【ＪＫＫ東京】ソーシャルボンドを70億円発行し、累計発行額が700億円超に

JKK東京（東京都住宅供給公社）

2024年9月20日 13時00分

　東京都の政策連携団体であるＪＫＫ東京（東京都住宅供給公社：東京都渋谷区、理事長：中井敬三、以下「ＪＫＫ」）は、令和６年９月20日（金曜日）に社会的課題の解決に貢献する事業に必要な資金調達を目的とするソーシャルボンドとして、第48回東京都住宅供給公社債券を70億円発行しました。

　当発行により、令和２年度からスタートしたソーシャルボンドの累計発行額は710億円となります。

１　発行概要

名称	第48回東京都住宅供給公社債券
年限	20年（満期一括償還債）
発行額	70億円
利率	1.779 ％（対国債スプレッド+7bp）
資金使途	以下２住宅の建設事業資金として充当予定「カーメスト桜新町」、「カーメスト武蔵小金井」
主幹事	大和証券（事務）、野村證券、みずほ証券
発行日	令和６年９月20日（金曜日）
格付	AA（安定的）　株式会社格付投資情報センター（Ｒ＆Ｉ）

２　発行の目的

　ＪＫＫは、都民のニーズに対応した安全・安心で良質な住宅ストックの形成による地域社会への貢献を目的として、昭和39年度以前に建設した住宅を対象に順次建替え等を行っています。

　今回発行したソーシャルボンドの調達資金は、令和６年４月に竣工した世田谷区の新築賃貸住宅「カーメスト桜新町」と、令和６年10月竣工・12月募集開始を予定している小金井市の新築賃貸住宅「カーメスト武蔵小金井」の建設事業資金へ充当します。これらの事業は、「子育て及び高齢者支援の継続・強化」、「地域における防災機能の強化」、「交流と共助のコミュニティづくりの推進」など、東京都が抱える社会的課題の解決を目的としています。また、国連の持続可能な開発目標（SDGs）の以下の項目における目標達成にも貢献します。

　ＪＫＫは、今後も調達した資金を団地再生事業に活用することで、安全・安心で良質な住宅ストックの形成により地域社会へ貢献していきます。

３　「カーメスト桜新町」の特長

（１）ＪＫＫ初の「完全禁煙住宅」

　当住宅はシングルからファミリーまで幅広い世帯の方を対象に、１DKから３LDKまでの間取りを用意しました。健康意識の高まりや快適な暮らしを求めるニーズの高まりを踏まえ、当住宅ではＪＫＫ初となる住戸内の専有部分を含めた敷地全体を「完全禁煙」としました。

（２）「東京こどもすくすく住宅認定」を取得

　共用部分にはコミュニティ形成のきっかけとなるよう、お住まいの皆様が無料で多目的に利用できる「コミュニティサロン（集会室）」を設置しました。専有部分には、転倒等によるケガ防止のため、壁・柱の角を丸くする面取り加工を施し、子供の感電事故等を防止するシャッター付きコンセントを採用し、安全性へ配慮しました。

　東京都は、こうしたお住まいの方の安全性や家事のしやすさ等に配慮し、かつ、子育てしやすい環境づくりのための取組を行っている住戸を対象として、「東京こどもすくすく住宅認定制度」を設けています。

　当住宅の45㎡以上の住戸（全67戸）では、子育てや家事のしやすさに配慮した設備等を設けることにより当認定制度の「セレクトモデル」を取得しました。

４　「カーメスト武蔵小金井」の特長

（１）全共用部分及び全敷地内を禁煙に

　当住宅は多様な世帯ニーズに対応する豊富な間取りを用意し、受動喫煙防止の観点から、バルコニー含む全共用部分及び全敷地内に加え、一部の住戸内を「禁煙」とします。また、玄関扉の指挟み防止措置、シャッター付コンセント等の子供の安全・育児に配慮した仕様を採用することにより、「東京こどもすくすく住宅認定」を取得予定です。