ちょっとした工夫でできる木質化の取組~間伐材クリスマスツリーの展示と道産木材「HOKKAIDO WOOD」を活用した木製ベンチの改修を実施しました~
クリスマスツリーの展示
地域の皆様に森とのつながりを感じてもらうとともに、クリスマスの雰囲気を楽しんでいただくため、渡島合同庁舎1階ロビーに函館市内の道有林※で間伐したトドマツのクリスマスツリーを若手職員が中心となって設置しました。
また、ツリー設置に併せて、林業・木材産業の理解促進を図るため、道有林の紹介や道産木材の利用等の普及啓発パネルと地域材で製作した屋台等を展示しています。
木や木製品と触れ合い、森林や林業・木材産業について考え、暮らしの中に様々な形で道産木材を使うきっかけとなるよう、多くの方のご来庁をお待ちしております。
※道有林:「北海道有林野」の略称で、北海道が所有し、整備及び管理をしている森林のことです。
・場所 渡島合同庁舎1階ロビー(北海道函館市美原4丁目6番16号)
・展示期間 令和5年12月6日(水)~25日(月)(ツリーの点灯は16:00~17:30まで)
庁舎中庭ベンチの改修
老朽化により使用できなくなっていた庁舎中庭ベンチを、来庁者や職員がベンチを通して道産木材に触れていただく機会を創出し、和めるようなベンチにするため、渡島総合振興局の林務課と東部森林室の若手職員が柔軟な思考でデザインを考案し、設計や木材の調達から加工・組立まで実施しました。
■作業経過
【デザインテーマ】
中庭の利用者が「森林の豊かさ」や「木の良さ」を感じていただくため、「森林内で散策中に切り株に腰を下ろし、休憩しているところ」をイメージできるように、丸太の輪切り(円盤)を座面に配置するデザインを考えました。
【事前学習】
改修に向け、地域の木材関連企業2社にご協力をいただき、アイデアや設計の問題を解決する機会を設けました。製材業者からは、地域の木材の魅力を発信する経営理念、木1本を無駄なく使用する精神を学び、家具製作業者では、円盤の割れを防ぐための加工技術等を教えていただきました。
【材料の調達から設置】
座面となる丸太を輪切りにした円盤は、造材時に山へ放置される林地未利用材からチェーンソーで切り出し調達しました。
円盤以外の木材は、板状になった製品を購入し、ベンチの寸法を基に電動鋸でカットしました。
座面などは、綺麗な塗装面となるようにヤスリがけをおこない、木材を保護するための塗料を塗り、組み立てました。
最初は、使い慣れないインパクトドライバーや電動サンダーなどの機械に戸惑っていた若手職員も、後半になるにつれ、見違えるように使いこなし、効率よく作業に取り組んでいました。
設置後、道産木材を活用したことをPRするため、「HOKKAIDO WOOD」のロゴマークの焼印を押し15台のベンチを完成させました。
完成後、昼食会を開催し、ベンチ改修の思い出話に話が咲きました。
多くの方に、「HOKKAIDO WOOD」で改修したベンチを訪れていただき、木の温もりを感じ、暮らしの中で道産木材を取り入れてもらえるように期待しています。
お問い合わせ先
北海道渡島総合振興局産業振興部林務課
☎0138-47-9471
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