アルペン、Oracle Autonomous Data Warehouseでデータ・ドリブン経営基盤を実現
マルチクラウド環境にある900万人の会員データなどをクラウド上の統合データ基盤で集約、脱レガシーと情報システム内製化によりビジネス変化への迅速な対応が可能に
日本オラクル株式会社(本社:東京都港区、取締役 執行役 社長:三澤 智光)は本日、スポーツ用品販売の株式会社アルペン(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:水野 敦之)が同社のデータ・ドリブンな事業運営を支援する統合データ基盤を「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」で提供される「Oracle Autonomous Data Warehouse」で構築し、稼働開始したことを発表します。クラウド上の統合データ基盤で大量データの蓄積、高速処理を実現することで、マルチクラウド環境で稼働する店舗、ECサイト上の販売システムの全データを集約し、統合的なデータ分析・利活用を推進しています。
News Release
アルペン、Oracle Autonomous Data Warehouseでデータ・ドリブン経営基盤を実現
マルチクラウド環境にある900万人の会員データなどをクラウド上の統合データ基盤で集約、脱レガシーと情報システム内製化によりビジネス変化への迅速な対応が可能に
2022年8月29日
日本オラクル株式会社(本社:東京都港区、取締役 執行役 社長:三澤 智光)は本日、スポーツ用品販売の株式会社アルペン(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:水野 敦之)が同社のデータ・ドリブンな事業運営を支援する統合データ基盤を「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」で提供される「Oracle Autonomous Data Warehouse」で構築し、稼働開始したことを発表します。クラウド上の統合データ基盤で大量データの蓄積、高速処理を実現することで、マルチクラウド環境で稼働する店舗、ECサイト上の販売システムの全データを集約し、統合的なデータ分析・利活用を推進しています。
アルペンは、スポーツ用品チェーンの「スポーツデポ」「アルペン」、ゴルフ用品の「ゴルフ5」など全国約400店舗を運営し、2022年7月で創業50年を迎えました。昨今はアウトドア専門の業態「アルペンアウトドアーズ」やプライベートブランドにも力を入れ、EC事業も年150%で成長を続けるなど、デジタル分野にも積極的に取り組んでいます。日々変化する事業環境や顧客のニーズに素早く対応するため、アルペンは2019年に中期IT戦略を策定し、2023年を目標にITコストの最適化、機動性、柔軟性を高めるためのIT基盤構築に取り組んでいます。同社はこの取り組みにおいて、情報系システムの内製化のため、クラウド・サービスを積極的に活用し、最適なサービスを組み合わせたマルチクラウド環境でシステムのコスト最適化を図っています。「Oracle Autonomous Data Warehouse」は、その情報系システムの中核を担う統合データ基盤として導入され、900万人の会員データを含む約400店舗およびECサイトの販売データの集約、高速処理を実現しています。
アルペンでは、情報系システムの内製化にあたり、ECサイトなどのフロント・システム、ローコードによるアジャイル開発、BIツール、分析ツールの各用途で最適なクラウド・サービスを活用するマルチクラウド環境で運用しています。データの統合的な分析や利活用を支援するにはデータの整理、統合、集計を行うための専用データ基盤をクラウド上に構築する必要がありました。各サービスを提供するベンダーのデータベース・サービスでは、900万人の会員データや年間1億行にもなる売上明細などの処理を行うには性能が不足しており、ビジネスの拡大に伴い増加する大量データの蓄積、高速処理が可能なクラウド・データベースが求められていました。複数のベンダーのクラウド・データベースおよび既存のオンプレミス環境を比較検証し、大量データの高速処理を実現する高い性能と柔軟性、データのETL(Extract:抽出、Transform:変換、Load:ロード)の容易性、自律機能による運用負荷軽減、これらを低コストで実現可能なことを評価し、2021年6月に「Oracle Autonomous Data Warehouse」を選定しました。
アルペンでは、2022年1月から「Oracle Autonomous Data Warehouse」を活用した統合データ基盤を稼働させ、2022年3月からマルチクラウド接続環境で稼働する内製アプリケーションとAPI連携し、販売システムからの全データを集約、整理し、統合的なデータ分析・利活用を推進しています。「Oracle Autonomous Data Warehouse」では、これまでのオンプレミス環境と比較して、3倍の処理速度を実現しています。また、大量データ処理を夜間のみで実行し、自動スケーリングでリソースが自動的に縮退することで、システム運用に掛かるコストを10分の1まで削減できる見込みです。オンプレミスで稼働するレガシー・システムの全廃に向け、オンプレミス環境にある基幹システムの「Oracle Autonomous Data Warehouse」へのデータ移行も進めており、2023年末の完了を予定しています。
本発表に向けたお客様からのコメント:
「情報システムの刷新では、ビジネスの変化に迅速に対応するため内製化を進め、脱レガシー、脱ミドルウェアによるエンジニアへの依存解消を目指しました。『Oracle Autonomous Data Warehouse』は、自律機能により、手をかけずに、低コストで大量データを処理する性能を実現し、他のシステムからのETLも容易で、アプリケーションの開発者でも簡単にデータを扱えます。社内システムの内製化をさらに推進していくことで、よりビジネスに密接な部分にリソースをシフトすることができます。現在、オンプレミス環境の基幹システムのデータ移行も進めており、今後は巨大な統合データ基盤として社内システムのあらゆるデータを集約し、データの利活用によるEC展開やデジタル・マーケティングの強化を支援していきます。」
株式会社アルペン 執行役員 デジタル本部長 兼 情報システム部長 蒲山 雅文 氏
参考リンク
・株式会社アルペン https://store.alpen-group.jp/corporate/
・Oracle Cloud Infrastructure https://www.oracle.com/jp/cloud/
・Oracle Autonomous Data Warehouse https://www.oracle.com/jp/autonomous-database/autonomous-data-warehouse/
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