアプローチが存在するため、業界横断的なGX基礎知識に加えて、業界特有のGX事情を深く理解することが脱炭素推進の第一歩となります。
本講座は、こうした商社・卸売業界特有の課題構造から、対応すべき法制度、求められる削減ソリューション、そして新たなビジネスチャンスまでを網羅的に学習できるよう設計されています。この学習プロセス自体が、自社の脱炭素推進に必要な思考のフレームワークとして機能し、実効性のあるGX推進を支援します。
講座概要
これまで提供していた「GX入門講座」の基本カリキュラム(1〜6章)に、オプションカリキュラム(1章)として「業界別講座」を追加します。
名称:業界別講座
対象: 企業の経営層、経営企画、サステナビリティ・GX推進担当者、全従業員
卸売業・商社業界関係者に加え、主要顧客のGX動向を把握したい方にも有用です。
学習形式: eラーニング
価格:5,500円/1名(税込)
カリキュラム:
卸売業・商社にとっての GX 〜現状と国際動向、求められる役割〜
サプライチェーンにおける GX 実践(前編:調達・物流)
サプライチェーンにおける GX 実践(後編:保管・販売・DX連携)
新たな事業機会の創出と GX 戦略
業界別講座の詳細はこちら▶https://green-transformation.jp/course/gx/beginner/
スキルアップNeXtについて
スキルアップNeXtは、「スキルアップGreen」でGXを体系的に学べる講座や、GX推進に必要な知識やスキルを測る「GX検定」で企業のGX推進をワンストップでサポートしています。経産省主導のGXリーグにおいて、2024年度よりGX人材市場創造WGを立ち上げ、リーダー企業として、GX人材の役割や必要なスキルを定義した「GXスキル標準」を策定しました。
https://green-transformation.jp/

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