米澤穂信さんの〈小市民〉シリーズ(創元推理文庫)が第10回吉川英治文庫賞を受賞しました!
発行部数累計110万部突破の大人気シリーズ

〈小市民〉シリーズが第10回吉川英治文庫賞を受賞することが決まり、3月5日、記者会見が行われました。
吉川英治文庫賞は、「シリーズ大衆文学作品とその著者を顕彰する」文学賞で、講談社の後援を得て、2016年に吉川英治国民文化振興会により創設されました。(公式サイトより)
第59回吉川英治文学賞は角田光代さんの『方舟を燃やす』(新潮社)、第46回吉川英治文学新人賞は荻堂顕さん『飽くなき地景』(KADOKAWA)、坂崎かおるさんの『箱庭クロニクル』(講談社)が受賞しました。
〈小市民〉シリーズは直木賞作家・米澤穂信が描く、小鳩(こばと)君と小佐内(おさない)さんの名コンビが活躍する学園ミステリ。発行部数は累計で110万部を突破している大人気シリーズです。
名探偵になどならず、小市民として慎ましく生きたいと願っているのに、さまざまな謎に出合ってしまう小鳩常悟朗(じょうごろう)と小佐内ゆき。そんなふたりのちょっと変わった日常と推理を描いています。
『春期限定いちごタルト事件』と『夏期限定トロピカルパフェ事件』は、2024年7月放送開始の『小市民シリーズ』としてテレビアニメ化されました。また、2025年4月より『秋期限定栗きんとん事件』と『冬期限定ボンボンショコラ事件』を原作としたテレビアニメ第二期の放送が予定されています。原作とともにぜひお楽しみください。
■書誌情報

春期限定いちごタルト事件
米澤穂信
レーベル:創元推理文庫(M)
ページ数:252ページ
ISBN:978-4-488-45101-1
Cコード:C0193
定価:660円(税込)
装画:片山若子
装幀:岩郷重力+WONDER WORKZ。
内容紹介:
小鳩君と小佐内さんは、恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある高校1年生。きょうも2人は手に手を取って清く慎ましい小市民を目指す。それなのに、2人の前には頻繁に謎が現れる。名探偵面などして目立ちたくないのに、なぜか謎を解く必要に駆られてしまう小鳩君は、果たしてあの小市民の星をつかみとることができるのか? 新鋭が放つライトな探偵物語、文庫書き下ろし。解説=極楽トンボ

冬期限定ボンボンショコラ事件
米澤穂信
レーベル:創元推理文庫(M)
ページ数:432ページ
ISBN:978-4-488-45112-7
Cコード:C0193
定価:880円(税込)
装画:片山若子
装幀:岩郷重力+WONDER WORKZ。
内容紹介:
小市民を志す小鳩君はある日轢き逃げに遭い、病院に搬送された。目を覚ました彼は、朦朧としながら自分が右足の骨を折っていることを聞かされる。翌日、手術後に警察の聴取を受け、昏々と眠る小鳩君の枕元には、同じく小市民を志す小佐内さんからの「犯人をゆるさない」というメッセージが残されていた。小佐内さんは、どうやら犯人捜しをしているらしい……。冬の巻ついに刊行。解説=松浦正人
■著者プロフィール
米澤穂信(よねざわ・ほのぶ )
1978年岐阜県生まれ。2001年、『氷菓』で第5回角川学園小説大賞奨励賞(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞してデビュー。青春小説としての魅力と謎解きの面白さを兼ね備えた作風で注目され、『春期限定いちごタルト事件』などの作品で人気作家としての地位を確立する。11年に『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞、14年『満願』で第27回山本周五郎賞、21年『黒牢城』で第12回山田風太郎賞、翌年には同作品で第166回直木賞、第22回本格ミステリ大賞を受賞。25年、『春期限定いちごタルト事件』から始まる〈小市民〉シリーズが第10回吉川英治文庫賞を受賞。ほかの著書に『さよなら妖精』『犬はどこだ』『王とサーカス』『真実の10メートル手前』『追想五断章』『リカーシブル』『本と鍵の季節』『可燃物』『米澤屋書店』などがある。
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