「朝日新聞」記事で話題の三島由紀夫全集未収録掌篇が、「新潮」2021年5月号に発掘掲載!
昨年、没後50年を迎えた三島由紀夫。出世作となった「仮面の告白」が刊行された1949年、24歳のときに発表した小説が、同年の「朝日新聞」に掲載されていました。「恋文」と題されたこの作品は、全集・単行本には未収録。4月7日発売の「新潮」5月号は、発掘小説として「恋文」を全文掲載いたします。
2020年に没後50年を迎えた三島由紀夫の全集未収録作品が、大阪大学の斎藤理生教授によって確認されました。
「恋文」と名付けられたこの掌篇は、1949年10月30日付の「朝日新聞」大阪版および西部版に、「400字小説」と題した特集中の一篇として掲載。宴会に出た「支店長」が匿名の手紙を見つける場面から始まる「恋文」には、掌篇ながら「占領下日本」が映し出されていると斎藤教授は意義付けます。
また、”三島は二ヶ月後に発表した評論「極く短かい小説の効用」で、「長篇小説と等しい質量をもたない掌篇は無意味である」と述べている。「掌篇小説は、水の上に現れた氷山の一部分である」とも。”と、三島にとっての掌篇の位置を本誌の「解説」に寄せています。
大蔵省を辞職し、翌1949年7月に「仮面の告白」を発表したばかりの新進作家の掌篇は、なぜ埋もれていたのか、そして、何が書かれているのか――。
「朝日新聞」4月6日付朝刊社会面で大きく取り上げられた発掘小説「恋文」の全文を、斎藤理生さんの鮮やかな解説とともにぜひお読みください。
【掲載誌】新潮2021年5月号
【発売日】4月7日(水)
【体裁】392ページ、A5判
【本体定価】1200円(税込)
【ISBN】4910049010518
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/shincho/
「新潮」公式SNS
https://twitter.com/monthly_shincho
https://www.instagram.com/monthlyshincho/
新潮文庫・三島由紀夫特設サイト
https://www.shinchosha.co.jp/shin-mishima/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像