ザイリンクス、第 4 四半期および 2017 会計年度業績を発表、6 四半期連続で売上増加、12 年連続で増配
ザイリンクス社 (本社 : 米国カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ : XLNX) は 4 月 26 日 (米国時間)、第 4 四半期および 2017 会計年度の業績を発表した。第 4 四半期の売上は 6 億 900 万ドルで前期比 4% 増となり、売上は6 四半期連続で増加した。第 4 四半期純利益は、1 億 5,300 万ドル (希釈株 1 株当たり利益 0.57 ドル) となった。2017 会計年度売上は 23 億 5,000 万ドルと前年比 6% 増加した。2017 会計年度純利益は、6 億 2,300 万ドル (希釈株 1 株当たり利益 2.32 ドル) となった。
ザイリンクス取締役会は、普通株の発行済み株式 1 株当たり 0.35 ドル (現在の株式 1 株当たり 0.33 ドルから増加) の四半期配当を行うと発表した。配当は 2017 年 5 月 16 日営業日終了時点の株主全員に対して 2017 年 6 月 1 日付で実施される。
2017 会計年度第 4 四半期の会計報告 (2017 年 1 ~ 3 月)
GAAP (一般会計原則による)
(1 株当たりの利益以外は百万ドル単位)
2017 年度 Q4 | 2017 年度 Q3 | 2016 年度 Q4 | 前期比 | 前年同期比 | |
売上 | $609 | $586 | $571 | 4% | 7% |
営業利益 | $173 | $163 | $178 | 6% | -3% |
純利益 | $153 | $142 | $145 | 8% | 6% |
1 株当たりの利益 | $0.57 | $0.52 | $0.54 | 10% | 6% |
ザイリンクスの社長兼 CEO であるモーシェ ガブリエロフ (Moshe Gavrielov) は、「第 4 四半期、ザイリンクスの 28nm 製品ファミリの売上が 2 億ドルを大きく上回り、PLD 業界の過去最高を記録し、ザイリンクスは重大なマイルストーンを達成しました。この四半期、20nm および 16nm ノードに基づく最新製品も同様の成功を収めました。ザイリンクスの 20nm 製品は、幅広いアプリケーションに牽引され、6,000 万ドルの売上を達成しました。16nm 製品においては、現在、450 社を超える顧客に 14 の製品を出荷しています。28nm、20nm、16nm 技術ノードでの実績により、3 世代続けて競合他社に先駆けることを実現しました」と述べている。
地域別の売上構成
2017 年度 Q4 | 2017 年度 Q3 | 2016 年度 Q4 | 前期比 | 前年同期比 | |
北米 | 31% | 30% | 32% | 8% | 2% |
アジア太平洋 | 42% | 43% | 38% | 2% | 17% |
欧州 | 19% | 19% | 21% | 5% | 1% |
日本 | 8% | 8% | 9% | 0% | -7% |
エンド マーケット別の売上構成
2017 年度 Q4 | 2017 年度 Q3 | 2016 年度 Q4 | 前期比 | 前年同期比 | |
通信/データセンター | 41% | 44% | 43% | -3% | 1% |
産業機器/航空宇宙防衛 | 43% | 41% | 40% | 8% | 14% |
放送、民生機器/車載 | 16% | 15% | 17% | 13% | 4% |
製品分野別の売上構成
2017 年度 Q4 | 2017 年度 Q3 | 2016 年度 Q4 | 前期比 | 前年同期比 | |
アドバンスト プロダクト | 49% | 47% | 38% | 9% | 36% |
コア プロダクト | 51% | 53% | 62% | 0% | -11% |
製品分類 :
アドバンスト プロダクト: UltraScale+、UltraScale、7 シリーズ
コア プロダクト: Virtex-6、Spartan-6、Virtex-5、CoolRunner-II、Virtex-4、Virtex-II、Spartan-3、Spartan-2、XC9500 製品ファミリ、 コンフィギュレーション ソリューション、ソフトウェアおよびサポート/サービス
2017 会計年度第 4 四半期のハイライト
・ザイリンクスは第 4 四半期、28nm 製品ファミリの売上が 2 億ドルを大きく上回り、PLD 業界の過去最高を記録した。2011 年に発売開始した 28nm 製品は、ザイリンクスがこれまでに販売した中で最も幅広い製品ファミリであり、Zynq SoC や 3D IC などの革新的新製品を揃えている。その結果、28nm 製品は、複数の市場で成功するとともに、ザイリンクスのいずれの過去製品よりも非常に長期かつ収益性の高い売上を達成している。
・ザイリンクスと Amazon Web Service (AWS) 社は、Amazon EC2 (Amazon Elastic Compute Cloud) F1 インスタンスにおける Virtex UltraScale+ FPGA の一般利用の開始を発表した。F1 インスタンスは、FPGA を利用してプログラム可能なハードウェア アクセラレーションを提供するものであり、ユーザーは各自のワークロードの要求に合わせて計算リソースを最適化することが可能となる。F1 インスタンスの用途は、科学、エンジニアリング、ビジネス上の複雑な問題の解決にあり、高帯域幅や拡張ネットワーキング、また、非常に高い計算能力を必要とする場合に適している。
・PLD 業界で最も成功した All Programmable SoC であるザイリンクスの Zynq ファミリは、第 4 四半期に売上の 10% を上回り、過去最高を記録した。それらのデバイスの売上は、先進運転支援や航空宇宙防衛、産業機器、通信など、幅広いアプリケーションによって牽引されている。
・ザイリンクスは、All Programmable RF SoC 製品ファミリの追加による 16nm ポートフォリオの大幅な拡大を発表した。RF SoC は、RF クラス アナログ テクノロジによる 5G 無線向けの画期的なインテグレーションおよびアーキテクチャである。RF SoC 製品ファミリにより、5G、有線および無線バックホール アプリケーションの消費電力とフットプリントを 50 ~ 75% 削減できる。
・ザイリンクスは、reVISION スタックを発表した。reVISION スタックにより、深いハードウェア知識を持たないデザイン チームでも、機械学習およびコンピューター ビジョン アルゴリズムを、高度な応答システムへ統合することが可能となる。reVISION スタックは、コラボレーション ロボット (「コボット」)、ドローン、拡張現実、自律走行車、自動監視、医療診断など、新しいアプリケーションを可能にすることを目的としている。
・ザイリンクスは、四半期配当を 1 株当たり 0.02 ドル増額し 0.35 ドルにすることを発表した。四半期配当は 2018 会計年度第 1 四半期に実施される。増配は 12 年連続である。2017 会計年度、ザイリンクスは、9 億 3,400 万ドルのオペレーティング キャッシュフローを生み、株主に過去最高の 3 億 3,300 万ドルを還元し、5 億 2,200 万ドルで自社株 980 万株を買い戻した。
2018 会計年度第 1 四半期 (2017 年 4 ~ 6 月) の事業展望
・売上は約 6 億から 6 億 3,000 万ドルと予想される。
・粗利益率は約 68% から 70% と予想される。
・営業経費は、企業買収に関連する無形資産の償却費 100 万ドルを含め、約 2 億 4,200 万ドルと予想される。
・その他収益は約 100 万ドルと予想される。
・第 1 四半期の税率は約 12% から 15% と見込まれる。
本リリースには、将来に関する記述および予測が含まれている。将来に関する記述および予測は、「予想する (expect)」、「考える (believe)」、「かもしれない (may)」、「だろう (will)」、「あり得る (could)」、「予測する (anticipate)」、「推定する (estimate)」、「継続する (continue)」、「計画する (plan)」、「意図する (intend)」、「予測する (project)」など将来に関する言葉の使用で識別できる場合が多い。予測、不確実な事象もしくは仮定に関する記述またはそれらに基づく記述もまた、将来に関する記述と見なされる。そのような将来に関する記述には、半導体市場、当社製品の拡大および浸透、予想される売上増加、当社が活動する市場の需要および成長、新しい市場への参入機会、当社の 2018 会計年度第 1 四半期事業展望についての当社予想などに関する記述が含まれるが、それらに限定されない。将来に関する記述および予測は、それらが記述または予測された時点についてのみのものであり、過度に依拠することはできない。当社は、かかる将来に関する記述を更新する義務を負わない。実際の事象や結果は、将来に関する記述に含まれる内容と大幅に異なるものとなる可能性があり、当社新製品の顧客への浸透、現在の世界経済の状況、顧客企業が活動するエンド マーケットの健全性、最終顧客需要を予測する当社の能力、ターンズ ビジネスへの依存度の高さ、予想を超える大口顧客向け値引き、プロダクト ミックスの予想を上回る変化、製造歩留まりの変動、製品を顧客にタイムリーに提供する当社の能力、複数のファウンドリにおける生産を管理する当社の能力、 ウェハ価格の変動、現在および将来の訴訟に関連する費用および債務、ならびに当社最新の「Form 10-Q」および「Form 10-K」に記載されるその他リスク要因など、さまざまなリスクおよび不確実性によって左右される。
ザイリンクスについて
ザイリンクスは、All Programmable FPGA、SoC、MPSoC、3D IC の世界的なリーディング プロバイダーである。ソフトウェア定義でハードウェアが最適化されたアプリケーションを可能にすることによって、クラウド コンピューティング、エンベデッド ビジョン、インダストリアル IoT および 5G ワイヤレスなどの分野に飛躍的進歩をもたらす。詳しい情報は、ウェブサイト japan.xilinx.com で公開している。
※ザイリンクスの名称およびロゴ、Artix、ISE、Kintex、Spartan、Virtex、Zynq、Vivado、その他本プレスリリースに記載のブランド名は米国およびその他各国のザイリンクスの登録商標または商標です。その他すべての名称は、それぞれの所有者に帰属します。
下記のザイリンクス株式会社 ウェブサイトもご参照ください。
・トップページ : http://japan.xilinx.com/
・プレスリリース (日本語) : https://japan.xilinx.com/news/press.html
・このリリースの全文は次の URL を参照のこと :
https://japan.xilinx.com/news/press/2017/q4fy17-financial-results.html
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