【プレスリリース】中央アフリカ危機 バンギの避難民約20万人に増加 子どもへの攻撃続く、3名の殺害を確認

軍用空港に避難している中央アフリカの人々 © UNICEF/PFPG2014P-0286/Sue Beukes軍用空港に避難している中央アフリカの人々 © UNICEF/PFPG2014P-0286/Sue Beukes



※本信は ユニセフ本部からの情報を日本ユニセフ協会 広報室が翻訳、独自に編集
したものです
※原文は http://www.unicef.org/media/media_72961.html でご覧いただけます


【2014年3 月28日 バンギ(中央アフリカ)・ダカール(セネガル)発】

中央アフリカでは新たな戦闘と残虐な攻撃が発生し、厳しい状況にある市民たちを
脅かしています。ユニセフは、イスラム教系とキリスト教系の子どもたち何千人もが、
とりわけ危険な状況にあると警告。また、27日夜の攻撃で少なくとも子ども3人が
殺害されたとの報告を確認しました。3月16日の週には、手りゅう弾と発砲で子ども
8人が負傷し、治療を受けています。


■バンギの避難民一転し、増加へ
ユニセフ西部・中部地域事務所代表のマニュエル・フォンテーンは「飛び地に暮らす
市民は包囲され、日々攻撃にさらされています。戦闘の継続は子どもと女性、男性
に対する暴力行為にほかなりません」と述べ、「安全が確保されないことから、
最も困難な状況に置かれている人たちに、ユニセフのような人道支援を行う機関が、
持続的かつ体系だって支援や保護を行うことが阻まれています」と続けました。

バンギでは、自宅に戻ろうとしていた国内避難民の動きは暴力行為により一転し、
人道アクセスは限界に近づきつつあります。国連人道問題調整事務所(OCHA)は、
首都バンギにいる国内避難民の数はここしばらくの間で初めて、17万7,000人から
およそ20万人へと増加したと述べています。


■包囲されている住民への支援、中止へ追い込まれる
ここ数日で治安は不安定さを増しており、ユニセフと政府の給水・衛生機関(ANEA:
National Water Supply and Sanitation Agency)は、過去数カ月実施してきたPK12
という居住区への飲料水の緊急供給を中止しました。同居住区には、治安の悪化に
より身動きが取れなくなり、約2,600人が避難生活を送っています。

今年1月以降、ユニセフは定期的に大型の貯水タンクをトラックに載せ、PK12に
飲料水を運搬してきました。PK12に行くには、フランス軍と中央アフリカ国際支援
ミッション(MISCA)の検問所に、時に敵意を持つ市民の中を通過する必要があります。
検問所は、PK12の市民を守るためにその郊外に設置されています。

3月23日の週には、中央アフリカ西部の村と移動コミュニティが攻撃を受けたとの
報告を受けました。直近では、バンギでの葬列が手りゅう弾で攻撃され、多くの
市民が亡くなったとの報告もありました。フォンテーン代表は「住民や女性、子ども
に対する暴力と残虐な行為は続いています。こうした状況は到底受け入れられる
ものではなく、暴力や治安の不安定さで、支援活動が阻まれていることは、中央
アフリカの女性と子どもへの許しがたい脅威なのです」と述べました。


■人道支援を行えるように呼びかけ
ユニセフは、紛争に関わるすべての勢力に対し、支援を必要としている人たちへの
人道支援が全面的かつ安全に、妨害されることなく行えるよう、呼びかけています。
この1年、子どもたちは自分たちが当事者でないにもかかわらず、残虐な紛争に直面
し続けてきました。人権を侵害している者は、法の裁きを受けておらず、その罪を
受けなければなりません。紛争下にある中央アフリカの子どもたちは230万にも上り、
子どもたちを守るために我々はあらゆることをしなければなりません。

2014年、ユニセフは中央アフリカ共和国の子どもへの人道支援を行うために、国際
社会に6,200万米ドルの資金協力を要請しています。そのうち、1,400万米ドルは、
水とトイレ、衛生分野への資金が占めています。


■数字で見る概況
・中央アフリカの人口/紛争下にある人口  460万人(子どもの人口230万人)
・人道支援を必要とする人  250万人
・国内避難民 62万5,000人
・バンギ市内の避難所42カ所に避難している人  20万人
※すべてOCHA: 2014年3月26日


ユニセフは支援活動を拡大中。現在、首都バンギのほかに現場事務所3カ所
(Bossangoa、Bambari、Kaga Bandoro)と移動チーム(Bouarへ派遣)を設置、
人員を増強して150名体制で支援活動を行っています。




■ 本件に関するお問い合わせ
日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016  FAX : 03-5789-2036  Eメール:jcuinfo@unicef.or.jp
または
Linda Tom, Communications Specialist, Central African Republic, ltom@unicef.org
Laurent Duvillier, ユニセフ・西部・中部アフリカ地域事務所,
Mobile: +221 77 740 35 77; lduvillier@unicef.org
ユニセフ・中央アフリカ事務所Twitter @UNICEF_CAR, #CARcrisis Faceb0ok:

■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進
するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、
その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子ども
たちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのため
に活動しています。(www.unicef.org)

※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの
任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会
のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ
活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)

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03-5789-2016
代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
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設立
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