【多摩美術大学】2026年4月、新大学院「統合デザイン専攻(SID)」が上野毛キャンパスで始動。開設に先駆け、海洋環境と調和するアンビエンスデザインの成果を公開
予測不能な社会に、感性と論理の融合で挑む多摩美の新大学院SIDが4月始動。海洋環境との調和を探求するアンビエンスデザインの成果を公開。広義のデザインへと定義を捉え直す先駆的研究を、開学に連動し発表。
学校法人多摩美術大学(所在地:東京都世田谷区、学長:内藤廣)の新大学院「統合デザイン専攻」(School of Integrated Design, 以下SID)が、いよいよ2026年4月よりスタートします。2025年度内から、実践教育の試行のため様々なパイロットプロジェクトが実施されるなか、このたび「3710Lab(以下、みなとラボ)」との海洋環境デザインプロジェクト(以下、本プロジェクト)の成果物を発表しました。なお、本プロジェクトは日本財団の助成によるものです。
海を舞台にした大規模インタスタレーション『touch』
■本編『touch』
<https://youtu.be/mAhR5BBQQVY>
■メイキング映像『Inside touch (Making Movie)』
<https://youtu.be/F8wOlncVriE>
『touch』が表すもの
およそ半年に渡る本プロジェクトは、はじめにみなとラボによる”海の授業”が行われ、学生はまず海と人との関係やそのデザインの意義について考察を深めるところからスタートしました。その後、周囲の環境との一体化や自然な調和を意味する「アンビエンスデザイン」をベースに、海(波)の動きを独自開発したセンサーライトを通して視覚化。海と人の間にある空気感をひとつの作品として制作しました。本プロジェクトは、単なる課題解決の手段としてのデザインに留まらず、自然の微細な兆しを掬い取る「アンビエント(環境的)」な視点を養う、SIDの先駆的な研究モデルです。学生は本プロジェクトを通じて「色や形を人為的に整える」という従来的な狭義のデザインの考えから脱却し、SIDが目指す「デザインを通じて社会を豊かに美しく変革する」ために必要な深い思考力と多様な発想力、そして行動力を実体験しました。
「みなとラボ」とは
みなとラボは、四方を海に囲まれた国でありながら海の存在や恩恵を感じる機会が薄れつつあるこの現代日本において、海とのつながりを積極的に考える場と時間を増やすことを目的に作られた、「海と人とを学びでつなぐ」プラットフォームです。教育学者、科学者、デザイナーなど多様な専門家たちが一体となって新しい学びを描き、深める取り組みを行っています。ワークショップやイベント開催のほか、ホームページではウェブミュージアム「海をつなぐミュージアム MOON(Museum of Ocean Nexus)」も用意されており、子どもから大人まで誰もが気軽にアクセスできるよう工夫されています。
■海をつなぐミュージアム MOON ホームページ:https://moon-museum.com/

海洋環境デザインプロジェクトについて
人間と自然・海洋環境との望ましい関係を築くことを目指し、デザインの力を用いて海洋環境の課題解決とともに、豊かな海の魅力を再確認し継承していくことを目的としています。本プロジェクトは、日本財団の助成にて立ち上げ実施されました。

SID開設と同時に上野毛キャンパスに新棟も完成
単なる課題解決を超え、本質を捉えた横断的な「新たな表現」の拠点へ
創立90周年記念事業として進められていた上野毛キャンパス新棟(本部棟・講堂)も今月竣工。SIDの開設と同じく来月2026年4月から順次利用を開始し、上野毛キャンパスにおける教育・研究環境の向上と地域に開かれた拠点づくりを今後加速してまいります。

■学校法人多摩美術大学について
理事長:青柳正規
多摩美術大学学長:内藤廣
所在地:〒158-8558 東京都世田谷区上野毛3-15-34
創 立:1935年
⼤学概要:創⽴以来「もの派」を牽引した関根伸夫、菅⽊志雄ら、またデザイン界でも深澤直⼈、佐藤可⼠和など世界を舞台に活躍する才能を数多く輩出。⼋王⼦市と世⽥⾕区に2キャンパスを擁し、絵画、彫刻、⼯芸、デザイン、建築、映像、演劇、芸術学など幅広い領域を網羅する15学科/専攻/コースと⼤学院を設置。
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