ベンチャー・インキュベーションに関するお知らせ 福利厚生サービスで米国トップシェアの「Fond, Inc.」社への出資について
株式会社リンクアンドモチベーション(東証一部2170、以下当社)は、米国で福利厚生サービスを展開する「Fond, Inc.」(旧AnyPerk、代表取締役:福山 太郎、以下Fond)の第三者割当増資を引受け、出資が完了したことをご報告致します。本件は、当社初の海外企業への出資案件となります。
■Fondについて
Fondは、米国トップシェアとなる福利厚生プラットフォーム「Perks」や、社員表彰サービス「Rewards」、無料組織診断サービス「Engagement IQ」を提供するソフトウェア&サービス企業です。
人材の流動化が進んでいる米国では、人材獲得競争が激しく、給与に加えて福利厚生などで待遇を手厚くすることによって優秀な人材を確保する動きが活発化しています。そのような環境のもと、米国の「Rewards(報酬)& Recognition(表彰)」市場は5兆円規模といわれています。一方で、トータルな福利厚生サービスはこれまでほぼ存在しませんでした。このため、Fondのサービスは、米国の大手企業をはじめ、独自の福利厚生施策を充実させることが難しいスタートアップや中小企業など、500社以上の企業に導入されています。
また、代表の福山太郎氏は、有名IT企業を数多く輩出している米国のベンチャーキャピタル「Y Combinator」主催の起業支援プラグラムを卒業した初の日本人として知られています。
■当社のベンチャー・インキュベーションについて
当社は、2000年に誕生した、世界初の「モチベーション」を切り口としたコンサルティング会社です。当社の基幹技術である「モチベーションエンジニアリング」は、経営学、社会システム論、行動経済学、心理学などの学術的成果を統合して生み出された技術です。企業の競争優位が「事業戦略」から「人事戦略」へ移行していく時代の中で、当社は「モチベーションエンジニアリング」によって、ベンチャー企業から大手企業を対象に、人材採用・人材育成・制度構築・風土変革をワンストップで支援することによって企業変革を実現してきました。
また、草創期から成長期にある中小・ベンチャー企業の組織人事課題には共通点が多く、それらがボトルネックとなり成長を阻害していることも少なくありません。当社のクライアントでも、さらに拡大・成長するために、組織人事強化が重要課題になっているクライアントが多く、当社に対してコンサルティングサービスだけではなく、直接的な支援を要望されるクライアントも増えてまいりました。
当社のインキュベーション事業はこのような背景でスタートしているため、中小・ベンチャー企業への資金面に加え、「組織・人事面」におけるサポートを合わせて行っています。投資先企業の選定条件の1つとして、「企業の成長エンジンを従業員のモチベーションに置く“モチベーションカンパニー”を目指す」企業であることとしており、社会に「モチベーションカンパニー」を増やしていくというビジョンのもと、行っています。
引き続き当社は、インキュベーション事業投資先企業に対する側面支援を通じて、「労働市場への適応こそが、競争優位の源泉である」との考え方を社会に啓発してまいります。
■投資先の概要
会社名 :Fond, Inc.(旧AnyPerk)
代 表 :代表取締役 福山 太郎
所在地 :33 New Montgomery st 700, San Francisco, CA
設 立 :2012年
事業内容 :下記3サービスの開発・販売・運用
・福利厚生サービス 「Perks」
導入企業が、ジムや映画鑑賞/スポーツ観戦/ホテル/携帯電話料金など、Fondのパートナーが提供する850を超える割引や特典を受けられるオンラインプラットフォーム。
・社員表彰サービス 「Rewards」
導入企業の社員が目標を達成した際や彼らの誕生日・記念日などに、上司がポイントを送ることができるサービス。ポイントはAmazonギフト券などに交換することができる。
・無料組織診断サービス 「Engagement IQ」
社員が企業における目的意識や認識、ほかの社員との繋がりなどをどのように考えているかという、職場文化の健全度をはかるサービス。
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