「子どもが貼る避難サイン」自治体初の協定で市内展開へ―入間市

入間市

入間市は11月10日、市立宮寺小学校で防災教育プログラム「はるるーと」を実施します。子どもたち自身が校内に避難ルートサインを貼り付ける体験型学習に、消防団と保護者が参加。藤沢東小学校での実証を経た市内展開の第一歩として、「地域ぐるみで防災を学ぶ」新しいモデルを提示します。

【入間市公式You Tubeチャンネル】

デザインの力で防災力アップ「はるるーと」防災教育キット実証実験(令和6年10月23日 藤沢東小学校にて実施)

■ 背景 ― 地域防災力の強化「自分ごとの防災」へ

日本全国で防災訓練は行われていますが、多くが「参加すること」が目的となり、子どもたちが「自ら考え、行動する力」を育む機会は限られていました。

入間市では、毎年市全域で実践的な防災訓練を重ねてきており、学校との連携にも取り組んできました。「子どもたちが日頃から防災について考え、地域と共に行動する力」をいかに育むか、その一助となるよう、本市は、昨年度、全国の自治体で初めてグローバルイノベーションファームI&CO合同会社と協定を締結(令和6年9月30日~令和7年9月30日)し、デザインの力で防災を「自分ごと」に変える教材「はるるーと」を活用した、新しい防災教育モデルの構築に挑戦してきました。

■ 取り組み内容 ― 「子ども×地域×学校」が一緒に動く授業

1.子どもが主役の「貼る」体験

従来の防災教育と決定的に異なるのは、子どもたち自身が避難ルートサインを校内に貼り付けるという体験設計。子どもたち自身が視野に入りやすい場所にテープを貼ることで、避難ルートを覚え、日頃から避難ルートを意識することができます。

2.消防団×保護者が教室に入る

今回の授業では、地域防災の要である入間市消防団と保護者が参加。子どもたちと一緒に避難ルートを確認し、サインを貼ることで、「学校」「家庭」「地域」が一体となって防災を学ぶ仕組みを実現します。

■ 使用教材の特徴 ― キッズデザイン賞受賞の「はるるーと」

「はるるーと」を制作したI&CO合同会社は、トヨタ、ユニクロ、パナソニックなど大手企業のプロジェクトを手がけるグローバルイノベーションファームです。そのデザイン思考を防災教育に活用し、第19回キッズデザイン賞を受賞。子どもの安全・安心と健やかな成長発達に役立つ優れた取り組みとして、社会的評価も獲得しています。

■ 実証から市内展開へ ― 藤沢東小での成果を踏まえて

令和6年10月23日、令和7年9月26日の2回にわたり、藤沢東小学校で実証授業を実施。児童の主体的な学びと地域連携の有効性が確認されました。

今回の宮寺小学校での授業は、その成果を踏まえた市内展開の第一校。小学4年生2クラス(計40名)が、消防団員や保護者と共に、校内の避難ルートを確認しながらサインを貼り付けます。

【実施概要】

日時:令和7年11月10日(月) 10:40〜12:20

場所:入間市立宮寺小学校(入間市宮寺594-1)

対象:小学4年生 2クラス(20名×2)

内容:防災授業 / 消防団活動紹介 / 避難ルートサイン貼付体験

参加:教職員、保護者、入間市消防団、市職員

宮寺小学校

■ 期待される効果 ― 地域全体の防災力を底上げ

子どもの自主的な防災意識の育成 ⇒ 体験型防災教育の普及モデル構築 ⇒ 学校と地域防災機関の連携強化 ⇒ 地域全体の防災力底上げ

特に注目すべきは、子どもたちが防災を「自分ごと」として考えることで、家庭内での会話や地域への関心が高まり、世代を超えた防災意識の浸透が期待されることです。

■ 今後の展開 ― 全国のモデルケースとして

入間市では今後、市内の他の小学校への展開を進めていきます。全国の自治体初の協定に基づく取り組みとして、実践的な防災教育のモデルケースとなることを目指します。

SDGs未来都市・入間市は、子どもたちの安全・安心を守る取り組みを、これからも積極的に推進してまいります。


入間市について

【狭山茶の郷から世界へ】入間市が描く「Well-being City」の未来図~伝統の茶文化と最先端のまちづくりが織りなす、心豊かな暮らしの新モデル~

 首都圏から電車で約1時間。市内には緑豊かな茶畑が広がり、季節の移ろいとともに風景が変化する、どこか懐かしい景色が残されています。入間市は、商業的茶産地としては日本最北に位置し、狭山茶の発展とブランド化に大きく関わってきた地域です。歴史ある茶文化を大切にしながら、現在では多様な文化や価値観を取り入れたまちづくりに取り組んでいます。

🌱 伝統と多様性が調和する、入間市ならではの景観

 関東平野の自然に恵まれたこの地では、代々受け継がれてきた茶農家の手により、狭山茶が丁寧に育てられています。

 一方で、米軍基地跡地を再整備した「ジョンソンタウン」や、大型商業施設「三井アウトレットパーク入間」などもあり、伝統と現代的な要素が調和したまちの風景が広がります。

 こうした多様性こそが、入間市の大きな魅力の一つです。

🏆 SDGs未来都市としての挑戦「Well-being Cityいるま」

 2022年、入間市は内閣府より「SDGs未来都市」に選定されました。

 これを契機に、市は「健康と幸せを実感できる未来共創都市『Well-being Cityいるま』」をビジョンに掲げ、地域資源を活かした持続可能なまちづくりを推進しています。

 同年10月には、地域の誇りである狭山茶の魅力を次世代へとつなぐため、全国初の「おいしい狭山茶大好き条例」を施行しました。

 市民・事業者・行政が連携し、地域文化の継承と活性化に取り組んでいます。

💡 未来の「原風景」を描くプロジェクト

「心豊かでいられる、『未来の原風景』を創造し、伝承する。」

 この想いのもと、入間市では、変化の激しい時代においても、人と人とのつながりや、地域固有の風景・文化を大切にしたまちづくりを進めています。

 従来の枠にとらわれず、市民とともに未来を描く取り組みは、今後もより良い地域社会の実現を目指す一助となることを期待しています。

📊 注目ポイント

  • 商業的茶産地としては日本最北、400年の歴史を持つ狭山茶の産地

  • SDGs未来都市(2022年選定)としての持続可能なまちづくり

  • 狭山茶文化・アメリカンカルチャー・都市型商業が共存する多様な都市景観

  • 市民と共につくる「Well-being Cityいるま」のビジョン

  • 全国初の「おいしい狭山茶大好き条例」による茶文化振興と継承

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いるま未来共創ラボ https://www.city.iruma.saitama.jp/gyosei_joho/purpose/10547.html

基本情報

■ 入間市役所

所在地:埼玉県入間市豊岡一丁目16番1号

電話:04-2964-1111(代表)

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入間市豊岡1-16-1

TEL:04-2964-1111(内線3130〜3135/ir113013@city.iruma.lg.jp)

その他:

企画部 秘書広報課:中村、遠山

入間市豊岡1-16-1

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会社概要

入間市役所

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業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
埼玉県入間市豊岡1-16-1
電話番号
04-2964-1111
代表者名
杉島理一郎
上場
未上場
資本金
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設立
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