ブッキング・ドットコムが2019年の「サステイナブル・トラベル」に関する調査結果を発表 ~日本人のエコに対する知識不足が世界との差を拡大させる要因に~

「次世代のために地球を守るには、今すぐ行動しサステイナブルな選択を行う必要がある」と答えた世界の旅行者は72%!一方日本はまだまだ意識が低い!?

Booking.com Japan K.K.

【2019年4月18日:日本発表】
数々のユニークな宿泊施設と人々を繋げる世界最大級の宿泊予約サイトBooking.comの日本法人 ブッキング・ドットコム・ジャパン株式会社(本社:東京都港区 代表:アダム・ブラウンステイン 以下:ブッキング・ドットコム)は、4月22日のアースデイに先駆け、毎年実施している「サステイナブル・トラベル」(旅行先の環境やコミュニティに配慮した旅行)についての調査結果の2019年度版を発表いたします。

今回の調査では、旅行者のおよそ4分の3(72%)が「次世代のために地球を守るには、人々は今すぐ行動しサステイナブルな選択を行う必要がある」と回答。一方、日本では世界と比べるとサステイナブルな選択の必要性を感じているのは半数以下となる40%のみとなりました。また、世界的な結果には年代ごとの違いはあまり見受けられなかったものの、回答した割合が最も多かったのが46~55歳(74%)、次いでミレニアル世代(71%)でした。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が2018年に発表した特別報告書https://www.ipcc.ch/sr15/)では、「地球温暖化を産業革命前の+1.5°Cに食い止めるためにはあと10年足らずしか猶予がなく、この温暖化レベルを超えると洪水や干ばつ、酷暑のリスクが大きく上昇してしまう」ことが述べられています。今回見えてきた全世界の旅行者たちの考え方は、まさに時代の流れを映していると言える一方、日本人はその意識が他国に比べると低い傾向にあることが浮き彫りとなりました。

◆エコな宿泊施設の人気が増加中!一方で日本人旅行者の意識は低いことが判明!
旅行において全体的に「よりサステイナブルな選択をしたい」という考え方が浸透する中、ブッキング・ドットコムでは、世界的にサステイナブルな宿も人気を伸ばしています。今後1年間の間に「エコな宿泊施設、または“グリーン”な宿泊施設に1回以上滞在する予定である」と答えた旅行者は、全体の73%にのぼりました。ブッキング・ドットコムの調査でこのように回答した旅行者は4年連続で増えており、2016年には62%、2017年は65%、2018年では68%へと割合が増加しており、日本でもこの増加は同様の傾向を見せています。**また、自分がエコな宿を探しているかを問わず、「宿がエコに配慮していることを知った場合、その宿を予約する可能性は高くなるだろう」と答えた旅行者は全体の70%を占めました。 しかし、日本人だけで見ると宿のエコ配慮の有無による宿の予約の可能性は36%と、低い傾向にあります。

世界的にサステイナブルな旅への意識は高いものの宿の見分け方に関しては少々問題があるようで、旅行者の約4分の3(72%)が「宿泊施設のエコラベル[MOU1] [別役2] (地球環境の保全に役立つと認定された商品につけるマーク)の存在を知らない」と回答。日本ではそれを上回る84%が回答しており、日本人のエコでサステイナブルな宿泊への意識の低さが露呈しました。それと同時に、世界の旅行者の37%は「エコな宿泊施設の国際基準を知ること[別役3] により自分はよりサステイナブルな旅行をするようになるだろう」と答えており、62%は「宿泊施設がエコラベルを取得済みであることを知っていれば、その施設に滞在することに満足感を感じられるだろう」と回答しています。

◆サステイナブルな旅行を行う上での問題は日本人の知識不足!?
環境に対する想いがあるにもかかわらず、旅行においてエコに配慮するのはそう容易ではありません。本調査では、サステイナブルな旅行におけるよくある問題にも焦点が当てられました。

旅行者は旅行会社には果たすべき重要な役割があると考えているようで「旅行会社はよりサステイナブルな旅行の選択肢を消費者に提供すべきである」と答えた旅行者は、全体の71%にのぼりました。その一方で、旅行者の約半数(世界:46%、日本:43%)は、「日常生活よりも旅行中の方がサステイナブルな選択を行うことを難しく感じる」と回答。また、世界の旅行者の約3分の1(31%)、日本の旅行者の34%にとって「旅行は特別な時間であり、サステイナビリティについては考えたくない時間である」ことが分かりました。さらに、「予定があるため、選べるサステイナブルな選択肢に限りがある」と回答した日本の旅行者は約半数(49%)と、サステイナブルな選択をすることに積極的ではないことがわかりました。

◆サステイナブルな旅行を促す要因と、旅行先でのサステイナブルな過ごし方
本調査では、旅行者たちにサステイナブルな旅行を促すものについても調査しました。世界の旅行者の46%が「エコフレンドリーな旅行を選択した人への経済的なインセンティブ(税優遇措置など)」と回答(日本:29%)、次いで45%の旅行者が「エコフレンドリーな宿泊施設や交通機関の選択肢が比較しやすいオンライン予約サイト」と回答しました。(日本:29%)

旅行先での過ごし方に関しては、世界の旅行者の52%が「サステイナビリティを高めるために旅行中の行動を変え、可能な限り徒歩や自転車の利用、ハイキングを行うようになった」と答えました。しかし日本人だけでみると、旅行先での行動を変えたのは34%と低い傾向にあります。加えて、世界の旅行者の68%が「旅行中に使ったお金を現地コミュニティに還元してほしい」と回答しており、「旅行中は現地の文化を代表するような本格的な体験をしたい」と答えた旅行者は世界で72%、日本では47%を占めています。また、世界の旅行者の41%は、「旅行中によりサステイナブルな行動をとるためのアドバイスを旅行会社から得たい」と述べている一方、日本人は22%と世界の旅行者に比べ情報収集に消極的な傾向がありました。また半数以上の人は(56%)、「滞在する宿泊施設のカーボン・フットプリントを相殺できる方法があるなら実行したい」と考えていることが判明しました。

 

「ブッキング・ドットコムによるサステイナブル・トラベルに関する調査も今回で4年目を迎えました。旅行者の皆さんが抱くサステイナブルな旅行に対する想いに胸が温かくなるのと同時に、種々の複雑な問題により、その想いを行動に移すことが未だに容易ではないことを実感しました」と述べる、ブッキング・ドットコムのシニア・バイス・プレジデント兼宿泊施設事業統括責任者、パパイン・ライヴァース。「全世界の旅行業界を牽引する存在として、弊社はすべてのプラットフォームにおけるイノベーションを進める方法を日々模索しています。宿泊施設から旅行先での体験、交通手段などの予約はもとより、情報の最適な表示のために様々な方法を試みることや、サステイナブルな旅行を選択する旅行者へのサポート、ならびにブッキング・ブースター(Booking Booster)やケアーズ・ファンド(Cares Fund)、ケアーズ・ラボ(Cares Lab)スタートアップ・プログラムを通じ、サステイナブルな旅行業におけるイノベーションを育むための投資や支援を提供するなど、弊社の取り組みは多岐に渡ります。鍵となるのは、豊かな経験を有する企業やスタートアップ企業、旅行先をはじめ、宿泊施設や交通手段、アクティビティの提供元や旅行者自身にいたるまで、旅行にまつわるすべての団体や個人をまとめ上げること。意義深い変化に今後も勢いを持たせるには、協力が不可欠なのです」と、今後の姿勢を語りました。

調査はブッキング・ドットコムによって、世界18の市場で合計1万8,077名(内訳:ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、イタリア、日本、メキシコ、オランダ、韓国、スペイン、台湾、アメリカ、イギリス、からそれぞれ1,000名以上、イスラエルから883名)を対象に独自に行われたものです。アンケート回答者については、18歳以上であり、2018年に1回以上旅行をし、2019年の旅行に関して少なくとも1回以上決定をした主要な人物またはその決定に関与した人物であることが条件でした。本アンケートは、2019年2月~3月にオンラインで実施されました。

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ブッキング・ドットコムについて
1996 年にアムステルダムにて設立。Booking Holdings Inc.(NASDAQ:BKNG)の一部であり、現在世界70 カ国に 200 のオフィスを設け、18,000 人以上の従業員を擁しています。 旅の総合的な体験を提供するという『Empower people to experience the world』を企業理念に掲げ、思い描いた旅を簡単に実現できるようAIを含めたテクノロジーを開発・導入しています。世界最大の宿泊施設数を提供しており、229 の国と地域にある 14 万7,000以上の旅行先に登録されているリスティング(掲載室数)は2,800 万室以上。その中の570万室以上は、別荘やアパートメントなどの多種多様な宿泊施設を掲載しています。毎日150万室以上がウェブサイトとモバイルアプリで予約されており、24 時間体制で 43 言語によるカスタマーサポートを提供しています。

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Booking.com Japan K.K.

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サービス業
本社所在地
東京都渋谷区渋谷2丁目24番12号 WeWork38階
電話番号
03-6743-1957
代表者名
Glenn D. Fogel
上場
未上場
資本金
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設立
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