ECOMMIT IMPACT PROGRESS REPORT(インパクトプログレスレポート)vol.2 を公開
PASSTO等の回収拠点は全国8,200カ所、年間回収量は約17,000tへ「捨てない社会」の実現に向けた事業の進化と、アパレル向け循環サービスによる衣類のライフサイクル全体での環境インパクトを公表
「捨てない社会をかなえる」をビジョンに掲げ、不要品の回収・選別・再流通の資源循環インフラを構築するECOMMIT(本社: 鹿児島県薩摩川内市、代表取締役CEO:川野 輝之、以下「ECOMMIT」)は、この度、事業活動の進捗や環境へのインパクトをまとめた「ECOMMIT IMPACT PROGRESS REPORT vol.2」(インパクトプログレスレポート)を発行しました。
ECOMIT IMPACT PROGRESS REPORT vol.2
https://www.ecommit.jp/assets/images/pdf/ECOMMIT_ImpactProgressReport_2026.pdf

「IMPACT PROGRESS REPORT vol.2」の発行の背景
ECOMMITは、不要になったものの回収から選別、再流通(リユース・リサイクル)までを一貫して担う、資源循環インフラを構築しています。全国7カ所に自社のサーキュラーセンターを展開し、自社開発のトレーサビリティシステムによってものの流れをデータ化。リユース・リサイクル率の算出やCO₂排出削減量の可視化にも取り組んでいます。

2024年の「IMPACT PROGRESS REPORT」発行から約2年間で、ECOMMITの事業は大きく進化しました。
資源循環サービス「PASSTO(パスト)」の全国展開や「宅配PASSTO」の開始など、生活者が循環に参加できる機会が広がり、回収量も大きく増加しました。また、アパレルブランドをはじめとするものづくり企業との連携も拡大。製品の回収から再流通までを支援し、企業の循環型ビジネスへの移行を後押しする「イネーブラー」としての役割も広がっています。
本レポートでは、こうした約2年間の事業の進化と、そこから生まれた環境・社会へのインパクトを具体的なデータや事例とともに可視化しました。これまでの進捗を社会に共有し、さらなる共創につなげることを目指しています。
「IMPACT PROGRESS REPORT vol.2」内容サマリー(一部抜粋)
「地球1個分の資源で豊かに暮らせる社会」へ。インパクトストーリーの進捗

世界中の人々が日本と同じ生活水準で暮らすと、地球約2.7個分の資源が必要になると試算されています。ECOMMITは、「地球1個分の資源で豊かに暮らせる社会」の実現に向け、「廃棄の回避」「リサイクル資源の投入割合の増加」「投入する資源の絶対量の削減」という3つの変革を目指しています。本レポートでは、その実現への道筋を示した「インパクトストーリー」に基づき、事業活動の進捗を紹介しています。


資源循環へのアクセシビリティが向上。全国約8,200カ所の回収拠点と宅配PASSTO拡大
暮らしに身近な場所で衣類や雑貨を手放せる「PASSTO(パスト)」をはじめとする回収拠点は、商業施設やマンション、アパレル店舗、自治体施設など累計で全国約8,200カ所へ拡大しました。※1 さらに、自宅から不要品を送ることができる「宅配PASSTO」の展開など、生活者が資源循環に参加できる機会も多様化。こうしたアクセシビリティの向上に伴い、年間回収量は約17,000トンに達しました。※2
回収量の拡大とともに選別・再流通の仕組みも高度化し、衣類の98%以上をリユース・リサイクルにつなげています。

※1 2026年9月時点の累計回収拠点数。PASSTO BOXの設置拠点に加え、商業施設やアパレルブランド独自の回収BOX、店頭回収、期間限定での回収拠点を含みます。
※2 2026年9月時点の年間回収量
イネーブラーとしてのECOMMITへ。ものづくり企業(アパレルブランド等)との新たな取り組み
ECOMMITは、アパレルブランドをはじめとするものづくり企業の循環を支援するサービス「CaaS(Circularity as a Service)」を提供し、製品の回収から選別、再流通までを一貫して支援することで、企業の循環型ビジネスへの移行を後押ししています。
本レポートでは、アンドエスティHDとECOMMITの対談を通じて、企業の共創によって目指すファッション産業の未来についても語っています。



ECOMMITのアパレル向け循環サービス(CaaS)における環境インパクトを可視化。衣類のライフサイクル全体でGHG排出量を約61%削減
また、ECOMMITのアパレル向け循環サービス「CaaS(Circularity as a Service)」を通じて回収・選別・再流通するリユース衣類と、バージン資源から新たに製造される衣類(バージン衣類)を比較し、ライフサイクル全体における温室効果ガス(GHG)排出量を算定・比較しました。
440トンの衣類を対象とした試算では、新品衣類の場合に約1,744t-CO₂eのGHGが排出されるのに対し、ECOMMITのアパレル向け循環サービス(CaaS)を通じてリユースした場合は約683t-CO₂eとなり、GHG排出量を約61%削減できる計算となりました。
本レポートでは、資源循環がもたらす環境インパクトを定量的に示し、リユースによる環境負荷低減の可能性を紹介しています。

ECOMMITは今後も、多様なパートナーとの共創を通じて資源循環の仕組みを進化させ、「捨てない社会」の実現を目指してまいります。
ECOMIT IMPACT PROGRESS REPORT vol.2
https://www.ecommit.jp/assets/images/pdf/ECOMMIT_ImpactProgressReport_2026.pdf
IMPACT PROGRESS REPORT vol.2 発行にあたって
株式会社ECOMMIT 上席執行役員 CCO(Chief Circularity Officer)兼 循環連携室 室長 坂野晶

このレポートの第一版を発行してから、ECOMMITを取り巻く環境も、私たち自身も、大きく変化しました。
事業は大きく成長し、それを支える組織や体制も進化してきました。生活者が不要になったものを手放す「入り口」は多様になり、回収したものを次につなぐ「出口」も広がっています。単に回収したものを再流通させるだけでなく、トレーサビリティを通じて、その先にあるものの流れを可視化し、資源循環の仕組みそのものを変えていく。その取り組みは、少しずつ、しかし確実に広がっています。
そして今、私たちの役割は、回収・再流通の仕組みを提供することにとどまりません。アパレルをはじめとするものづくり企業が、従来の大量生産・大量消費を前提とした仕組みから転換する。そのためのインフラとデータを提供し、企業のトランジションを支えるイネーブラーへと進化しています。さらに、事業の成長だけでは変えられない社会の仕組みにも目を向け、政策・制度への働きかけを強化しています。
一方、国際情勢の不安定化や経済安全保障への関心の高まりなど、社会の優先順位は大きく変化しています。環境政策が後退しているように見える局面もありますが、資源循環はもはや環境負荷を減らすためだけの取り組みではありません。資源の安定確保と持続可能な経済を支える、社会の基盤そのものです。
社会情勢によって、資源循環を語る言葉や、その意義を説明する文脈は変わるかもしれません。しかし、限りある資源を前提に、経済活動と環境負荷を切り離し、次の世代も豊かに暮らせる社会をつくるという課題そのものが、なくなるわけではありません。むしろ、社会の関心や政策の優先順位が揺れ動くときこそ、長期的に必要な変化を見失わず、実現に向けて歩み続ける存在が必要なのだと思います。
だからこそ、私たちは旗を立てる。それは、すべての答えを持っているという宣言ではありません。社会の変化を待つのでも、目の前の潮流に合わせて目指す方向を変えるのでもなく、必要だと信じる未来を示し、その実現に向けて事業をつくり、仲間を増やし、社会の仕組みに働きかけ続けるという意思表示です。
もちろん、ECOMMITだけで社会を変えられるわけではありません。今回の IMPACT PROGRESS REPORT は、私たちがどこまで進んできたのかを示すと同時に、これから何を変えていく必要があるのかを改めて社会に示すものでもあります。
これがまた、多くのみなさまとともに、さらなる挑戦への一歩となることを願って、第二版となるこのレポートをお届けします。
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